Apple WatchとJawbone UP3は現時点で最高の組み合わせ

Apple Watchなどのスマートウォッチが注目を集めていますが、まだ活動量計を置き換えられるまでの機能はありません。ではApple Watchと組み合わせて使うならどの活動量計がいいのか。ベストの組み合わせを選んでみました。

» 2015年06月12日 08時00分 公開
[園部修ITmedia]
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 Apple Watchを着けるようになって1カ月半ほどがたち、おおよそ得意なことと不得意なことが見えてきました。iPhoneとの役割分担や、他のウェアラブル機器とのすみ分けも、だいたい自分なりの形が定まってきたように思います。

 そこで今回は、Apple Watchと活動量計を一緒に使うシーンを想定したときに、個人的にベストマッチと言える組み合わせをご紹介します。

Apple Watch and Jawbone UP3 Apple WatchとJawbone UP3

Apple Watchは毎日着けるのが前提

 Apple Watchは、時計としての機能に加えて、iPhoneからの通知を適宜表示してくれたり、日々の活動量を記録してくれたり、あるいは運動(ワークアウト)のログを取ってくれたりと、さまざまな用途に使えるため、左腕の手首に、メインの腕時計として着けている人が多いのではないでしょうか。

 腕時計好きな人なら、何本かの気に入った腕時計を、その日の気分や出かけるシーンに合わせて使い分けていたりするかもしれません。ですが、Apple Watchはそういう使い方をすると、記録が取れなくなってしまうという悩ましい問題があります。

 Apple Watchのアクティビティアプリは、ムーブ、エクササイズ、スタンドという3つの目標があり、毎日それぞれの目標をどれくらい達成できたか記録しています。達成を続けるとバッジがもらえたりするので、続いているとなかなか別の腕時計に変えにくくなるのです。また、1時間に1回、立ち上がることを促してくれるスタンド機能は、他の製品にはない機能で、慣れるとむしろなくなるのが不安になります。

 そんなわけで、Apple Watchは現在、充電している間以外はほぼ左腕に着けて活用しています。

Apple Watch Apple Watchは左手首に

バッテリーの持ちと睡眠計測に強い活動量計が理想

 とても便利なApple Watchですが、1つ問題があります。それはバッテリーの持ちです。普通に使っていると、1日以上は持つ印象ですが、丸2日充電なしで使うのは厳しいので、基本的には毎日充電しなくてはいけません。日中は、前述のとおりアクティビティアプリを重宝しているため、ほぼ腕に着けっぱなしの状態です。ですので、寝ている間をうまく活用して、充電するようにしています。

 そうなると、組み合わせて利用する活動量計には、Apple Watchのバッテリーが万一なくなってしまっても活動量の計測が続けられるバッテリーの持ちと、Apple Watchにはない機能があるのが理想的です。特に睡眠の状態が記録できる機能は必須と言えるでしょう。

 この条件を満たす製品といえば、米国では活動量計の代名詞にもなっているFitbitの「Charge HR」と、ようやく販売が始まるJawboneの「UP3」が挙げられます。

 Charge HRは、約5日間の連続バッテリー駆動と、心拍数計測機能による睡眠の自動認識が特徴です。ディスプレイがあり、時刻や歩数が単体で確認できる点はUP3に対するアドバンテージです。ただ、かなり太めのバンドを密着させた状態で使う必要があり、夏場は少々我慢を強いられます。心拍計測用のモジュールの厚さもそれなりにあるので、腕に着けているといろいろなものにぶつけてしまうことがよくあります。さまざまなデータを計測し、グラフ化してくれる機能はさすがですが、そのデータをもとに、どうしたらいいのかというアドバイスの部分は弱めです。

 UP3は、約7日間のバッテリー駆動を実現しており、ほぼ週に1回充電するくらいで問題なく運用できるのがポイントです。ディスプレイはないので、時刻などの確認はできません。腕に密着させる必要がある点はCharge HRと同じですが、バンドは細いのでさほど気になりません。睡眠は自動認識し、浅い眠りと深い眠り、レム睡眠の3つの状態を認識してくれる点は他の活動量計にない特徴です。睡眠モードは手動で切り替えることも可能で、手動での操作を併用すると、入眠までの時間なども改善のアドバイスに生かしてくれます。この、お節介なくらいアドバイスしてくれる対応アプリも魅力的です。

 Charge HRとUP3を1週間ほど同時に使ってみたのですが、特にポイントとなる睡眠の計測機能では、UP3の方が精度が高いと感じました。寝始めた時間と起きた時間は、どちらも同じ程度にちゃんと認識してくれますが、浅い眠りと深い眠りはUP3の方がはっきりと認識していました。

 単純に機能だけを比較すると、Charge HRは、利き腕に着けたときに歩数を補正してくれたり、24時間心拍を計測してグラフ化してくれたりと高機能である一方、UP3は睡眠以外の機能はシンプルで、まだ温度センサーを活用したサービスが提供されていなかったり、心拍も睡眠中の計測が中心であるなど、未完成な部分が残っています。ただ、ことApple Watchと組み合わせるという観点では、睡眠がしっかり計測できる部分と、細身でスタイリッシュな形状から、UP3により魅力を感じます。Apple Watchとは異なるセンサーや計測方法を採用しているのも気になるところです。

Fitbit Charge HRJawbone UP3 左がFitbit Charge HRで計測した6月4日の睡眠、右がJawbone UP3で計測した6月4日の睡眠。Jawbone UP3の細かさ、浅い睡眠と深い睡眠の切り分けが優秀に見えます

 今秋のwatchOS 2の配信以降は、Apple Watchで睡眠計測ができるようなネイティブアプリが登場する可能性もあり、また状況が変わる可能性はあります。ただ、現時点では、Apple Watchと組み合わせて利用する活動量計は、JawboneのUP3がベストだと感じました。

Jawbone UP3 Apple Watchと組み合わせるなら、Jawbone UP3が現状では最適

 Apple Watchを左腕に、Jawbone UP3を右腕に着けておくのが、日々の活動量から睡眠まで、バッチリ管理できるベストな方法と言えそうです。

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