第41回 Apple Watchを使うと運動量が増える:“ウェアラブル”の今(1/2 ページ)
Apple Watchユーザーは、Apple Watchを身に着けることで実際に運動量が増えている――。そんな調査結果が発表された。生活習慣は3カ月からが変化を体験し始めるタイミングといわれるが、Apple Watchはこの壁を越えられるのだろうか。
Apple Watchは、この秋に登場する予定のwatchOS 2以降、開発者によるより深いアプリ開発が可能になるため、その活用の幅が広がり、ガラリと異なる印象を抱くことになるだろう。
そう考えると、現在は助走期間、という位置づけで良いのではないだろうか。その助走を楽しく過ごせるよう工夫しているのが、エクササイズ系の機能だ。
6月に来日したAppleの健康・フィットネス分野のディレクター、ジェイ・ブラーニク氏が語るように、Apple Watchのアクティビティ機能にはリングが3つ用意されており、外側から「ムーブ」「エクササイズ」「スタンド」の進捗(しんちょく)率を表している。
ムーブは消費カロリーの目標値の達成度合いを表し、エクササイズは早歩き以上の運動に分類される動作、スタンドは座りっぱなしは良くない、といことで1時間に1分以上立ち上がっているかを測る。だいたい毎時50分頃、そろそろ立ち上がりましょう、と通知が来ることから、筆者にとってはまるで、学校の休み時間を知らせる鐘みたいな役割になっている。
Apple Watchユーザーの半数が「運動が増えた」
WristlyがMediumに投稿したリポートによると、Apple Watchユーザーは、以前より健康を気遣うようになり、またApple Watchを装着し続けて使っているという結果が出ている。
Apple Watchユーザーの78%が「より立つようになった」と答えており、67%が「より歩くようになった」、57%が「より運動するようになった」と答えるなど、Apple Watch購入以降の行動の変化について、特に運動に関して顕著な結果が得られている。
Apple Watchを使い始めて、より健康に気遣うようになったと応えるユーザーが78%、より体に良い選択をするようになったユーザーが59%となった。加えて、Apple Watchを毎日着けていると応えたユーザーは86.1%という結果が得られている。
もちろんそれによる効果が現れるのには個人差もあるし、生活習慣は3カ月からが変化を体験し始めるタイミングであることから、早急にApple Watchで健康になる、と結論づけるわけには行かないが、意識の変化を作り出せている点は、ユーザーとして実感している点であるし、予想通りととらえることができるのではないだろうか。
夏場の対策
さて、日本は連日30度以上の暑さに見舞われてきた。運動に積極的な意識と、熱中症対策は、相反する問題でもある。ヤフーの防災速報アプリでも、連日の熱中症アラートで「運動は原則中止」という文字が送られてくると、もどかしさ半分、気だるい暑さに納得感半分、といったところだ。
Apple Watchに限らずだが、夏場の腕時計はあまり心地よいものではない。汗でベタつくし、もしも屋外を歩く時間が長ければ、腕時計をしている部分に白い日焼けの跡が残る。筆者ももれなく、時計焼けの跡がついてしまった。
夏場にApple Watchを使ってみて、手首はお世辞にも涼しいとはいえない状況だ。やはりほんのりとぬるいApple Watchのセラミック面がぴったりと手首に吸い付いていると、重点的に汗をかいているような感覚になる。
筆者のApple Watchの付属バンドはステンレスのミラネーゼループだったが、夏場はこのモデルが大正解だった。
レザーループは汗で湿ってしまうことを懸念して自粛中。そしてスポーツバンドと呼ばれるフルオロエラストマー製のバンドは、濡れても心配はないのだが、ぴったりと装着していると、やはり汗がにじんでくる。
なんとなく、スポーツをする際にはスポーツバンドを、ということで交換バンドを手に入れてみたが、夏場に限っては、メタル系のバンドの方が心地よくつけていられる、というのが感想だ。
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