一度の充電で1週間動くスマートウォッチ「Pebble 2」と「Time 2」:脈拍計を搭載し最強に見える(1/2 ページ)
“バッテリー番長”なスマートウォッチ「Pebble」の次世代機、「Pebble 2」と「Time 2」が登場。また、SIMカードが刺さるランナー向け音楽プレイヤー「Pebble Core」も同時に発表された。
今から4年前、2012年に、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、初めてプロジェクトページが公開された「Pebble」。公開からたった2時間で100万ドル、28時間で1000万ドルの資金の調達に成功したのは記憶に新しい。Pebbleは立ち上げ時から大きな反響を呼び、その後も継機種である「Pebble Steel」「Pebble Time」「Pebble Time Steel」「Pebble Time Round」などを次々と製品化している。そんなPebbleが、5月24日に新たなプロジェクトをKickstarterで開始した。
今回のプロジェクトでは「Pebble 2」「Time 2」「Pebble Core」の計3製品を発表した。Pebble 2とTime 2は、それぞれ先代の見た目や機能を継承しつつ、ユーザーのアクティビティーに応じて自動的に計測する脈拍計を新たに搭載したのが特徴だ。設定された目標金額は100万ドルだったが、1日も経たないうちに目標金額の6倍となる600万ドルを達成している。
Pebble 2/Time 2に共通する機能としては、アクティビティーと睡眠の自動トラッキング、アクティビティーやアプリに応じた脈拍の測定、水深30mまでの防水機能だ。バッテリーの持続時間はPebble 2が7日間、Time 2が10日間。また、マイクを搭載しており、アプリによってはボイスによるリプライやメッセージを残すことができる。
ディスプレイは、Pebble 2がハイコントラストな白黒の電子ペーパー、Time 2は初代Timeより面積を53%拡大したフルカラー電子ペーパーだ。バッテリー持続時間が1週間以上と長いのは、電子ペーパーを使っているのも一役買っている。電子ペーパーは液晶や有機ELなどと異なり、外からの光を反射して表示するため、直射日光下など屋外での視認性に優れる。
電子ペーパーと聞くと一般的な電子書籍リーダーのような、ページめくりの際に画面を一度リフレッシュして次の画面を表示する、というようなゆっくりした操作を想像するかもしれない。しかし、Pebbleの製品に用いられている電子ペーパーディスプレイは、Android WearやApple Watchと遜色ないレベルでスクロールやアニメーションを表示できる。そのため、電子ペーパー特有のデメリットというものはほとんどないと言っていいだろう。また、暗所では手首をひねるなどするとバックライトが点灯するので、暗いところで見えないという心配もない。
Pebble 2は、早期の出資者は99ドル(約1万1000円)で入手可能だが、99ドルコースに出資できる人数は1万人までなので、欲しい方は早めの出資をお勧めする。クラウドファンディング終了後の定価は129ドルとなる。
Time 2は早期の出資で169ドルで入手可能だったが、5月25日12時時点ですでに限定数に達しており、現在は179ドル(約2万円)の出資が必要だ。定価は199ドル。ちなみにPebble Timeユーザーの筆者は出遅れてしまったために179ドルコースで出資した。
Pebbleが歩数や睡眠の質などを計測するようになったのは、Pebble Timeの発売後にアップデートで「Pebble Health」機能が配信されてからだ。Pebble 2/Time 2に脈拍計を搭載したことで、Pebble Healthの機能がより充実していくだろう。
Pebbleはその人気の高さと、サードパーティーに向けてアプリ開発をオープンにしていることから、現在1万3000を超えるアプリが配信されている。そのため、機能面でApple WatchやAndroid Wearにも決して負けていない。また、バッテリーが1週間持つため、睡眠時に腕に着けていてもバッテリー切れの心配がなく、歩数から脈拍、睡眠まで、24時間のアクティビティーを取得できる。活動量計を兼ねたスマートウォッチとしては、Pebble 2/Time 2はもっと注目されてもいいのではないだろうか(個人的には本命だと思っている)。
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