コミュ障と同じく「人見知り」は克服すべきマイナス要素なのか?人見知りの達人(1/3 ページ)

» 2016年12月18日 06時00分 公開
[中山順司ITmedia]

 「4人以上の飲み会が苦手」

 「立食パーティーで不特定多数と談笑するのが苦痛」

 「駅のプラットホームで知り合いに出くわすと焦る」

 「カフェで知人を見つけたら、全力で気付いてないフリをする」

 「セミナーなどのワークショップで“二人一組を作って”と指示されると冷や汗」

 人見知りは、恥ずかしがり屋、シャイ、コミュ障と同列に並べられるネガティブな響きのある言葉です。そのせいか、「人見知り=矯正すべき性格上の問題」って風潮がありますよね。

 人見知りは克服すべきマイナス要素じゃないんです。むしろ、偉大な才能です。人見知りだからこそできることがある。だから胸を張ってほしいのです。

 この連載を、迷える全ての人見知りにささげます。

人見知りの達人

カフェで知人を見つけたら、全力で気付いてないフリ

 あらためて自己紹介しますと、私はIT業界で働く45歳のオッサンです。幼い頃から人見知り気質でして、小中高と友人はほぼいませんでした。「成人すれば、友達100人できるかな」と淡い期待を持ったこともありますが、はかない夢でした。

 一人で過ごすことがまったく苦にならない性分でして、週末は一人でサイクリングばかりしています。誰にも気を遣わず、ヒトコトも言葉を発さず、自分のペースで行きたい場所をフラフラできる……至福です。

 人と打ち解けるのに時間がかかりますし、複数人(4人以上)の飲み会は苦手。仕事関係の人が集まる立食パーティでは、カジュアルに冗談を言ったり、気軽に近況報告しあえる関係性を誰とも築いていないので、会場の隅っこでボッチで「知り合いに出くわしませんように……」と祈りながら無言で食べます。

 セミナーなどのワークショップで、講師に「座学だけでは何ですし、隣と二人一組を作って〜」っていわれると身体が硬直します。知人程度の人とエレベーターで二人きりになると、「何か話しかけなければ……しかし、何を……考えろ……考えるんだ……」と冷や汗を流します。カフェなどで知人を見つけたら、当前ながら全力で気付いていないフリをします。

 ただし、相手からこちらに気付いて、「あ、中山さん! どーもどーも」と声をかけてくれると、私も持てる演技力の全てを発揮し、「おや! こんなところで出会うとは奇遇ですね。気付きませんで失敬失敬、はっはっは」といった体(てい)で振る舞いますよ。大人ですからね。

45年の人生で、同窓会の案内状を受け取ったことがない

 そんな人間ですので、私には今現在も友人と呼べる人がほぼいません。気軽に食事に誘える友人も、飲み仲間もおりません。出勤→仕事→帰宅を月〜金で繰り返し、土日はボッチで走る or 執筆する生活がここ10年以上続いています。自ら友人を作る努力をしてこなかったのだから、当然ではあります。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/11/news074.jpg 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
  2. /nl/articles/2501/11/news011.jpg 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
  3. /nl/articles/2501/12/news004.jpg 「やばいやばい」 ブックオフに990円で売っていた“まさかの掘り出し物”に大興奮 「ラッキーすぎる」
  4. /nl/articles/2501/10/news070.jpg 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  5. /nl/articles/2501/11/news081.jpg 夫が“23歳年下”の51歳女性、パートナーのため“若々しく激変”した姿にスタジオ驚愕&絶賛の嵐 相手も「マジっすか!?」「めちゃめちゃキレイになって……」
  6. /nl/articles/2501/13/news061.jpg 西城秀樹さんの21歳長男、「微笑んだ顔がパパとそっくり」「若い頃のパパに似てきた」と話題【注目の“二世タレント”】
  7. /nl/articles/2501/12/news018.jpg 【ハードオフ】たった“1650円”のジャンク品を持ち帰ったら…… “まさかの結末”に仰天 「中古店は宝の山」
  8. /nl/articles/2501/12/news008.jpg 「ドラクエ3」を楽しみに帰宅した夫、玄関で見つけたのは…… 妻の粋な計らいに「惚れてまうやろおおおお」
  9. /nl/articles/2501/11/news014.jpg ドクダミを抜かずにハサミでカット→1週間後…… 思わぬ発見続々、驚きの結果オンパレードに「これは凄い」
  10. /nl/articles/2501/12/news036.jpg 犬を乗せてドライブ→病院を通り過ぎると……? “素直すぎる反応”に「かわいすぎるやろがい」「頭いいですね!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  2. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  3. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  4. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  5. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  8. 米津玄師、紅白で“205万円衣装”着用? 星野源“1270万円ネックレス”も話題…… 「凄いお値段」「びっくりした」
  9. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  10. サバの腹に「アニサキス発見ライト」を当てたら……? 衝撃の結果に「ゾワっとした」「泣きそう」と悲鳴 その後の展開を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」