あなたは“数百年に1度”のイベントにいくらかける?――金環日食鑑賞コースを松竹梅で分けてみました:寝過ごし厳禁(2/2 ページ)
世紀の大イベント「金環日食」が起こる5月21日が近づいてきました。鑑賞の仕方もさまざまですが、ねとらぼ的に「このイベントにかけられるお金」を考えてみました。
「梅」コース――5000円以下
5000円以下となると、いよいよ現実味を帯びてきますね。おそらくこれくらいのコストで日食を見る方が多いのでは? 順にご紹介しましょう。
日食観察グラスを購入
こちらは文字通り日食を肉眼で見るために使うものです。ビクセンやケンコー・トキナーといった、天文関連の製品を発売している会社をはじめ、各社から発売されています。価格も1500円程度なので手頃ですね。しかしこれも争奪戦が始まっていますので、各メーカーとも増産をしているようですが、早いうちに手に入れておくに越したことはありません。
なお、ニュースなどでも伝えられていますが、直接太陽を見ては絶対にいけません。濃い色のサングラスや下敷きをかざして見るのもNG。観察には専用のグラスを使いましょう。ちなみに、カメラ用のNDフィルタを太陽にかざして見るのもダメです。
iPhone4/4S用のNDフィルタアダプタ
ケンコー・トキナーから、iPhone4/4S用の太陽撮影セットが販売されています。私も購入したのですが、内部で光が乱反射しているのかゴーストが出ます。どのように使えばうまくいくのか、本番までに考えたいと思います。
日食中継を見る
日食に合わせてストリーミング放送を流す企画がさまざまなところで計画されています。当日金環日食が見られる場所に行けない、または天気が悪くて見ることができなかった、というときに利用するといいかもしれません。ざっと挙げると以下のような感じですが、メジャーどころだけを紹介します。このほか、教育機関や個人を含めると相当な数になるでしょう。
- ニコニコ生放送:ニコニコ天体観測「金環日食」で食の始まりから生中継。撮影は月刊「天文ガイド」のカメラマンさん
- ウェザーニューズ:「SOLiVE24」にて、日本、中国、台湾、韓国の7カ所から生中継
- パナソニック:富士山頂から太陽光発電でライブ中継。エコな感じが何ともいいですね
- Ustream:「金環日食ライブ配信関連特集ページ」
- 宇宙科学研究所(JAXA):Ustreamの相模原チャンネルで生中継
このほか、インターネット中継ではないですが、フジテレビ系列で放送されている「めざましテレビ」で金環日食を中継。SMAPが登場して、金環日食をバックに新曲「さかさまの空」を歌うそうです。
日食アプリを利用する
iPhone用に“日食関連アプリ”が用意されていますので、こちらもご紹介しておきましょう。
- 金環食2012(無料)
これは、自分が現在いるところでどのように見えるのかを教えてくれるアプリです。当日のシミュレーションも見せてくれます。
- 金環アプリ2012(無料)
こちらも先ほどの「金環食2012」と同様に、ARを使ったシミュレーションが可能です。このアプリは天文雑誌を出しているアストロアーツ製のためか、「日食を安全に見るためには」などの注意事項のほか、アストロアーツのWebサイトへのリンクが張ってあり、日食関連の情報にアクセスできます。
- 2012金環日食ガイド(85円)
日本気象協会が製作したアプリ。85円取るだけあってか、「金環日食Q&A」など、情報が充実しています。もちろん天気予報もあります。そのほかのアプリと違ってAR機能がないのが難点ですが、カウントダウンはグラフィカルで美しいし、アラームセットもできるので、上記のソフトと合わせて使うのがいいのではないでしょうか。
5月21日の金環日食まであとわずか。当日のお天気が心配ですが、みんなでてるてる坊主でもつるしますかね。
関連記事
旅に出れば日食を観測できるかもしれません
「もし5月21日の金環日食を見られなかったらどうしよう?」とお悩みのあなたに旅をオススメします。な、なんだってー! 伝説の漫画「MMR」、金環日食とともに再始動
「プロジェクト・アマテラスによりMMRは復活する!」「な、なんだってー!」天候に左右されない:チャーター便で空から金環日食観察フライトツアーはいかが?
JTB中部は、JALチャーター便で行く金環日食観察フライトツアーを発売する。幻想的な赤い月 ネットに月食の動画・写真続々
ここ10年で最長となる皆既月食は人々を魅了し、ネットには赤く染まった月の動画や写真が投稿されている。Googleロゴが月食バージョンに 赤銅になる月、動画で再現
16日未明の月食を記念したGoogleロゴは、月が欠けていく様子を動画で再現している。ニコニコ超会議:夢は宇宙からネギ振り生中継! ミク搭載の衛星を打ち上げる「SOMESAT」
初音ミク搭載の衛星で「宇宙ネギ振り」を目指す「SOMESAT」プロジェクトをニコニコ超会議で見てきた。「スター・ウォーズ」のデス・スター、作るのにいくらかかる?
米リーハイ大学の学生の試算によると、宇宙要塞デス・スターを作るには、材料となる鉄だけで世界のGDPの1万3000倍かかるとか。NEC、「はやぶさ」後継機の設計に着手
NECは、2014年度の打ち上げを目指した「はやぶさ」後継機の設計に着手したと報告。 「はやぶさ」に続き探査機システムの取りまとめを担当する。せかにゅ:元NASA基地が売り出し中 巨大なアンテナ付き
アポロ11号からの生映像を受信したNASAのジェームスバーグ地上基地を購入するチャンスです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.