松本駅「大糸線の旅」(1200円)~素朴な駅弁と一緒にのんびり楽しみたい四季折々の大糸線!(1/12 ページ)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは松本駅「大糸線の旅」(1200円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年12月15日)
夕暮れの安曇野を、特急「あずさ」が新宿を目指して駆け抜けて行きます。
新宿駅8時ちょうどの「あずさ5号」、新宿19:06着の「あずさ46号」は大糸線に直通し、南小谷(みなみおたり)発着の列車となっています。
新宿~南小谷間の所要時間は、約4時間。
大糸線内は豊科・穂高・信濃大町・白馬に停車、少し身軽な9両編成での運行です。
大糸線は、篠ノ井線の松本から信濃大町を経由して、北陸本線(現・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)の糸魚川まで100kmあまりを結びます。
「あずさ」の終着駅・南小谷までは電化されており、長野地区で活躍するE127系電車や、週末には、長野からの観光列車「リゾートビューふるさと」がやって来ることも。
約3000人が暮らす小谷村の玄関口が、一時のにぎわいを見せる時間帯です。
南小谷~糸魚川間の大糸線は、JR西日本の管轄となる非電化路線。
1日7往復の列車は、キハ120形気動車で運行されています。
姫川沿いの渓谷は険しい山肌、この時期は、雪景色も車窓に広がることでしょう。
糸魚川では北陸新幹線「はくたか」と接続しており、首都圏から小谷村周辺へは、北陸新幹線・糸魚川経由で入るのも、旅のバリエーションとして十分にアリですね。
大糸線の旅のお供にピッタリの駅弁と云えば、松本駅弁「イイダヤ軒」が製造する「大糸線の旅」(1200円)でしょう。
大糸線沿線の松川村が、日本トップクラスの長寿の村であることにちなんで、「健康・長寿」をテーマに、大町出身の郷土料理研究家の方の監修を受けてつくられた駅弁。
「4年ぶり」にいただきましたが、容器が若干リニューアルされた印象です。
【おしながき】
- 紫ごはん(米:松川産、紫米:白馬産)
- 信州米豚肩ロースの味噌焼き
- 大根・人参の白煮
- 玉子焼き
- しらたきの味噌煮
- 黒豆煮
- 椎茸のうま煮
- 醤油豆油揚げ巻き
- 漬物3種(奈良漬、たくあん、梅干し)
掛け紙を外してふたを開けると、信州らしい素朴なご飯とおかずがいっぱい!
イイダヤ軒の駅弁は基本的に安曇野産の米だそうですが、この駅弁については、松川・白馬産のお米が使われていて、ヘルシー感から女性に高い人気を誇ると言います。
やっぱりこの駅弁は、じっくりやわらかく煮つけられた大根の白煮が絶品!
イイダヤ軒によれば、駅そばの鰹だしを効かせているそうで、その美味しさにも納得です。
大糸線の普通列車は、ワンマン運転も行われることがあるE127系電車が中心ですが、朝夕の通学時間帯には、3両編成の211系電車もやって来ます。
この日は、希少なクロスシートタイプの編成が入線して来ました。
天候に恵まれれば、北アルプスの山並みや安曇野の美しい風景が広がる大糸線。
また天気予報とにらめっこしながら、のんびりと出かけたくなりました。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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