「ドラゴンクエストX」に感じた「オフラインゲームっぽさ」日々是遊戯

結局買っちゃった「DQX」。10時間ほどプレイしてみて「おやっ」と思ったことがあったので書いておきます。

» 2012年08月07日 20時40分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

実はスタンドアローンゲームだった「DQX」

 というわけで「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(以下、DQX)」。まだようやくレベル15といったところですが、やっぱり面白い。と同時に「おやっ」と感じた部分もあって、それについて書いておこうと思います。一言で言うとオンラインゲームなのにオフラインゲームっぽいんですよ、これ。

画像 タイトル画面

 このゲーム、買ってすぐにオンラインで遊べるわけではなく、最初にオフラインで、2〜3時間ほどのプロローグを体験することになります。ここで体験するストーリーは全プレイヤー共通。人間たちが暮らす「エテーネ村」で起こった、ある重大な出来事を目の当たりにすることになります。

 で、このプロローグ部分を遊んで思ったのが「あ、オレ、勇者なんだ」ってこと。ハッキリ勇者と明言はされませんが、いわゆる「その他大勢」ではない、かなり特別な存在なのは間違いない。しかもそれはオンラインへ出た後も変わらなくて、やっぱり「世界に1人の特別な存在」として物語は進んでいく。オンラインゲームとしてはかなり珍しいことです。

画像 オフラインで展開されるプロローグ。主人公はここで大きな使命を背負い、オンラインの世界「アストルティア」へ旅立つことになります

 かつて「ファイナルファンタジー」がオンラインゲームになった時、プレイヤーは「勇者」や「光の戦士」などではなく、ただの「冒険者」として描かれました。それもそのはず、同じ世界に勇者が何千人、何万人もいたら、さすがに「そりゃおかしいだろ!」ってことになってしまう。

 ところが「DQX」は違った。この世界にいる何千人、何万人というプレイヤーは、それぞれが勇者(かそれに近い何か)なんです。ある意味、オンラインゲームとしては致命的に矛盾した設定。そこをあえて「みんな勇者でいいじゃない!」と割り切っちゃうところが「ドラクエ」のすごさなのかもしれません。

画像 大勢のプレイヤーが行き交うアストルティア。これ、1人1人がみんな「勇者」であり、「その他大勢」でもあります

 つまるところ本作、システム部分はオンラインだけど、メインストーリー部分は他のプレイヤーと完全に切り離された「スタンドアローン」と言ってもいい。だからオンラインゲームなのに、常に世界の中心は“自分”にあるんです。

 「オンラインゲームは自分が勇者になれないからつまらない」――そう思っていた時期が僕にもありました。だけど少なくとも今の僕は、この「勇者の物語」を、なんとか(破綻なくちゃんと畳めるかも含めて)最後まで見届けてみたいと思っているわけです。

画像 僕のオンラインでのキャラクター「てっけん」。プクリポの駆け出し魔法使いです

(C) 2012 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた