「別れにつながる機能は徹底排除」 恋人限定SNSアプリ「Pairy」のこだわり
注目を集めつつある、2人だけで使うリア充専用SNSアプリ。そんなアプリの1つ「Pairy」は恋人間のネガティブな要素をとことん排除している。
「恋人からのメールは別フォルダで分けていた」という人は多いのではないだろうか? 恋人からのメールはそれだけでまとめておいて、ふとしたときに読みかえしたいときもあるだろう。また、フォルダを2人だけで共有しているという感覚もうれしい。スマートフォンが普及し、今では恋人間のコミュニケーションもメールだけではなくなった。面白い写真が撮れたので恋人に見せたい、旅行先での動画も2人だけで共有したい。2人の間のやりとりはよりリッチなものになってくる。
スマートフォンの普及を背景に登場し、注目を集めつつあるのが、恋人限定SNSアプリ。文字通り恋人同士、つまり2人だけで使うSNSアプリだ。ソーシャルメディア上で恋人とやり取りするのをためらうカップルからの需要もあるようだ。海外では「Pair」「Between」など恋人限定SNSアプリが既にいくつかあり、スマートフォンアプリのカテゴリーとしてすでに確立している。
2人の世界を作れる恋人限定SNS
日本では「Pairy(ペアリー)」というiPhoneアプリが知られている(Android版は近日公開予定)。恋人限定SNSとはどのようなものだろうか。
Pairyの特徴的な機能は3つ。「タイムライン」「チャット」「ペアプロフ」だ。
「タイムライン」は、やり取りした写真やテキストを時系列で記録する機能。アプリとFacebook・Twitter・ブログを連携させることで、友人に投稿を見られることなくコメントやLike(いいね!)を付けることもできる。ソーシャルメディア上で恋人とやり取りして、冷やかされたくないという人には嬉しい。
「チャット」はタイムラインよりもインスタントなやり取りをしたいときに使える。LINEで爆発的な人気を博し、いまや定番となりつつあるスタンプも送れる。オリジナルキャラクター「ごめんナスちゃん」がゆるかわだ。
「ペアプロフ」は2人の出会った日、初デートの場所、指輪や靴のサイズ、オススメしたいものなど、自分や2人に関係する情報を共有しておく機能。ここに入力されている情報をもとにPairyが2人の記念日をお知らせしてくれる。
Pairyは、普段の何気ないやり取りを助けてくれると同時に、2人のやり取りをアーカイブしてくれる。ふとしたときに恋人とのやりとりを振り返りたいときにはとても便利そうだ。
別れにつながる機能は徹底排除
Pairyを運営するのは博報堂とDeNA出身の3人によるTIMERS。同社の代表でデザイナーの高橋才将さんに、Pairyを開発するに至った背景について聞いてみた。
「なにか自分たちでサービスを作りたいと思っていたが、あまり技術に寄ったギーク向けサービスはしっくりこなかった」と語る高橋さん。そこで自分たちで作るなら、以下の3つの条件を満たしたものにしようということになった。1つ目は「昔から変わらず存在するニーズがあること」。恋愛という元々リアルで存在していたコミュニケーションを助けるサービスに絞った理由はここにある。2つ目は、「将来的にマネタイズを狙えるようなものであること」、そして3つ目は「ポジティブなサービスであること」だ。
Pairyの企画開発においてのこだわりは、「恋人間のネガティブなやりとりにつながる機能は徹底的に排除すること」だそうだ。例えば、カレンダー共有機能を実装しようという話もあったが、恋人同士がお互いの予定を見られることで窮屈になることもあるだろうと判断した。また、チェックイン機能も先日のアップデートで取り除いたという。これも、お互いの位置情報の投稿を強制させるような使用方法を懸念したからだ。Pairyはあくまでも恋人間のポジティブなコミュニケーションを助けようとしている。
実際の恋人からアプリに対する要望をもらったり、ユーザーヒアリングを重ねることで、日々サービスを改善しているそうだ。もちろん高橋さんら自身でもPairyを使っており、COOの田和晃一郎さんは彼女ができるまでは、高橋さんと2人でPairyを使っていたという。
Android版のリリース後には、カップルにより素敵な体験をしてもらえる新機能の実装も控えている(内容はリリースされてからのお楽しみという)。「チャットの返信を待っている間でも、相手のことを想う時間を過ごせる機能がついています。また、そこから今までに無いコミュニケーションも、たくさん生まれます。Pairyを使えば、いちゃつきたいカップルも、そうでないカップルも、よりよい関係が築けるようになる、そんなサービスを目指してます」と田和さんは語る。
関連記事
- 電話? メール? SNS? ストレスなく連絡を取り合うイマドキの恋人たち【話題】
手紙や自宅の電話しかなかった時代は終わり、現在は多くのデジタルツールが恋人たちを支えている。 - どうして相談はいつも失敗に終わるのか? 「ぷよぷよ」作家・米光一成が語った、明日から使える「タロット思考術」
タロットと言えば占いの道具だと思ってませんか? タロットを「思考ツール」として活用してみないか、というイベントが7月21日、阿佐ヶ谷Loft Aにて開催された。 - 相手に恋人がいても5人に1人は結婚に至っているらしい
明日は七夕。恋の日らしいので、「結婚につながる恋・つながらない恋」に関する意識調査を公開します。 - 1人に見える? それとも2人? ロマンチックな錯視動画
愛の力が生んだ奇跡です。 - うらやましい? リア充すぎるテーブル
テーブルでさえリア充なのに…… - なんだってー!:5月14日に黄色い服でカレーを食べないと恋人ができなくなることが判明!?
5月14日は、韓国では「イエローデー」と呼ばれているそうです。 - 彼氏追跡で炎上した「カレログ」サービス終了 新サービス「カレピコ」リリースへ
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた