半熟の目玉焼きがパンに合う! パズーとシータも食べた「ラピュタパン」は簡単すぎるのに激ウマだった:ねとめし
アニメ「天空の城ラピュタ」に登場する食事といえば、そう、あのラピュタパン。ネット上でもたびたび話題になっているアレだ。そんなにおいしいなら作るしか! ということで作ってみた。
子どもも大人も憧れる食べ物、ラピュタパン。ジブリアニメ「天空の城ラピュタ」に登場する、トーストに目玉焼きが乗っただけのシンプルな食べ物だが、代表的な「アニメシ(アニメに出てくる食べ物)」として根強い人気を誇っている。
その証拠に、Googleで「ラピュタパン」と検索すると、およそ59万件のページがヒットし、実際に作って食べてみた感動が多くつづられている。「簡単なのに激ウマ」「シンプルだけど美味しい」といった声が目立つ。
これは確かめてみるしかないと思い、クックパッド掲載の「ラピュタパン」レシピを参考にして、実際に作ってみることにした。
レシピすらいらないお手軽料理
用意するのは食パン、卵、マヨネーズ、以上。本家本元のラピュタパンは食パンと卵だけだが、それでは「がっかりする味になる」というネット上の書き込みを発見してしまった。確かにその2つの食材だけだと、容易に想像できる味になってしまいそうというか、味気ないというか、パンに必要な「脂っぽさ」が欠けている感じ。というわけで、レシピを参考の上、マヨネーズをプラスすることに。
作り方は本当に簡単で、レシピすらいらないくらいだと思う。でも、一応軽く説明しておくことにしよう。事前にオーブントースターを温めておくのを忘れずに。まずは食パンの上にマヨネーズで“堤防”を作る。その中へ卵を割り入れるため、できるだけ頑丈な堤防にしておく必要がある。自宅にあったのが絞り口の細いマヨネーズだったので(※)、写真のようにやや時間をかけて丁寧に堤防を作った。
次に卵を割り入れる。堤防の作りを頑強にしていたせいか、マヨネーズの外へ卵が溢れ出てしまう事態は避けられた。ホッとひと安心。ただ、卵は意外とボリューミーな存在なので、堤防の面積を広げるべく、もう少しだけマヨネーズの位置を外側にしても良かったかもしれない。
さて、これで準備は完了。いよいよこの食パンをオーブンに送り込む。行ってこいよという気持ちで見送る。お腹の弱い私は、ある程度卵に火を通しておきたいという個人的な事情から、パンを焼く時間を7分とやや長めに設定した。
オーブンの扉を開けると、香ばしい香りがぷーんと漂って、匂いだけでも美味しそうな印象。マヨネーズには茶色い焼き色がついた状態になっている。卵はマヨネーズの堤防の中で、半熟の目玉焼きに姿を変えている。よし、いただきます!
マヨネーズのとろーり感と、半熟卵のハーモニー
口の中に入れると、マヨネーズがチーズのようなとろーり感に変化し、目玉焼きのやわらかい黄身とミックスされて、濃厚な味わいが広がっていく。ウマいぞ、これは! この濃い感じがたまらん。そしてマヨネーズはやはり必須だったと思う。このクリーミー感を作れるのは、チーズを除くとマヨネーズしかないはずだから。
また、卵は焼きすぎてもいけない。ほどよく半熟でとろとろ感が残っているのが理想的だ。一方、白身はきちんと固まっていた方が食べやすくていい。いずれにせよ「半熟目玉焼き×食パン」の相性は抜群だということが、今回の件でよく分かった。
今回はシンプルな調理法でいただいたが、上にケチャップやチーズ、醤油などをかけて「進化系ラピュタパン」を作るのもありだろう。現にネット上には、ベーコンやハム、野菜などまで乗せられた、もはやラピュタパンを超えた、ボリューミーな未来型ラピュタパンのレシピが溢れている。これらも試す価値ありだ。
簡単すぎるのにウマすぎた。まずは、ここでご紹介した“元祖系ラピュタパン”を朝食メニューに試してみてはいかがだろうか。
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