ニュース
» 2013年04月23日 10時47分 公開

セーラー服の“原点”とは:実はアイドルグループの一員だった! 話題沸騰中の「セーラー服おじさん」に会ってきた

ここ最近、新宿や池袋を中心に、目撃情報が相次ぐ「セーラー服を着た白髪のおじさん」。どんな人物なのか確かめるべく、ご本人を直撃してきた。

[池田園子,ねとらぼ]

 主にネット界隈で「セーラー服おじさん」と呼ばれて、注目を集めている人物をご存知だろうか。少し薄くなった白髪に長く伸ばした白い髭という外見の男性が、セーラー服を着て歩いているという。Twitterでは連日のように目撃情報がツイートされ、NAVERまとめTogetterなどにまとめもできている。そんな大注目のセーラー服おじさんこと、小林秀章さん(@GrowHair)にお会いして話を聞いてきた。

セーラー服おじさんこと、小林秀章さん

土日の私服がセーラー服!

 待ち合わせ場所の下北沢駅(東京都世田谷区)に、おなじみのセーラー服を着て登場してくれた小林さん。土日に出かけるときのファッションはほぼセーラー服だ。そんな小林さんの周りには、常に多くの人だかりができる。誰かが「セーラー服おじさんだ!」と騒ぐと、写真責めに遭ってなかなか前に進めないくらいだ。いやはや、人気者すぎる……。

注目の的!

 場所を移すために、下北沢駅を線路沿いに歩いている間にも、小林さんは度々立ち止まり、通行人からの写真依頼に笑顔でポーズ付きで応じる。ノリノリでポーズを変え続ける小林さんに、そもそもどうしてセーラー服を着ているのかと尋ねてみた。今回の本題だ。これに対して「難しい質問ですね。あまり深く考えたことがないもので」と乙女のように悩んでいる。

 しばらくすると、パッと顔を上げて「うーん。やっぱりセーラー服が似合うからでしょうか?  実際、真顔で『お似合いですよ』とほめてくれる方が何人もいました」とうれしそうに語る。さらに、セーラー服は誰が着てもかわいくなれる要素を持っているらしい。制服萌えという言葉もあるので、分かるような、分からないような。

スカートを履かされた、小学生時代の経験が原点

 では、人前でセーラー服を着るに至った直接的なきっかけは何だったのか。その「原点」は小林さんの小学生時代へと遡る。1〜2年生の頃、クラスメートの女の子たちのスカートめくりが“趣味”だった小林さんは、何度も担任から「次に(スカートめくりを)やったら、皆の前でスカートをはかせちゃいますよ!」と注意されるが、まったくやめようとしないイタズラ大好き少年だった。

 どうしてもスカートめくりをやめないので、ついに皆の前でスカートをはかされてしまう。「今思えばおかしな叱り方ですが、当時の僕はスカートをはけて嬉しかったんですよね。それが今のセーラー服へとつながっているのかもしれません」

 当時から女性用の服を着てみたいという願望は心にあった。男子校に通っていた中高生時代にはその願望は消えていたが、大学生になってから自室でこそこそと女装を楽しむようになる。しかしその頃は、女装した男性の姿は客観的に見て決して美しいものではないため、人に言うものでも見せるものでもなく、ひとりで楽しむものだと認識していたのだとか。

セーラー服でとがめられたことは一度もない

 そんな小林さんだったが、2010年5月に開催されたイベント「デザインフェスタ」で、セーラー服姿で人前に出ることとなった。本業は会社員(!)の小林さんは週末、人形の写真家としても活動している。自分で撮影した写真を展示したブースに、著名な女装家キャンディ・ミルキィ氏が訪問してくれることになり、それなりの格好でお迎えしなくてはと考えた末、着ることに決めたのがセーラー服だった。

 そのセーラー服姿が思いのほかウケて「デザインフェスタ名物」の1つとなり、毎年欠かさずセーラー服を着て自身のブースに立つようになった小林さん。しかし、あくまでもフェスタの会場内限定で、セーラー服を着て外に出たことはなかった。

 いわゆる「公共の場」に出たのは、およそ2年前の2011年6月。鶴見(神奈川県横浜市)のとあるラーメン店が「30歳以上でセーラー服着用で来店すればラーメン1杯タダ」という斬新な企画を行っているから、せっかくだし行ってみたらどうかと、知人から提案されたことがきっかけだった。結果的に店で一番乗りとなり、当時の写真は現在も店内に飾ってある。

 そのときに街を移動していて「大人のスルー力」を感じたと小林さんは話す。基本的には見て見ぬふりをする人が多く、特に悪いことをしているわけでもないので、騒がれることもない。変態だと通報されることも一度もなかった。「堂々としていれば、大抵のところには行けるものです」と小林さん。カフェやレストラン、ホテル、裁判の傍聴、空港(外国の空港も含む)にいたるまで、何の問題もなく通されるというから驚きだ。

下北沢の商店街を歩く「セーラー服おじさん」

アイドルメンバーからライバル視されるほど人気

 最後に、小林さんが加入(!)している、中学生アイドルグループ「かおす de じゃぽん」(仮称)についてもお話しておこう。小林さんはメンバー兼プロデューサー、カメラマンとしても活躍。グループのメンバーに、小林さんの印象や普段から思っていることを聞いてみた。

アイドルグループ「かおす de じゃぽん」

 毎週長野県からレッスンに通う豊田冴香さんは「(人気が)負けている気がするので、自分もがんばりたい。何でも挑戦したいです!」と対抗心をあらわにする。将来的にはバラエティ番組出演を目指している小倉星さんは「最初は(小林さんの姿に)びっくりしましたが、だんだん慣れてきました」と今ではすっかり打ち解けていることを話してくれた。メンバー最年少のミッシェルめぐみさんは「うーん。何だかヒゲが長いですよね」と一言。年齢が二回り以上(?)離れているメンバーとも仲良くやっているようだ。

 「今後、私のことが話題には上らなくなっても、平然とセーラー服を着続けるつもりです。世の中に意外性やインパクトを与えて、日本を明るく盛り上げたいです。かおす de じゃぽんの活動ともども、頑張ります」と笑顔で締めてくれた小林さん。今後の活躍に期待大だ。

最後に「かおす de じゃぽん」お仕事の様子をどうぞ(撮影:岩切等さん)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. Excel上で「ドラクエ3」を再現した勇者に「最大の変態」「控えめに言って天才」と称賛 一体どうやって?
  3. 「降板を言い渡されて……」 小林麻耶、「グッとラック!」でのいじめを“笑顔”で主張 事務所とも突然の契約終了
  4. オンラインクレーンゲーム「トレバ」、景品獲得されそうになると“スタッフが裏操作”していたと発覚 被害者と運営会社を取材
  5. 加藤紗里、カフェ店員の前でパンケーキをたたきつぶす 衝撃動画に「これは笑えない」「何がしたいのか分からない」
  6. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  7. 「落選が内定」と開き直る金爆に「不甲斐ない」とAKB、謝罪する演歌歌手も 紅白出場逃した歌手の嘆き
  8. タイツメーカーのアツギ、「タイツの日」PRイラストで炎上 絵師25人以上とコラボ 「性的搾取」など関連ワードがTwitterトレンド席巻
  9. 「とうとうその日が来た」 AKB48、紅白落選で衝撃 メンバーは“言い訳のできない現実”を受け止める
  10. Koki,&cocomi、若かりし父・木村拓哉とのラブラブショットで48歳バースデーを祝福 「いつまでもカッコイイ父上でいてください」