前代未聞! 東京ディズニーランドから笑顔が消えた 初の謎解き「魔法にかけられた夜の王国」体験記(2/2 ページ)

» 2014年02月13日 23時01分 公開
[宮田健(dpost.jp),ねとらぼ]
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 謎解きを無事クリアした勇者は、全参加者の1割にも満たない人数しかいませんでした。この展開に残りの9割の参加者はポカーンとしています。しかも、とらわれのミッキーはまだ閉じ込められたまま。どうやら、全員が謎を解く呪文を言わないと、魔法は解けないみたいです。そこで、謎を解いた勇者の1人、朝倉さんが謎解きのレクチャーに登場します。

レクチャーに協力してくれた朝倉さん(左)。「あ〜、サクラさんですか」「朝倉です」

 ここで全員がきれいに全ての謎を解くと、途中のステップで手に入れたいろんなものから、とあるアイテムを作り出すことに成功。全員でそれを掲げると……「夢と魔法の王国」に、いつも通りのハピネスが戻ってきました。ありがとう、勇者のみんな!

とらわれていたミッキーが戻ってきた!
通称「金コス」とマニアから呼ばれる30周年コスチュームは、一緒に写真を撮る行列が開園後数分で打ち切りになるほどの大人気
最初にゴール地点に到着した、東京から来たお二人。ディズニーと謎解きのどちらのファン? とお聞きしたところ「両方です!」というお答えが。なんとねとらぼも読んでいただいていたと聞きうれしくなりました。「とあるアイテム」が写っていましたので一部モザイク……

東京ディズニーランドでしかできなかった「物語の主人公になれる」謎解き

今回のプログラムを開発した、オリエンタルランド リゾートクリエイト部テーマショープランニンググループの近藤さん

 今回の取材にてこの謎解きプログラムを開発した、オリエンタルランド リゾートクリエイト部テーマショープランニンググループの近藤さんにお話を伺ったところ、今回のプログラムの苦労した点について「たくさんの方が楽しめる謎であり、かつ2割くらいの方がクリアできるように調整した」とのことでした。

 そして謎解きプログラムについては、「物語の主人公になる、登場人物になれるというのが謎解きプログラムのポイントなので、東京ディズニーランドを舞台としてどう盛り込んでいけるかを考えて企画した」とのことです。

 それを踏まえると、ディズニーのファンからするとこれ以上ない内容だったと思います。マレフィセントというキャラクターは、ディズニー史上においても最強、最恐の悪役であり、古くは東京ディズニーランド10周年ショー「イッツ・マジカル」や現在も東京ディズニーシーで開催される「ファンタズミック!」でもミッキーと最後に対峙する、象徴的なキャラクターです。

余談ですが2014年7月、眠れる森の美女を悪役の立場から再構成した映画「マレフィセント」が日本で公開予定です
MCが着ていたコスチューム、実は以前存在した「シンデレラ城ミステリーツアー」のキャストのもの。それに気付くと勇者→最終的に登場したここでは書けない「とあるアイテム」につながります

 東京ディズニーリゾートにとって大事な大事な「ハピネス」を奪い、ミッキーを閉じ込めるという悪事もしびれますが、最後に勇者たちが取り出したアイテムの演出には鳥肌がたつほどでした。

 そのアイテムは残念ながら大人の事情でご紹介できないのですが、僕たち、私たちが東京ディズニーランドで一番欲しかった、いまではもう手に入ることはない「勇者のメダル」に関係するもの。東京ディズニーリゾートの危機を救うのは、やっぱり勇者たちです。これ以上ない舞台でのイベントでした。


東京ディズニーランドに笑顔が戻りました

東京ディズニーリゾートの謎解きは終わらない!

 この「魔法にかけられた夜の王国 奪われたハピネスを取り戻せ」は全部でたった3回、各回1000人しか参加できませんでした。私個人としてもチケットが確保できず、とても悔しい思いをしていましたが、そんな皆さんに朗報です。

 インタビューに応じてくれた近藤さんによると、早ければ今年の夏、2014年内にも再度今回のような謎解きプログラムを企画・検討しているそうです。今回は貸切のスタイルで行いましたが、営業時間内での開催や、東京ディズニーシーでの開催など、さまざまな手法での検討が進んでいるとのこと。ぜひ、次回こそはお仕事ではなく本気で謎をクリアしたいところです。ディズニーマニアも謎解きマニアも満足した、楽しいイベントでした。

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