俺のPS4は4Tバイト、ついでにSSDもおごってやったぜ!!:速いぜ!! 広いぜ!!(2/3 ページ)
ドライブの換装は容易に行える
PS4でも、PS3と同様に内蔵HDDの取り出しは容易に行える。側面のカバーを外し、ネジを1本回すだけでHDDは取り出せる。HDDをSSDに換装した後は、あらかじめダウンロードしてUSBストレージに保存しておいたシステムソフトウェアを導入すればいい。
システムソフトウェアの再インストールはUSBメモリ経由で行う
ドライブの換装に伴って気になるのは、システムソフトウェアのインストールだ。幸い、PS3と同様にPS4のシステムソフトウェアのインストールは簡単に行える。事前に用意するものは、
- 容量1Gバイト以上のUSBストレージ
- システムソフトウェア(再インストール用)
だけですむ。
ポイントとしては、USBストレージ(ここでは、USBメモリを用意した)のファイルフォーマットがFAT32であること、ダウンロードしたシステムソフトウェアのファイルを\PS4\UPDATE下に置く(すべて半角英字、ファイル名は「PS4UPDATE.PUP」とする)ことだけだ。今回は、サンディスクの「エクストリームUSB 3.0 フラッシュメモリー」(16Gバイト)を使った。
あとは、PS4の電源を完全にオフにし、USBメモリを接続して電源ボタンを7秒以上押し続けることでPS4がセーフモードとして起動する。表示されたメニューから「PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」を選び、画面の指示に従うだけでシステムの再インストールは完了だ。
SSDへの換装で何が変わった?
早速、内蔵HDDと換装したSSDでさまざまなベンチマークテストを行った。まず、システムソフトウェアのインストールはSSDが269秒と、内蔵HDDの305秒より36秒も早く、思わずインストール中に「SHARE」ボタンを押したくなってしまったほどだ(当然、シェアはできないが)。
とはいえ、システムのインストールなんてめったに行うものではない。PS4の起動、スタンバイモードへの移行や復帰にかかる時間の方が気になるところだ。結果は下のグラフにあるとおりで、システムの起動時間はSSDが約3秒短く、スタンバイからの復帰も4秒ほど高速だった。逆に、スタンバイモードへの移行はHDDの方が短時間で済んだ。
ゲームタイトルによって差が出るのか!?
肝心のゲームに関するインストール時間やロード時間も比べてみよう。
ここでは、アクションゲーム「KNACK」のダウンロード版とパッケージ版、シューティングゲーム「RESOGUN」(レゾガン)、オンラインアクションゲームの「Warframe」で比較した。KNACKとRESOGUNはタイトル画面が表示されるまで、Warframeはオンラインの状況に左右されがちなので、最新版にした状態でスキップできる最初のムービー再生時までを計測している(有線LAN接続)。
ロード時間では、やはりSSDの速さが目を引く。WarframeではHDDより40秒ほどロード時間が短縮されており、効果が目に見えて分かる。プレイ中にロード回数が多いタイトルほど、SSDの恩恵を実感できるはずだ。
一方、KNACKでもダウンロード版とパッケージ版ともに高速化されているが、その差は数秒程度だ。特に、RESOGUNはほぼ誤差範囲内であり、グラフの掲載は省いたが、「Contrast」や「ストライダー飛竜」、「竜が如く 維新!」(無料体験版)といったファイル容量の少ないタイトルはSSDとHDDで明確な差は出ない傾向にあるようだ。
ちなみに、KNACKのダウンロード版とパッケージ版(Blu-ray)でインストール時間を比べたところ、ダウンロード版の方が短時間でゲームがプレイできた。もっとも、PS4ではPS3と違ってダウンロードが完了する前にインストールが行われ、ゲームが楽しめるようになっている。プレイ中にバックグラウンドで継続してダウンロードが行われており、時間がたつにつれて遊べる面が増える仕組みだ。
PS4の内部転送速度が振るわないため、SSDの性能をフルに生かせないのは残念なところだが、少しでも速度を重視するのであれば、やはりSSDは外せない。価格や容量面がネックになるが、それらが割り切れるのであれば、多少の無理は承知の上で選択肢として加えたいところだ。
逆に本文中でも触れたが、PS4で多彩なゲームをフルに楽しむ場合、HDDの容量を気にすることは避けたい。どうせなら2.5インチではなく、より大容量で安価な3.5インチドライブをPS4に接続することはできるのだろうか?
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