共に電王戦出場、世界最強の“同僚”――コンピュータ将棋ソフト開発者 一丸貴則さん・山本一成さん(前編)(3/4 ページ)
超ダメ学生だった「東大将棋部時代」
Ponanza開発者の山本一成さんは、1985年生まれの28歳。現在の快活な山本さんからは想像しにくいが、小学校時代に目の病気を患い、外での運動が禁止され放課後はいつも家で過ごしていた。将棋に出会ったのは4年生のころ。クラスで流行っていてルールを覚えた。長い時間を部屋で過ごすしかない山本さんに、両親は積極的に将棋を勧めた。小学校を卒業するころには病気も完治していたが、将棋への興味が薄れることはなかった。
中学校、高校と将棋部での時間を過ごし、東京大学に進学してからもやはり将棋部に所属したが、「大学に入ったら燃え尽き症候群みたいになっちゃって。毎日、麻雀とダンス・ダンス・レボリューションと将棋しかやってなくて、あっという間に留年した。超ダメ学生だった」(山本さん)。さすがにまずいと思い、今まで手を出したことのない苦手分野にも挑戦してみようと、プログラミングを始めてみた。当時の山本さんはPC関連全般に苦手意識を持っており、部屋にあったチューナー付きPCはただのテレビ代わりだった。
とは言え、プログラミングで特に何か作りたいものがあるわけでもない。本屋で適当に選んだ書籍「はじめてのC」をとりあえず最後まで読み通し、練習問題などを解いてみたところ「けっこうできた」。中でも惹かれたのは、「エイト・クイーン問題」と呼ばれるチェスの駒を使ったパズルを解くためのプログラムだ。コードを書くうちに「これって詰将棋※と似てるな」と気付いた。自分の中でずっと大切にしてきた将棋と、新たに出会ったばかりのプログラミングが結びつくのは自然な流れだった。
弱すぎるソフトの完成、そして――
そこからまずは詰将棋を解くためのプログラムを作り始め、江戸時代に創作された超難解作品「寿」を解けるようになったころから、徐々に本将棋のプログラムに移行していった。初めての将棋プログラムが完成したのは2008年。名前は、コンピュータ将棋の歴史を変えたと言われている革新的ソフト「Bonanza」(ボナンザ)をもじって「Ponanza」(ポナンザ)に決めた。「当時、ポナンザとボナンゾで迷いまして。より弱そうな感じのポナンザに」
ソフト名の通りと言うべきか、完成したソフトは悲しくなるほどに弱かった。アマチュア五段(アマチュアの大会で県代表を争えるレベル)の実力を持つ山本さんが対局すると、「6枚落ち※でも余裕で勝てました」。翌年の2009年に初出場した世界コンピュータ将棋選手権では一次予選であっけなく敗退。小さな改良ではらちが開かず、一からプログラムを書き直しては捨てることを数え切れないほど繰り返した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
“月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
-
“プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
-
100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
-
「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
-
鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
-
「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開【大谷翔平激動の2024年 「妻の登場」話題呼ぶ】
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
-
日本人ならなぜか読めちゃう“四角形”に脳がバグりそう…… 「なんで読めるん?」と1000万表示
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」