日本のSF作品に焦点を当てた展覧会「日本SF展・SFの国」 世田谷文学館で開催

星新一や小松左京、手塚治虫、筒井康隆、真鍋博などなど……SF作品はどのように日本へ浸透していったのかを学ぶ。

» 2014年06月25日 14時30分 公開
[ねとらぼ]

 日本でSF(サイエンス・フィクション)作品がどのように浸透していったかをテーマにした展覧会「日本SF展・SFの国」を、世田谷文学館(東京都世田谷区)が7月19日から9月28日まで開催する。

画像 展覧会ポスターグラフィック。日本にSFはどのように広がったのかを学ぼう

 展覧会そのものを「日本SF大学校」に見立てて資料を展示する。SFという表現を信じた作家たちが人々に何をどう伝えようとしたのか、“来校”客に読み解いてもらうという内容だ。

 コーナーの1つ「日本SF概論」では、日本SFの父・海野十三の生涯と作品の魅力を所蔵資料で紹介する。ほかにもマンガ家のとり・みきによるオリジナルアニメ「日本SF史アニメーション(仮題)」を公開するなどして、日本SF史をおさらいする。

画像 1963年創立の「日本SF作家クラブ」。一般的に認知されていなかったため、旅先の旅館で「サッカークラブ」の名で迎えられたという伝説の証拠写真

画像画像 星新一と小松左京が交流する写真(左)、星新一「人造美人」と「ボッコちゃん」下書き(右、個人蔵)

 「日本SF専門講義」では、日本SF第1世代(星新一・小松左京・手塚治虫・筒井康隆・真鍋博)の作家の重要なキーワードから資料を展示する。ほかにも「ゴジラ」シリーズなどで知られる特撮監督・円谷英二がもたらした特撮技術の発展やSFへの功績の紹介など。また「日本SF<演習>」では、マンガ家・浦沢直樹の「20世紀少年」といった日本SFを受け継ぐ現代の作品を取り上げる。

画像 「緊急指令 10-4・10・10」の電気銃と「ウルトラマンタロウ」のZAT ヘルメット(世田谷文学館蔵) (C)円谷プロ

 会期中はさまざまなイベントも開催する。8月2日はSF映画「猿の軍団」の上映会とトークショー、9月7日は浦沢直樹とSF作家・難波弘之によるトークショーとライブ、9月14日は筒井康隆本人による最新作の朗読会、9月28日はSF作家の豊田有恒と夢枕獏の対談「日本SFの未来」など、SF関連のトークショーやワークショップが盛りだくさんだ。

画像画像画像 浦沢直樹(左)、難波弘之(中央)、筒井康隆(右、提供:朝日新聞社)

 開館時間は午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)、休館日は月曜日(ただし7月21日、9月15日は開館し、7月22日、9月16日は休館)。入館料は一般800円。展示やイベントの詳細は公式サイトで公開している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news189.jpg 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. /nl/articles/2411/22/news014.jpg 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. /nl/articles/2411/22/news114.jpg 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2411/22/news032.jpg 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. /nl/articles/2411/22/news171.jpg なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. /nl/articles/2411/22/news145.jpg 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた