“Ingress紳士”に夜の国立競技場前で出会った話 世界最高レベルのエージェントに聞くその極意Google発、世界規模の陣取り合戦(2/3 ページ)

» 2014年09月19日 21時00分 公開
[高橋史彦,ねとらぼ]

――他のプレイヤーと交流があるんですね。

 はい。基本的に一人で自由気ままに楽しむスタイルなのですが、昨春にGoogle+(G+)のコミュニティーに誘われて、主にそこで交流しています。これまでSNSをちゃんと使ったことはなく、「何が良いんだ?」と思っていましたが、やってみると繋がりが広がっていきますね。G+ではオリジナルグッズを作ってくれる仲間もできました。ゲーム外で繋がっていくのは面白いことです。

――実際に会うことは。

 リアルキャプチャー(プレイ中に声をかけられること)はよくあります。活動時は主に敵陣地に行くので、青の方が多いですね。ただ主要フィールド(西新宿)はガチでやってるエージェントが多く、談笑するようなことはあまりないです。G+から発展して実際に話すようになった方は一桁です。

――Ingressプレイヤーのイベントに参加したことはありますか。

 公式の「Cassandra, Tokyo」「Elite V」、それに今年7月に渋谷で開催された「Cross Faction MeetUp」(両陣営の交流会)。会場でのイベントは7月が初めてでした。G+の仲間と会ってみたくて参加したら、そこで急きょスピーチを求められ、応じるとGoogle東京オフィスの社食券をプレゼントされました。8月に緑陣営の数人と食事してきたのですが、すごかったです。

Ingressでは想像を超えた体験ができる

――(笑)。あらためて、Ingressの魅力は何でしょうか。

 いろいろありますが、当初の想像を超えた体験をできることでしょうか。自分はずっとソロプレイをしてきましたが、G+で世界がどんどん広がっていきました。そして、現実で予想外の出来事がたくさん起こっています。イベントでのスピーチはもちろん、こうして記事になることも想像していませんでした。

 あとはポータルによって、観光ガイドブックにない地蔵や寺、芸術的なオブジェなどを巡れることです。この小旅行がすごくいい、町を感じるんです。ポータルを求めてぷらっと脇道に入ったり、もともと散歩は好きでしたが、Ingressによってさらに歩くようになりました。そうしていると「街の中って芸術だらけじゃん」と発見があります。

――なるほど! Ingressのプレイ以前/以後で変化したことはありますか。

 身体が引き締まり、寝付きがよくなりました。プレイすると、心理的に発散して体力的にも疲れます。健康に良いんじゃないでしょうか。

――印象に残っているプレイは。

 西新宿のバトルが自分の歴史です。2013年10月〜12月は激しかったですね。青のL8ポータル郡を塗り替えきれいなフィールドを作ったり、基本的に一晩でやります。一時期、青が占領していた靖国神社にもよく緑化に行きました。当時は市ヶ谷の釣り堀に通っていたのですが、Ingressを始めてからはつい靖国側に向かってしまい足が遠のきました。

――参考にしてるサイトを教えてください。

 インテリジェンスマップは毎日チェックしています。青運営の攻略サイトも。改変コピペはめちゃくちゃ笑えます。青は文才がある方が多いような。あとはG+。現状ではあそこがIngress関連のニュースサイトとして一番充実しています。

――“リアル課金”はしていますか。

 ゲーム用に購入したグッズは、自転車用のスマホマウンタ、モバイルバッテリー数台、液晶タッチペンなど。タッチペンはカプセル(今年開放された新アイテム)がなかった時、操作の多さで指が疲れるため使っていました。スマホも途中で台湾製から富士通の端末に変えて、キャンペーンで安かったんですが、防水機能が重宝しています。

画像 irmareさんオススメのダンボーバッテリー(右)。攻略サイトでも紹介され一時流行ったらしい。筆者もマウンタとあわせて購入した

 出費が多かったのはマッサージ代。これは、エクスプロールを頑張った期間(約1カ月)、土日の探索後に毎回通いました。いくつか試した結果、行きつけのマッサージ店ができました。食費と交通費はこれに比べればかかっていません。

――G+でアート作品を公開していますね。

 はい。最初に作ったクジラは思い出深いです。あの時はめちゃくちゃ暑かった……。作ってる途中に敵が現れても意外と待ってくれます。完成したら壊されるので、さっとスクリーンショットを撮って。Ingressコミュニティの「Artworks+Memes」には世界中の作品が投稿されていて面白いですよ。

画像 フィールドアート。クジラと深海魚

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