専門店が続々登場! 台湾スイーツ店巡りをしてみた

不思議なおやつがいっぱい

» 2015年02月03日 08時45分 公開
[松原麻依(清談社),ねとらぼ]

 昨年頃から、専門店が続々日本に登場しブームとなっている台湾スイーツ。カキ氷やタピオカミルクティーなど、台湾のデザートと言えば夏に食べるもの、というイメージの人も多いのではないでしょうか? でも、まだまだ未開拓の台湾フード、実は冬こそおいしいデザートがたくさんあるのです! 今回は、知る人ぞ知る台湾スイーツをご紹介!

ホットがオススメ!? タピオカミルクティー

 まずは、ここしばらくブームとなっているタピオカミルクティーをご紹介。「今更タピオカミルクティー? 飲んだことあるよ!」なんて思った人もいるかもしれませんが、今回飲んでみたのはホットのタピオカミルクティー。夏に飲むアイスミルクティーとはまた違ったおいしさがあるのだとか。向かったのは、タピオカミルクティー発祥の店とも言われている(「春水堂」)。おじゃました表参道店は、ショップが立ち並ぶ閑静なストリート沿いにたたずんでおります。


画像 昨年オープンした春水堂の表参道店

 早速、タピオカミルクティー(480円)をホットで注文! 白いマグカップに、たっぷり注がれた熱々のミルクティーは見ているだけで幸せな気分に。いれたては表面が泡立つので、「バブルティー」と呼ぶ国もあるそう。さて、お味のほどは? 自販機のミルクティーの味が舌に擦り込まれている筆者、一口目から衝撃を受けました。口に入れると、ミルクとシロップの優しい甘さが広がり、紅茶特有の香りと深みが余韻に残ります……! 甘めのドリンクなのですが、ミルクのこってり感よりもお茶の味が際立つち、さっぱりとした口ごたえでした! もちろん、マグの中にはもちもちのタピオカがたっぷり! スプーンですくって召し上がれ。


画像 思った以上に柔らかな食感のタピオカ。全部食べるとお腹にたまります

 ミルクで茶葉を煮だすロイヤルミルクティーに対して、台湾のミルクティーはお茶とミルクをシェイクして作るのだそう。店舗の方いわく、「もともと台湾では、お茶はホットが定番。温かい状態で飲むと、お茶本来の味をより楽しめる」とのこと。寒い日に飲むと、ほっと一息つけそうです。

冬至や旧正月の伝統食! 湯圓(タンユエン)

 次に紹介したいのが、中国・台湾の白玉だんご「湯圓(タンユエン)」。現地では、冬至や旧正月に食べる菓子として知られているらしく、まさに冬にオススメの台湾スイーツなのです。向かった先は、吉祥寺にあるカフェ(「月和茶」)。台湾の家庭料理やお茶が楽しめるこちらのお店、外観や内装も異国情緒たっぷり。


画像 吉祥寺の一角。ここだけ台湾!

画像 2階の店舗に向かう階段。電球から壁飾りまでぬかりなく台湾

画像 台湾調のインテリアと家具。ここで食べたらおいしさもひとしお

 台湾出身のオーナー、楊明龍さんに台湾スイーツの良さを聞いてみると、「台湾のデザートは果物や薬膳を使った物が多いので、ヘルシーで身体にも優しいところが魅力」とのこと。こちらの湯圓も、薬草を煮だしたスープの中に、団子のほか白きくらげや龍眼、クコの実といったトッピングが入っています。なんだかすごく身体によさそう!


画像 目に鮮やかな湯圓(630円)。具材が多くいろんな食感が楽しめます

 実際に食べてみると……予想以上にさっぱり! それぞれの食材は主張の強い味なのですが、しっかり煮詰められたスープの中で見事に調和。ほどよいとろみが特徴のスープは、薬草の優しい甘さがアクセントとなってペロリと飲み干せそうです。メインの団子のほうは、胡麻餡・お茶・タロイモをベースにした3種類の味が楽しめます。


画像 お茶を練り込んだ白玉。口に入れた瞬間からお茶の香りが広がります

画像 タロイモベースの白玉。日本ではあまり食べない食材

画像 中に黒ゴマ餡が入った白玉。胡麻の香ばしさが◎


画像 白キクラゲ。コリコリした食感がアクセントになっています

 ちなみに、月和茶では冬季限定で、緑豆とココナッツミルクベースの汁粉、豆乳ベースの汁粉、杏仁ベースの汁粉など、いろいろな種類の湯圓を提供しているようです。湯圓はボリュームもあるので、おやつや間食に持って来いの一品でした。

薬草の風味が癖になる! 焼仙草(しょうせんそう)

 最後にご紹介するのは、こちら「焼仙草」。同じく月和茶での注文です。


画像 焼仙草。コーヒーゼリーではありません

 仙草と呼ばれる薬草を煮詰めて作った温かいデザートで、高血圧や二日酔いにも効果があるそうですが……なんか苦そう。食べる前から、ほんのり漢方のような匂いが漂ってくるような……。ドキドキしながら実食してみると……おや? 苦くないぞ! むしろ、口にした瞬間は練乳風味が勝っているぐらいです。一口二口と咀嚼(そしゃく)するごとに、仙草特有の味が口に広がりますが、すごく食べやすい! 練乳の甘さと仙草のほろ苦さが独特のコクを生み出して、やみつきになりそうです!


画像 黒く輝く焼仙草(620円)。ゼリー状だが、寒天などと比べるとかなり柔らかめ

 焼仙草を使ったデザートは冷やしてもおいしいらしく、台湾では春夏秋冬食べられているそうです。甘さ控えめで身体にもよいので、ダイエット中の人にもオススメ! こってりホイップやバターを使ったケーキもいいけれど、ヘルシーな台湾のおやつも捨てがたい! 2015年度もブームが続くと言われている台湾スイーツ。みなさんもお気に入りのお店を発掘してみてはどうでしょう?

(松原麻依/清談社)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」