まさにぷよぷよ界の「電王戦」? ぷよぷよ人類トッププレイヤーと最強AIの対決がアツい

最強AI開発者「2015年中に人類を終わらせる」。

» 2015年03月04日 17時47分 公開
[たろちん,ねとらぼ]

 誰もが気軽に楽しめるシンプルなルールながら、奥の深すぎる頭脳ゲームとしての一面も持つ落ち物パズルゲーム「ぷよぷよ」。トッププレイヤーたちは大連鎖や小連鎖を高速で組み上げながら、相手の画面を見て瞬時に複数の対応パターンを切り替えるといった人智を超えた技術を持っているのですが、近年コンピュータプログラムによる「ぷよぷよ最強AI」と呼ばれる存在が登場。人類トップクラスのプレイヤーとコンピュータによる「将棋電王戦」のようなアツい戦いが繰り広げられています。

画像 最強AI誕生のきっかけとなったぷよぷよ通クローンソフト「GeNEs WoRK」

 ぷよぷよ界に激震が走ったのは2012年5月に行われた「第1回 人類VS最強AI ぷよぷよ通対戦」。ぷよぷよでは有志によるリーグ戦によって「A級」「S級」といった格付けが行われているのですが、全国レベルのA級プレイヤーたちがtestさん(@test_lockit)の開発したAI「niina」にダブルスコアで大敗するという事件が起こりました。トップレベルの対戦では、連鎖を組む技術はもちろん相手のフィールド状況やネクストぷよを見て小連鎖で牽制を入れるなどさまざまな戦術・駆け引きが重要になるのですが、niinaはそれぞれの対応に特化した3パターンのプログラムを用意して、その実力を広く知らしめます。

画像 3タイプの最強AIがトッププレイヤーを圧倒

 その後、2013年8月についにS級プレイヤーの1人かめ(@kamestry)さんが「ぷよぷよ電脳戦」としてniina最新型などのプログラムと100本先取の対戦を実施。こちらも熱戦を繰り広げたものの71対100で敗れてしまいます。

画像 有志によるPVも本家「将棋電王戦」を意識したつくりに

 ただし、当時はまだ実機上でAIを動かす術が開発されておらず、これらの対決で使用されたのはぷよぷよ通クローンのクライアントソフトを使用したプログラム。ほとんど理論上最速レベルでぷよを操作する上位プレイヤーの間では、使用する実機やモニターの描画速度など極めてシビアな環境の違いも不利に働いてしまうため、まだ対等な条件での実力は人間側が上なのではないかという見方も強く残っていました。

 しかしその後、エンジニアでありぷよぷよプレイヤーでもあるmayahさん(@mayah_puyo)が、AIを実機上で動かす技術を開発。Wii版のぷよぷよ通(バーチャルコンソールアーケード)で動作するAIに続き、2015年2月にはとうとう人間のトッププレイヤーが最も得意とするゲームセンターのアーケード筐体で対戦可能なAIが誕生します。

 アーケード版最強AI展示会の様子はニコ生で中継され、その脅威の強さに多くのぷよらーが震撼。mayahさんはさらに人間に近い連鎖と戦術を選択するという新たな最強AI「mayah」も開発しており、「2015年中に人類を終わらせる」とまで公言しています。一方、ぷよぷよS級リーグでは近年「人類最強」と称されていたプレイヤーmomokenさん(@momoken6)が格付けリーグ戦からの引退を表明するといった騒動も起こっており、人類対最強AIによるぷよぷよ決戦の行方に多くの注目が集まってきています。

たろちん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」