埼玉県行田市の「田んぼアート」がギネス世界記録を獲得!
813人で植えた田んぼの芸術がすごい。
青々と実った広大な田んぼに、くっきりと浮かび上がる美しい絵画。これは「田んぼアート」と呼ばれるもので、行田市でお米(彩のかがやき)と観光をPRするため、7年前から市をあげて取り組んできた一大事業。その想いがついに、世界を動かしギネス認定されるに至った! 田んぼアート面積・約2万7195平方メートルという広さが、世界最大として認定されたのだ。
2015年のテーマは「古代から未来へ夢をつなぐまちぎょうだ」。このワードをもとに「古代蓮」「地球」「子どもたち」「宇宙」「はやぶさ2」を描き出した。この作品の中でよく見てほしいのは、絵の“濃淡”。女の子や男の子の髪の毛など黒い部分がある。いや、むしろ黒い部分の方が多い! この黒い部分は、稲が植えられていないということ……?
行田市役所に聞いてみた。
「黒い部分も植えてありますよ。黒く見える稲が植えてあるんです。この絵を成功させるために、農家の方には多大なご協力をいただきました。なんたって稲だけで絵を描くわけですからね、繊細なコントラストを作るために稲を厳選しまして、最終的に7種類もの稲を植えました。一般公募により集まってくださった813人の方の手により、約2万8000平方メートルという広大な田んぼを、2日間で植えてもらいました」(田んぼアート米づくり体験事業推進協議会事務局 行田市役所)
それほどまでに緻密であったとは。さすがギネス認定の田んぼアート! 日本だからこそ創られるこの芸術を、自分の目で見たい方は収穫期となる11月下旬までに見に行くべし。「古代蓮会館」の展望室から一望できるのだ。
(浅井由起子/LOCOMO&COMO)
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