「アラサーちゃん」峰なゆかさんのパクリ疑惑について「週刊SPA!」編集部が謝罪 当該作品は読んでおり、“オマージュ”に展開を加えて4コマ化した

現在のところ、峰なゆかさん本人からのコメントはありません。

» 2015年11月24日 16時45分 公開
[宮澤諒ねとらぼ]

 峰なゆかさんの漫画「アラサーちゃん」の内容の一部が、漫画「きょうのゲイバー」の内容と類似している部分があることを同作の作者・TSUKURUさんが指摘した件で、掲載誌の「週刊SPA!」が11月24日発売号で次のように謝罪しました。

「週刊SPA!」11月24日発売号に掲載されている謝罪文 「週刊SPA!」11月24日発売号に掲載されている謝罪文

本誌11月3・10日号で掲載した『アラサーちゃん』の「他人の幸せの色は青い」中のセリフの一部が、コミュニティサイト2CHOPOで連載中の漫画『きょうのゲイバー@2CHOPO』に類似していると作者のTSUKURU先生からご指摘をいただきました。当該作品を拝読した峰なゆか先生が、オマージュ的に当該作品を踏まえたうえで、さらに展開を加える形で4コマ化しており、編集部としては新たな作品として成立していると判断いたしましたが、TSUKURU先生に対して配慮を欠き、不快な思いをさせてしまったことを真摯に受け止め、改めてお詫び申し上げます。―― 「週刊SPA!」79ページより


謝罪に至った経緯について

 発端となったのは、TSUKURUさんが11月12日にTwitterに投稿した「私はかぶってるではなく、使われたように思います」という指摘。ネタの類似を指摘したあるユーザーのツイートをリツイートした上でのコメントで、「ネタ自体はオリジナル性にかけ、かぶる事はあると思いますが言葉の選びと並び方が3つ一緒で、作為を感じたから」「これはお金を頂いた原稿なので、私個人の問題でない。信用問題にかかわるので声を大にして言いたい。数ある言葉の中から、それが重なって同じくだりでネタになっている事は偶然とは考えづらい」と理由を説明しました。

マネられたとされる「きょうのゲイバー」の「褒め合い」(2CHOPOより)

 その後、11月16日に「週刊SPA!」を発行する扶桑社側から連絡があったそうで、「何らかの形で皆様にはご報告出来るかと思います」と説明。11月24日になり、「週刊SPA!」で経緯に関する掲載があったことを発表しました。

 Twitterでは、峰さんに対して「未熟な私の漫画をご覧頂いていたことは大変うれしく思っています」と謙虚にコメント。「まだまだ当方は無名な若輩者。引用元が分かる形で使って頂けなかったのは、私の不徳の致すところ、ということなのでしょう。これからも精進いたします」と、あくまでも真摯に対応しました。読者に対しては、「この度は読者の皆様に、御不快の念をおかけしました事と存じます。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪しています。

 また内容の類似を指摘した際に、あわせて刃物を研ぐイラストも掲載していたTSUKURUさんですが、今回の報告では一連の騒動の収束を意味してか、刃物を鞘(さや)に収めるイラストを掲載しています。

峰なゆかさんは8月にも騒動を起こしていた

 峰さんは今年8月、講談社「ハツキス」の漫画「コトコトくどかれ飯」(田所コウ)について「(自身が連載している「女くどき飯」と)設定もタイトルもさすがにパクリすぎなのではないだろうか???」とTwitterでコメント。出版社を巻き込んだ大きな騒ぎを起こしていました(関連記事)。

 掲載元の講談社は、「女くどき飯」は作者の実体験を元にした作品だが、「コトコトくどかれ飯」はあくまでもフィクションであり、類似した内容ではないとの考えを主張しましたが、田所さんが連載の終了を申し出る事態にまで発展。両作を読んだ人からは「全然違う」「これをパクリだと言うのは無理がある」といった批判があがっていました。こういった背景から、今回の件で峰さんを批判する声が多くあがっているのは自業自得だとする声も見られました。

 また、11月21日には田所さんがTwitterでコメントを発表。自身の騒動を振り返り、あらためて連載の終了は自分のわがままだったことを告げて読者に対して謝罪するとともに、「新人の私が辞めた事がかえってみね先生の印象を悪くしてしまい申し訳なく思っています」「今更ながら、みね先生の漫画を読ませて頂いたのですが、とっても面白いです!」とコメント。「自分も次の漫画の事を考えながら楽しくやってます」と現状を報告しています。

 なお、今回の件について、峰さん本人からのコメントは確認できていません(11月24日17時現在)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/08/news006.jpg 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  2. /nl/articles/2412/05/news178.jpg イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  3. /nl/articles/2412/07/news025.jpg 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  4. /nl/articles/2412/07/news024.jpg 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2412/08/news003.jpg ダイソー&セリアの毛糸6玉が、みるみるうちに…… たった4時間編んで完成したとは思えないオシャレアイテムが話題
  6. /nl/articles/2412/07/news039.jpg コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  7. /nl/articles/2412/07/news020.jpg “ひっつき虫”を簡単に取るには…… 身近なアイテムでスッキリするライフハックに「これでイライラしないで取れる」「今度、やってみます」
  8. /nl/articles/2412/07/news057.jpg その発想はなかった! 手に描いた“孫悟空” → 広げたら…… “まさかの変化”にテンション上がる「センスだね」
  9. /nl/articles/2412/08/news023.jpg お留守番を頑張った柴犬、飼い主がそのまま寝ようとした瞬間…… コントのような“お怒りモード大暴走”に「ほんまにおもしろいww」「いいぞもっとやれ」
  10. /nl/articles/2412/08/news016.jpg 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」