ヤマト運輸の”日本郵便優遇”提起 利用者からの質問・批判に回答した特設サイト開設

「公平・公正な競争条件」を求めたメッセージを全国54紙に掲載していた。

» 2015年12月19日 11時30分 公開
[ねとらぼ]

 “クロネコヤマト”でおなじみのヤマト運輸が11月12日に全国54紙に掲載した意見広告ついて寄せられた意見をまとめた特設サイトが12月19日に公開された。

ヤマト運輸の意見広告について

 日本郵便が優遇措置を受けすぎているのではないかと訴えており、広く利用者からの意見を求めていた。ヤマト運輸が日本郵便について、「日本郵便の黒字である『郵便業務』に税制優遇が与えられている」「税制優遇の与えられる『郵便業務』の範囲が不明瞭」「優遇措置を受けている『郵便業務』の中で『荷物を運ぶ仕事』ができるようになっており公正・公平な条件になっていない」「『信書』制度の不便さ」などを広告で指摘していた。

 開設された特設サイトでは2000件を越える意見や批判の中で特に多かったものをピックアップして説明。日本郵便はユニバーサルサービスの義務があるので優遇を受けるのは当然ではないかとする意見や、ヤマトも優遇を受けているのではとする疑問に回答。サービスの範囲や維持の方法論が検討されない中での優遇は、国民負担の増大や「公平・公正な競争条件」の阻害を招き、結果的に国民の利便性の低下につながりかねないと主張している。また、料金設定などにも誤解があるようだと説明している。

ヤマト運輸の意見広告について 意見の一部に回答

ヤマト運輸の意見広告について

 ほかにも「信書」制度の分かりづらさや利用者への不利益について触れ、今年3月に廃止されたクロネコメール便(関連記事)について寄せられた意見についても紹介。意見広告を掲出したことについての批判についても取り上げている。

ヤマト運輸の意見広告について

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