「ゼロ・グラビティ」「オデッセイ」「レヴェナント」に共通する法則とは? イニャリトゥ監督が明かす
生きていることは希望。
4月22日からTOHOシネマズ日劇ほかで全国ロードショーとなる「レヴェナント:蘇えりし者」。同作で悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得したレオナルド・ディカプリオの鬼気迫る演技に注目が集まっていますが、イニャリトゥ監督が「ゼロ・グラビティ」「オデッセイ」に共通する要素を語っています。
「レヴェナント:蘇えりし者」は、実話に触発されたマイケル・パンクの同名小説を原作とする作品。19世紀アメリカの未開拓の荒野を舞台に、熊に自分の息子を殺され、自らも瀕死の重症を負ったハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)が、厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の襲撃を交わし、約120キロの容赦ない旅に挑む……というストーリー。
同作でアカデミー賞監督賞を受賞したイニャリトゥ監督は、前年にも「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で監督賞を受賞。2年連続での受賞はジョセフ・マンキーウィッツ監督以来、65年ぶりです。
そんなイニャリトゥ監督は、「私が大切だと思ったのは、この冒険が意味する精神的な成長を深く掘り下げて描くことだった。死の間近まで近づいた男が、何故生きることを渇望したのか? 本作は厳しいサバイバルを描いているが、同時に、感動的な希望の話でもある」とコメントしています。
絶望的な状況から、“生きて帰る”ことに向けて紡がれるストーリーは、「ゼロ・グラビティ」(日本公開:2013年)や「オデッセイ」(日本公開:2016年)にも共通して見られます。ゼロ・グラビティは、無重力空間に突如放り出されてしまった人間に襲いかかる絶望と、その中で生を渇望するヒロインのストーリー。オデッセイも、火星に一人取り残された宇宙飛行士が、生き延びることを諦めず、地球に自分が生きていることを知らせる方法を見つけていくストーリーです。
「ゼロ・グラビティ」「オデッセイ」ともに日本でも30億円を超える大ヒットを記録。同様のテーマを根底に持つレヴェナントも、大きな共感を呼びそうです。
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