ニュース
» 2016年06月03日 09時02分 公開

過度の接近は人間にも野生動物にも脅威 アメリカ海洋大気庁がアザラシ類との自撮りを控えるよう注意

子アザラシに人間が接近すると、母アザラシが子どもを放棄してしまう恐れが。

[沓澤真二,ねとらぼ]

 アメリカのニューイングランドでは、アザラシの出産シーズンを迎えつつあります。これに際してNOAA(アメリカ海洋大気庁)が、アザラシと一緒に撮影することを控えるよう、注意を喚起しています。


NOAA1 NOAAによる注意喚起

 かわいらしい動物の赤ちゃんを見たら、一緒に写真を撮りたくなるのが人情というものですが、アザラシは強力なアゴと鋭い歯を持っています。噛みつかれてケガをした報告が同庁に寄せられたことも少なくなく、過度の接近は危険です。

 撮影のための接近は、アザラシにも脅威を与えます。母アザラシは通常、子どものために沖合へエサを獲りに出て、浜を長時間留守にします。その間、もし人間が子どもに近寄っているところを海から見た場合、浜に戻ることに危険を感じて子どもを放棄してしまうそうです。ちょっとした撮影のために人間がとった行動が、子どもから母親の庇護を奪うことになってしまいます。

 同庁が2月に公開した記事によると、アザラシの子は人間の赤ちゃんのように高い声で泣くそうです。母親はエサ獲りから戻るとき、この声を頼りに子どもを探します。これは正常な行動であり、泣いているからといって近寄るのは禁物。前述のように母親に脅威を与えるため、仮に親切心だったとしても、アザラシには迷惑になってしまいます。


NOAA2 アザラシの生態を伝えるNOAAの記事

 NOAAはアザラシから最低でも50ヤード(約46メートル)離れ、もし異変を感じた場合は同庁へ連絡するよう呼びかけています。日本では、野生のアザラシにはそうそう遭遇しませんが、これに限ったことではありません。野生動物は噛むこともあれば、病原菌を媒介することもあります。そして、人間のささいな行動が、相手にどんな被害をもたらすとも知れません。野生動物に接する際は互いの安全のため、一定の距離をとることが大切でしょう。


(沓澤真二)


関連キーワード

アザラシ | 動物 | 赤ちゃん


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2110/27/news100.jpg 戸田恵梨香、水川あさみと同様に長文公開 「私を追いかけて、どうか車の事故を起こさぬようお気をつけください」
  2. /nl/articles/2110/27/news095.jpg 水川あさみ、週刊誌に対して怒りの反論 「事実無根だと言っても強行突破で発売」「かなり目に余るものがあります」
  3. /nl/articles/1904/10/news098.jpg 賀来賢人、“フライデー被害風”写真が超リアル! 「本当にそろそろやめてね」と写真週刊誌への本音も
  4. /nl/articles/2110/25/news149.jpg 「くそが……!」 最上もが、奮発した「Uber Eats」の対応に怒り爆発 1400円ステーキの“中身”に「絶望」「もう頼まねえ」
  5. /nl/articles/2110/27/news109.jpg 「納言」 薄幸、テレ朝で警備員からまさかのシャットアウト “牢獄みたいな薄暗い部屋”へ閉じ込められる事態に
  6. /nl/articles/2110/27/news025.jpg 猫よけをびっちり置いた結果……子猫が!? ちんまりくつろぐ姿に「仲間がいた」「何やっても人間の負け」と爆笑
  7. /nl/articles/2110/26/news040.jpg ニトリで猫用ベッドを購入→「大変気に入ってるようです」 笑撃のオチに「そっちだよね」「猫あるある〜」の声
  8. /nl/articles/2101/23/news043.jpg 水川あさみ、5キロ増の“愛しきぜい肉”ショットが女優の勲章 「リアルお母さん体型」「気取らないとこが素敵」と反響
  9. /nl/articles/2110/20/news052.jpg 「PS5購入者は箱に名前を書いてもらう」ノジマはなぜ転売ヤーを許さないのか? 苛烈な転売対策の背景を担当者に聞いた
  10. /nl/articles/2110/26/news181.jpg 「学校へ行こう!」出演のパークマンサー、V6へ感謝のメッセージ 「ホントにホントにありがと言っちゃうアホだよ」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「くそが……!」 最上もが、奮発した「Uber Eats」の対応に怒り爆発 1400円ステーキの“中身”に「絶望」「もう頼まねえ」
  2. 伊藤かずえ、13年間ともにした愛車とお別れ 総走行距離は14万キロ超で「今まで本当に有り難う」と感謝
  3. 庄司智春、愛車ダッジ・チャレンジャーが廃車に ガソリンスタンドで炎上、ボンネットから発煙し「やばい」
  4. 山本美月、ウエディングドレス姿がまるで「妖精」 母親のドレスをリメイクし背中に“羽”
  5. 「シーンとなった球場に俺の歌声がして……」 上地雄輔、後輩・松坂大輔の引退試合で“まさかのサプライズ”に感激
  6. シャンプーしたての柴犬に、猫がクンクン近づいて…… 何年たっても仲の良い姿に心がほかほか癒やされる
  7. ニトリで猫用ベッドを購入→「大変気に入ってるようです」 笑撃のオチに「そっちだよね」「猫あるある〜」の声
  8. じゃれ合う保護子猫たち、1匹が逃げ込んだのはまさかの…… ダッシュする姿に「一番安心だと知ってる」「爆笑した」の声
  9. 元SKE石田安奈、第1子出産後のぽっこりおなかに驚愕 産んだらへこむと思っていたのに「もう1人いるの!?」
  10. 産み捨てられた未熟児の子猫を保護、生死をさまよったが…… すくすく育った1カ月後のビフォーアフターに涙