雨にも負けず、泥にも負けず……母ウォンバットのポケットから奇跡的に助かった赤ちゃんウォンバット
18カ月後、そこには元気に走り回るウォンバットの姿が……!
» 2016年06月30日 21時00分 公開
[福田瑠千代,ねとらぼ]
泥だらけで見つかった赤ちゃんウォンバットが無事元気になるまでのエピソードをIFAW(国際動物福祉基金)が公開しています。
2014年11月、オーストラリアで母ウォンバットが通りかかった馬に蹴られ、頭部に重傷を負ってしまいました。運の悪いことにその日は大雨が続いた直後で、巣に帰ろうにも周囲は泥だらけ。母ウォンバットは途中で力尽き、身動きが取れなくなってしまいます。翌朝倒れているウォンバットを見かけた土地の所有者はすぐさまアニマルレスキューに通報。しかし隊員が駆け付けた際には母ウォンバットは既に瀕死で、安楽死させるしかありませんでした。
ところが隊員は診察中に思わぬ発見をします。ウォンバットはカンガルーなどと同じ有袋類。母ウォンバットのポケットの中には、なんとウォンバットのメスの赤ちゃんがいたのです。赤ちゃんウォンバットは泥だらけでかなり衰弱した状態。当初隊員は助かる望みは薄いと考えたそうですが、必死の看病のかいもあって赤ちゃんウォンバットは徐々に回復していきました。
赤ちゃんウォンバットは泥だらけの状態で見つかったことから、Mud(泥)にちなんで「Mudsey」と名付けられました。その後は順調に回復し、今ではよく遊びまわる元気なウォンバットに成長。発見時の体重は1.5キロ程でしたが、18カ月後は24キロまで増えました。
Mudseyは現在、保護されたウォンバットたちが返される自然豊かな私有地に移され、順調に野生環境に順応中。大変な時期もあっただけに、今後はほかのウォンバットたちと楽しく暮らせるといいですね。
参考:日本の動物園のウォンバット
日本の動物園のウォンバット
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推定年齢は29歳(人間での約100歳)でした。
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