古い椅子をスケスケ素材で修復したアートがふしぎ空間
透明部分はアクリル樹脂を使っているとのこと。
壊れた椅子を透明な素材で修復したアート作品「My Old New Chair」シリーズがなんとも異空間で面白いです。
制作したのはブラジルのビジュアル・アーティスト、Tatiane Freitasさん。透明な部分はアクリル樹脂でできており、木製部分とのコントラストが際立っています。
編集部ではこのふしぎな世界観について、メールで直接Tatianeさんに聞いてみました。Tatianeさんによると、1脚作るのにかかる期間は3〜6カ月程度。制作期間は木材の状態によってかなり左右されるそうです。また、作品には「現在と過去のどちらを選択するのか?」「私たちの進むべき道は? 」「実際に経験した(あるいは想像上の)古い(新しい)記憶」といったテーマが込められているのだとか。なお、本人の公式Webサイト(英語)上にも制作意図について解説文が掲載されています。
また、TatianeさんがInstagram上で日本のポップアート作家・奈良美智さんのイラスト入りポストカードを投稿していたため、「お気に入りの日本の作家はいますか?」と質問してみたところ「ここ数年日本の文化にはとても注目してます。奈良さん以外だと長谷川等伯の色使いや感性が好きです。草間彌生や吉岡徳仁の自由な作風も好き」「日本人以外だとドリス・サルチェードが大好きです」と回答がありました。
なお、公式Webサイト上では「My Old New Chair」以外にもベッド枠を修復した作品や、本にドアノブを合体させた作品など、独創的な作品がいくつか公開されています。
画像提供:Tatiane Freitasさん
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