「顔が本体」説が濃厚に 機関車を奪われてもトーマスと名乗る「トーマスカー」の迷走というおはなし

車やバスになったってトーマスなんだよ。いつだってトーマスなんだよ。

» 2017年02月03日 12時09分 公開
[橘 慧ねとらぼ]

 トーマスといえば、幼少期から親しんでいるのが幼児向けテレビ番組の「きかんしゃトーマス」。元々は「汽車のえほん」シリーズが原作となっていることから、これはトーマス=機関車という前提ありきのお話でしょう? という我々大きなお友達の固定観念を覆すおもちゃ「トーマスカー」がいつの間にか登場していました。そう、車です。乗用車です。

 正式名称は「ドリームトミカ No.169 トーマスカー」。昨年5月に発売された商品です。車の前にトーマスの顔がついているから「トーマス」と名乗るその気概に圧倒されます。顔が本体だったのか……? もはや機関車でなくともトーマスはいつだってトーマスなの? タカラトミー公式Twitterアカウントのツイート「もはや機関車ってなんなんだろう」というセルフツッコミが冴えわたります。ほんとだよ。宣材写真のトーマスの表情が心なしか無理に笑顔をつくろうとしているように見えるのは気のせいかなあ。


トーマス 「タカラトミーモール」より。ションボリ?

 確かにカラーリングは機関車時代を思い起こさせますが、車の前にトーマスの顔がついているという、ただそれだけの理由で「トーマス」を名乗っていいの。キミのアイデンティティはどこへ。……などとさまざまな疑問が頭の中を駆けめぐるさなか、さらに発見してしまったのが「トーマスバス」。もう何も言うまい。「顔が本体」説が濃厚になってまいりました。その表情にも晴れやかさが戻ってきたようにすら感じる。メガネキャラの本体はメガネといじられるお約束はあるけども、トーマスもその路線に向けて発車しようというのか! あぶなーーい!


トーマス こちらも「タカラトミーモール」より。バスもあったよ

 しかし、大切だったであろう「きかんしゃ」という縛りから抜け出してなお、顔のみのインパクトで「トーマスだよ!!」と名乗っていくスタイル。もしかしたら小さなおともだちや大きなおともだちに自分の殻を破ることの大切さという壮大なテーマを教えてくれているのかもしれません。人生という線路、たまには脱線したり迷走したっていいんだよ、というおはなし。

関連キーワード

タカラトミー | 自動車 | おもちゃ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」