アシストしすぎな電動自転車に消費者庁が注意喚起 こいでいないのにモーターだけで走り出すケースも

国民生活センターが9銘柄をテストしたところ、2銘柄が道交法基準の上限値をオーバーしていたとのこと。

» 2017年07月01日 08時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 消費者庁が市販の電動アシスト自転車のなかに、アシスト機能が道路交通法上の基準を超えるものがあると指摘。モーターによる基準以上の力が不意に加わるとバランスを崩しやすく危険と、注意を呼びかけています


電動アシスト自転車 便利な製品ですが、購入時には基準への適合しているか確認する必要があります

 電動アシスト自転車の基準は、道路交通法施行規則第一条の三に規定。人がペダルを踏む力とモーターによる補助力の比(アシスト比率)が「走行速度時速10キロ未満では最大で1:2」「時速10キロ以上時速24キロ未満では走行速度が上がるほどアシスト比率が徐々に減少」「時速24キロ以上では補助力が0」になることと定められています。これらに適合しない製品は公道を走行することはできず、法令違反となるおそれもあるとのこと。

 電動アシスト自転車に関する相談は国民生活センターにも多く寄せられており、「こいでいなくても車輪が回ってしまう」「自転車が急に発進し転んでけがをした」「自転車屋に修理を頼んだら、『公道を走れない機種なので』と断られた」といった事例があがっています。同センターはこれを受けて、10万円以下の比較的安価な電動アシスト自転車9銘柄に問題がないか調査し、情報を公開しました


調査 対象製品と調査の様子

 アシスト比率を測定した結果、2銘柄が道交法基準の上限値を超過。うち1銘柄はアシスト比率が基準を大きく上回り、低速走行においては人の力をほとんど要さずに走り出してしまったそうです。もう1銘柄も形式認定を受けているのにもかかわらず、アシスト比率が基準をわずかに超えていたとのこと。


当該製品 走行速度ごとのアシスト比率。「No.5」(当該製品)は、時速15キロ以下ではモーターの力だけで走っていることが分かる

 同センターは道交法基準超過に該当する製品を所持する消費者へ、使用を中止のうえ購入先や事業者へ確認するよう提案。購入時には形式認定の証であるTSマークを目安にするようアドバイスしています。あわせて、事業者や行政へは当該製品の回収や消費者への周知を、警察庁には事業者への指導を求めています。


(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」