今回の挑戦はRTABC(Real-Time Attack Button Challenge)と呼ばれるもので、ボタンの数を制限しつつクリアすることを目的としている。

「スーパーマリオ64」にてAボタンを押す数を最小限に抑えてゲームをクリアするプレイヤーが海外で現れた。この記録を打ち立てたbad_boot氏が、クリアまでに押したAボタンの回数はわずか46回。5時間11分をかけてクッパの最期を見届けている。
どれほど派手なプレイを繰り広げているのかとおもいきや、氏が投稿した動画は意外にも地味だ。ジャンプ以外のマリオを宙に浮かせる手段であるヘッドスライディングとその起き上がりを頻用しつつ、クリアを目指している。スター集めは、高い場所に登ることを求められないコイン集めと、ジャンプの必要がない水中がメインとなっており、泥臭い地道な作業をこなしていく。Aボタンを押すポイントは、空中に浮かぶスターの取得やボタンを押すなど進行上必要不可欠なものがほとんどで、ステージを攻略するにあたって押したAボタンはかなり少ない。本作の基本的な操作であるジャンプを徹底して拒絶するゲームプレイは、圧巻というよりも奇妙さを感じさせる。
氏は動画のコメント欄に「初めてのRTABCです!ナーバスだったり久々だったりしていて、とてもへたでした。大きなタイムロスがいくつかあったので、3時間半から4時間までタイムを短縮できると思います」とコメントを残している。というのも、映像を見ると分かるが、bad_boot氏はいくつかのポイント繰り返しミスをしており、トイレ休憩しているといったシーンも見受けられる。ラストシーン手前では緊張のあまりか休憩をとっていたりと、非常に人間味あふれるプレイが印象的だ。こうした“人間味”を削っていくことでタイムを短縮していくということだろう。

今回の挑戦はRTABC(Real-Time Attack Button Challenge)と呼ばれるもので、ボタンの数を制限しつつクリアすることを目的としている(今回のチャレンジは70スタークリアという既存のRTAルールにものっとっている)。一定のテクニックを求められるのはもちろんのこと、どのステージのどのスターをどのルートで攻略すればAボタンを押さずに済むかという「スーパーマリオ64」についての膨大な知識が求められる。同作のRTABCの研究は進められており、ステージやコースに対する押す必要のあるAボタンの回数がGoogleシートにまとめられていて、こうした知識はインターネット上で共有されつつある。今回の敢闘は、純粋なスーパープレイというよりは、bad_boot氏およびコミュニティーの「スーパーマリオ64」への情熱から生まれた記録であるといえるかもしれない。
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