バチッと来る前に……冬の強敵、「静電気」対策を教えます!

バチッ! ちょ、静電気!

» 2017年10月07日 11時00分 公開
[QuizKnockねとらぼ]

 10月に入って、いよいよ装いも秋冬仕様に替わってきましたね。秋服や冬服のふわふわした感じ、着るのがわくわくして大好きなのですが、1つ嫌なことが。

 バチッ! そう、静電気!!!

 マフラーを外したら髪が広がってしまったり、ドアノブに触れたらバチッとしたり。空気が乾燥している冬は、特に静電気と戦う場面が多いはず。

 われわれは静電気にどう立ち向かえば良いのか。戦う手段を講ずるために、敵を知ることから始めましょう。

静電気はなぜ起きる?

 全ての物質は、原子が合わさってできています。その原子1つ1つは陽子・中性子・電子によって構成されています。

 この中で、陽子はプラスの電荷を持ち、電子はマイナスの電荷を持っています。つまり、電気のもととなる電荷は、全ての物体に存在するということです。

 プラスとマイナスの電荷は、普段はバランスがとれているため、電気として感じることはありません。しかし、2つの物体が接触することで、一方にプラスの電荷が、もう一方にマイナスの電荷が多くなります。

 これが“静電気”です。

 つまり、身体の皮膚と服がこすれ合うことで、身体に静電気がたまるわけです。そして、ドアノブなどの電気を通しやすい金属に触れると、身体にたまっていた静電気が流れ、バチッと感じるのです。

人間は電気を通すの?

 バチッと感じることは、他の人と接触したときにもありますよね。

 あれ? 人間って電気を通すの?

 はい、通します。人の身体は、電気抵抗の小さい、導体です。

 われわれの心臓や手足は、脳からの電気信号によって動いています。つまり、身体に電気が流れなければ、生きていくことができないのです。

 そもそも、身体に電気が流れないのであれば、バチッと感じることもないですよね。

対策はどうしたらいいの?

1. 部屋の中では湿度を60%程度にしよう

 湿度が高いと、空気中に含まれる水分によって、発生した静電気が流れていきます。しかし、冬は湿度が低いうえに、暖房などでさらに乾燥した空気となっています。

 部屋で暖房などを使用する際は、加湿器のスイッチもオンにすると良いでしょう。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを干したり、コップに水をいれて置いておくだけでも良いそうです。

2. 洗濯には柔軟剤を使おう

 柔軟剤は、衣類の肌触りを良くするためのもの。すなわち、表面を滑らかにするものです。すると、衣類の繊維同士の摩擦が軽減されるため、静電気の発生そのものを抑えることができます。

 さらに、柔軟剤に含まれる界面活性剤には、空気中の水分子と結合するはたらきがあり、発生した静電気を流れ出させてくれます。

3.ドアノブに触る前に壁を触ろう

 「あっ、やばい。これは今ドアノブ触ったらバチッとくるぞ……」

 そんな予感がした時には、加湿も柔軟剤も手遅れ。仕方ないので、たまった静電気をよそに逃がしてあげましょう。

 木やコンクリートは、ゆっくりと電気を流すので、バチッと感じることはありません。ですから、たまった静電気を逃がしてから、ドアノブなどを触れば大丈夫です。

いろいろな静電気

 われわれが普段静電気を認識するのは、自らが感じたときがほとんど。嫌なものと思いがちですが、実際は静電気が役に立っている場面もあるのです。

 例えば、空気清浄機。これは、静電気で空気中のほこりを集めて吸い取っています。

 さらに、コピー機にも静電気が使われています。コピー機は、トナー(インクの粉)を、静電気の力で紙にくっつけています。

 また、ラップも筒からラップをはがしたときに発生する静電気の力で、お皿などにくっつきます。

 われわれに嫌な思いをさせるだけでなく、静電気はしっかりと生活の役に立っています。バチッと感じた時は、嫌悪感を抱くだけでなく、静電気への日頃の感謝の心も忘れないようにしたいですね。

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」