浮世絵ギャグ『磯部磯兵衛物語』が最終回 『ONE PIECE』の代原から異例デビュー、4年の連載に幕
ジャンプの巻末がさみしくなるで候。
『週刊少年ジャンプ』のショートギャグ漫画『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』(仲間りょう)が、10月16日発売の2017年46号をもって最終回を迎えた。連載期間はほぼ4年。コミックス最終巻となる16巻は2018年1月4日に発売される。
『磯部磯兵衛物語』の本誌デビューは、看板作品『ONE PIECE』の代理原稿としてだった。2013年6月に尾田栄一郎さんが急病で入院し『ONE PIECE』が2週に渡って休載することになり、1週目に読切が掲載。これが読者アンケートやネット上で反響を呼んだため、次の週も代理原稿として再び載り、10月21日発売の47号から本連載を開始した。仲間りょうさんにとっては初の持ち込み作品であったため、異例のシンデレラストーリーとしても注目を集めた。
本作は江戸時代を舞台に、グダグダに生きる武士・磯兵衛の日常を描いた脱力系ギャグ。武士や町民、幕府や宮本武蔵など江戸の人々を浮世絵のタッチで表現しながら、現代らしいゆるいコメディを展開させる作風で人気を博した。2015年にはWebでショートアニメ化された他、2016年には舞台化も果たした。
最終回(第256話)のタイトルは「帰ってきた磯兵衛で候」。前回、立派な武士になると江戸を出ていった磯兵衛のその後を描いた内容。連載終幕記念の特別番外編として、“高校生編”が11月24日発売『ジャンプGIGA 2017 WINTER vol.1』に、“会社員編”が2018年1月上旬にWeb漫画サイト「少年ジャンプ+」で掲載される。なお番外編2話はコミックス16巻にも収録される予定だ。
仲間りょうさんはTwitterで最終回について、「ジャンプの巻末という大役を、こんなしょうもない武士に任せてくれた皆さん、本当にありがとうございました!」とメッセージを投稿している。
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