業界初! クリオネを食べるバーチャルYouTuber月ノ美兎インターネットを守る翼竜(1/2 ページ)

漫画家・小林銅蟲先生との謎コラボで「Vtuberによるクリオネの食レポ」が実現しました。

» 2018年03月31日 11時00分 公開
[にゃるらねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 にゃるら(@nyalra)です。前回書いたバーチャルYouTuberの記事が、それなりに好評だったようで何よりです。

 皆さんはクリオネを知っていますでしょうか。あの秋葉原のアダルトグッズ屋の一階で飼われていた生き物ですね。

 さて、この記事は「バーチャルYouTuberにクリオネを実食してもらう」という企画です。言葉の意味はよく分からないが、とにかくすごいことが起きたのは伝わるでしょうか? 自分もキズナアイちゃん登場当初からこの界隈(かいわい)を追ってはきましたが、まさかバーチャルYouTuberでグルメ記事を、しかも選りに選ってクリオネを食べる記事を執筆する日が来るとは夢にも思いませんでした。

月ノ美兎 クリオネ 実際に食されたクリオネとチャンネル登録者数10万人のキリ番を見守る風景

 さて、今回(不幸にも)クリオネを食べることになったバーチャルYouTuberですが…………月ノ美兎さんです。

月ノ美兎

月ノ美兎 クリオネ かわいい

 月ノ美兎さんについては、何より本人が編集している10分で分かる月ノ美兎シリーズを見てもらうのが一番分かりやすいと思われます。

 文字に起こしたところで何がなんだか伝わらない混沌さですが、放送前は

「高校二年生。性格はツンデレだが根は真面目な学級委員。本人は頑張っているが少し空回り気味で、よく発言した後で言いすぎたかもと落ち込んだりする(公式サイトより)」

 という、ありがちな清楚(せいそ)委員長キャラ設定で期待されていたものの、いざ本人よる生放送が始まると状況は一転、ムカデ人間の話やら小学生時代に雑草を食べ比べていたサイコエピソードが始まり、その大和撫子の体現のような端麗な容姿と裏腹に、アングラ・サブカル文化からインターネット臭い話まで何でもアリな闇鍋を連想させるトーク内容に視聴者は動揺。そもそもムカデ人間はシリーズによってR18指定ですが、この際ささいなことでしょう。

 そのあまりに大きすぎるギャップが人気を呼び、今ではバーチャルYouTuber界でも驚きの伸び率を記録し、チャンネル登録者数は13万人に。業界に新たな風を吹き込みました。


そしてクリオネへ

 生放送の度に狂ったネタを披露し続けた月ノ美兎さん。ある日の放送でもサブカル話に花が咲き始め、次第に漫画『めしにしましょう』が好評連載中である小林銅蟲先生のファンだという話に。

 小林銅蟲先生については、自分が以前にインタビューを行ったり、二人で魂斗羅をクリアするまでプレイしたりしているので、そちらを参照ください。

 さらに翌日には銅蟲先生本人へ情報が行き届いてしまい、それ以降本人による文脈が高度すぎて理解不能なリプライでのコミュニケーションが始まりました。



 そんなこんなで数日後、銅蟲先生の知り合いであるまっきぃ氏がオホーツク海にてクリオネを大量に獲ってくる事件が発生。大喜びでクリオネを受け取る段取りを進める銅蟲先生。これはぜひ、月ノ美兎さんにも食べてもらおうとツイートしたところ、


 本人が異様に乗り気な態度を見せてきます。ここまでならネタの範囲で済んだかも知れませんが、幸か不幸か銅蟲先生の友人かつバーチャルYouTuberに初期から関わっているということで自分がつなぎ役として機能してしまいます

 バラバラだった点と点は完全につながり、歴史初のバーチャルYouTuberがクリオネを食べるという企画がスタート。ちなみに、クリオネを実際に食べてみた人のレビューも検索すると引っ掛かるのですが、その記事のライターも銅蟲先生の知り合いです。この記事、狂人しか登場していませんね。


業界初! クリオネを食べるバーチャルYouTuber


月ノ美兎 クリオネ

フタから見た図(提供:小林銅蟲先生)

 この、ペットボトル内でふよふよ浮いているのがクリオネ。クリオネは、その天使のような姿から想像もつかない悪魔のような餌の喰らい方で有名ですが、くしくも見た目と内面のギャップという意味では委員長と同じです。


月ノ美兎 クリオネ

 早速、ペットボトルからお椀へクリオネを移す銅蟲先生。さすがの先生もバーチャルな存在に料理を振る舞うのは初めてのことなので、どこか緊張しているような別にいつもと同じような様子。

にゃるら:さわった感触ってどんな感じなんですか?

銅蟲先生:ほぼ、ないね。水に浮くような生き物だから。軟体動物だし。

にゃるら:先に食べての感想ってどうです?

銅蟲先生:おいしくはないね


月ノ美兎 クリオネ

※編注:動画もありました!(提供:小林銅蟲先生)

 ねとらぼ側の写真のとり方が極めて下手くそですが、クリオネです。準備は全て整いました。後は御本人の登場を待つのみ……。


月ノ美兎 クリオネ

 ……来ました。月ノ美兎さん御本人です! この写真だけですと、単に委員長の動画の前に皿を並べているだけにしか見えませんが、御本人がやってきました。

 生きているクリオネとバーチャルYouTuberが対面する歴史的瞬間の目撃者になれたことを誇りに思います。

 ちなみに、委員長の動画ファンならご存じだと思われますが、普段の放送時は洗剤に立てかけてスマホを設置しているので、今回はこちらでスマホスタンドを用意致しました。


ねとらぼ:どうですか? クリオネを見てのご感想は?

月ノ美兎:これが天使ですか。なんか……消えてなくなりそうですね。成仏しそうです。

にゃるら:これって食べるのにどれくらい時間かかるんですか?

銅蟲先生:一瞬ですね


 今から食べる予定のクリオネを前に、会話は弾んでいきます。


銅蟲先生:今日は、お暇なんですか?

月ノ美兎:ヒマです

にゃるら:……。では、実際に食べていただきましょう。

実食開始

月ノ美兎:踊り食い……ですか? ※(魚介類を生きたまま食べること)

銅蟲先生:はい

月ノ美兎:ちょっと、心の準備が……マジで生きたまま食べるんですね……。どうしよう、ちょっとまだクリオネ食べた時用の表情とか用意されてないんですよ。


 雑草を食べていたといっても、やはりクリオネを食べるのには抵抗のある委員長。その様子をものすごく愉快そうに銅蟲先生が眺めます。

月ノ美兎 クリオネ 実際にクリオネを食べている最中の委員長

月ノ美兎:掬うところから大変ですねコレ。掬えねぇ〜。

月ノ美兎:では、いただきます……

月ノ美兎:うっわ………………。(十数秒間かみ締めて)コメント……する感じですよね?

(笑いを必死にこらえる一同)

月ノ美兎:あの、苦味と刺激しかないって感じですね。あとなんだろう、後味があんまり良くなくて……食べ物の味ではない。……ガソリンみたいな風味がしますね。これでいいっしょ、何も言いようがないんですけど。

(無言の圧力をかける銅蟲先生)

月ノ美兎:……ちょっと味忘れたのでもう一度食べますね。(さらにもうひと掬いして)海水の味は、この汁のものですよね? クリオネではなくて。そうですよね?

(無言でうなずく銅蟲先生)

月ノ美兎:食感がほぼなくて……。なんかちゅるっと舌に当たった感じで。……なんですかねぇ、正直今のちっさすぎて海水の味しかしませんでしたけど。かんだ時に苦味と刺激のようなものがきますね。……ちょっと、これ以上はもうなにもないですけど。例えるならガソリンですかね

銅蟲先生:味に刺激がある理由は界隈(そういう界隈があります)でいろいろ推測されてるんですけど、真相は謎みたいですね。

月ノ美兎:なるほど……。

 というわけで、世にも奇妙なバーチャルYouTuberがクリオネを食べるというグルメレポートの結果は「例えるならガソリン」でした。

月ノ美兎 クリオネ 今回のベストショット

月ノ美兎 クリオネ アップ

にゃるら:この構図、事情を知らない人から見たら、銅蟲先生がクリスマスとかによくある二次元キャラと食事している風の演出をする痛いオタクみたいですね。

ねとらぼ:せっかくだし、にゃるらも食べてみたら?

にゃるら:余ったら必然的にそうなると思っていたんですけど、イヤです。

銅蟲先生:食べましょう。

にゃるら:はい……


にゃるら クリオネ

ねとらぼ:どう?

にゃるら:………………少なくともおいしくはない、って感じですかね。確かにコメントに困るなコレ。


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/15/news052.jpg 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  2. /nl/articles/2409/14/news009.jpg そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  3. /nl/articles/2409/16/news020.jpg 「猛犬注意! 触らないでください」と貼られたフェンスをのぞいたら…… 吹き出し注意の光景に「ちょっと!www」「休憩中?」
  4. /nl/articles/2409/16/news032.jpg 100均の紙粘土でこのクオリティーを!? 『ファイブスター物語』のモーターヘッドを制作、野生の原型師に称賛
  5. /nl/articles/2409/16/news010.jpg 100均のクッションゴム、まさかの使い方に目からウロコ 家中の“プチストレス解消法”に「思いつかなかった!」「これはすごい」
  6. /nl/articles/2409/16/news037.jpg 「とんでもなく遠い」 空港に向かうドライバーを絶望させる“衝撃の標識”が話題 「なぜそこに」「飛行機が必要そうな距離」
  7. /nl/articles/2409/11/news120.jpg 「やば絵文字」見つけた―― LINEで送られてきた“見たこともない絵文字”の正体が予想外 「え、ほしい」「どうやって使うんや」
  8. /nl/articles/2409/16/news018.jpg 88歳女性「誰もしてないようなメッシュにしたい」→驚がくの大変身が850万再生 「どぅえええええ?!」「カッコ良すぎて憧れます」
  9. /nl/articles/2409/16/news034.jpg フーセンガムの「あたり」を磨き続けたら…… “とんでもない発想”が斜め上すぎる 「もうええやろw」「今までで一番理解できない」
  10. /nl/articles/2409/16/news031.jpg 仙猫カリン様そっくりだった子猫、3年後には…… 「本物だ」「想像以上にカリン様」と反響を呼ぶ成長っぷりが10万いいね
先週の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  3. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  4. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声
  5. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  6. 猛毒ガエルをしゃぶった30分後、口がとんでもないことに…… 直視できない異常症状に「死なないで」「この人が苦しむってよっぽど」
  7. 33歳の「西郷どん」二神光さん、バイク転倒事故での急逝に衝撃 1年前の共演者は“願い”明かし「叶わないなんて」
  8. 「コレ入れると草が生えない」 外構工事のプロがやっている“究極の雑草対策”に注目
  9. 「へー知らんかった」 わずか7年で“消えた駅” 東京メトロが明かす“知れば納得の歴史” 「だからあんなに……」
  10. 秋葉原のトレカ店が“買い占め被害” 近隣店とその常連客が共謀し“全口購入の人員確保” 「大変遺憾で残念な限り」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」