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» 2018年04月06日 17時27分 公開

VTuberはまだまだやれることがある──けもフレ・福原Pがジャストプロで仕掛ける理想のVTuberとは?(後編) (2/2)

[高橋佑司,PANORA]
PANORA/株式会社パノラプロ
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「紙兎ロペ」のようなVTuberが求められる

──今後VTuberを進めていくにあたって視野に入ると思う世界展開の話をお聞かせください。

福原 実は、今中国と日中合作の企画を1つ進めているんですよね。

──おお!! それは、YouTuberですか?

福原 YouTuberだけではなく、さまざまな配信プラットフォームを使いつつ、ストーリー性もあって……と情報解禁前なので、これ以上は話せないんですけど。

──気になります!! ちなみに海外でもVTuberみたいなバーチャルキャラは知られているんでしょうか?

福原 めちゃくちゃ認知されていますよ。キズナアイちゃんは海外人気が高いですし、輝夜月ちゃんとも知られていますね。

──世界的に見れば、VTuberが受け入れられる土壌はできている?

福原 できているんじゃないですかね。外国人の方がCGに頓着しなかったりもしますし。

──自分の感覚だと、今のVTuberのキャラは海外でも濃い層にはウケるけど一般層までは響かないのかな、という印象です。

福原 そうですね。先ほどの「人気」と「認知」っていう話でいうと、「紙兎ロペ」みたいなVTbuerのほうが「認知」を得る分にはいいと思いますし、やると当たると思いますね。一般受けするキャラクターデザインで誰かやればいいんじゃないかな。余談なんですけど、NETFRIXのドラマに「ブラック・ミラー」っていうイギリスのドラマ作品がありまして。

──どんな内容ですか?

福原 「世にも奇妙な物語」のSF版みたいな作品なんですけど、その中に「ウォルドー」っていうキャラクターが出てくるエピソードあるんです(シーズン2「時のクマ、ウォルドー」)。それがまさにVTuberなんですよ。

──へぇー!

福原 毒舌キャラとしてテレビですごい人気のバーチャルのキャラクターなのですが、「中の人」はそうではなく悩んでいる。色々あって、最終的には「中の人」が「俺はこんなことやりたくない」って部屋に引き込もってしまったら、悪いプロデューサーがウォルドーになりすまして続けていってしまう、というブラックな内容です。

 少しVTuberの未来を示唆しているようなお話ですが、でもウォルドーみたいなアニメキャラだからこそ一般層にウケるわけで、今のVTuberはオタク向けのキャラばかりやりすぎだと思います。

──とはいえ黎明期の時点では、刺さる層がそこしかないという見方もあります。実はそれは思い込みなんでしょうか。

福原 そう。絶対「紙兎ロペ」みたいなやつの方がいいと思います。僕自身は忙しいから難しいのですが、今、一般向けであまりうまくいってないYouTuberがやったら成功できるチャンスがあるでしょう。

──Twitterでも「こぐまのケーキ屋さん」や「しかるねこ」のように、万人が受け入れやすいデザインの動物に何かをさせることで、ヒットにつながるという状況があります。

福原 そうですね。ゆるキャラでいえば、「ちっちゃいおっさん」みたいなのもVTuber化すればいいと思います。オタク層が最初食いついたあとに、VTuberが一般化されていくっていうのは全然あると思いますし、もっと普及するんじゃないですかね。

──アニメとかゲームのキャラがVTuberとして出てくる可能性も……。

福原 あると思います。ディズニーシーの「タートルトーク」とかそうじゃないですか。詳しく知りませんがあれは何人かのアクターさんで、ボイスチェンジャーとか使って声を統一してキャラクターを演じていると思うんで、そういうことも出来るようになれば、面白いんじゃないですかね。

──VTuberはまだまだやれることがある。

福原 あると思います。

──最後に今回のプロジェクトに止まらず、ジャストプロとしてどうVTuberを仕掛けていくかという話があればお聞かせください。

福原 ジャストプロとして……。実は僕はそんなに戦略的に進めているわけではなく、冒頭でも言ったように単に依頼が来たからやってるだけなんです。

──ちょ(笑)。

福原 僕は、お医者さんみたいな感じだと思っています。エンタメで悩んでいる人が相談にきたら、極力解決してあげたいなっていうスタンスなので、自分の確たる意図があるわけではないというか……。いや、でもかっこ悪いですねこれ発言的に(笑)。

──(笑)。でも今日のインタビューで、過去の経験から編み出されたコンテンツをスケールさせる方程式があって、VTbuerに入ってきたという部分はとても重要だなと感じました。

福原 まあでも本当に、会社としては何のプランもないです……。

見野 せっかく盛り上がってきているコンテンツなのに、このまま何もせずに衰退してしまうことになるくらいだったら、エンタメ寄りのノウハウを投じることで、長く続いて言ってくれればなという想いはありますよね。

──すごい、上手くまとめていただいた!

福原 そういうことだっ!

──(笑)。どうもありがとうございました!

(TEXT by 高橋佑司)

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