「アレルギーがあります」 誤食防ぐ“アレルギー表示テープ”、子どもや災害の備えに便利と話題 開発の経緯聞いた

テープの他、バッジ、キーホルダーなど用途によってアレルギーを周知。

» 2018年05月02日 09時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 アレルギーを持つ人にとって命とりとなるアレルゲン(アレルギーの原因物質)の誤食。それを防ぐための「アレルギー表示テープ」が「これは流行ってほしい」と話題になっています。発売元に開発のきっかけを聞きました。

advertisement

 「アレルギー表示テープ」は、黄色をベースに黒い文字で「アレルギーがあります」と書かれたテープ。コップや食器、カバンなどに貼ることにより、アレルギーがあることを分かりやすく伝えることができるほか、マジックなどでメッセージを書き足すこともできるので、「そば、エビ、カニ」「卵、乳製品」などのアレルゲン情報やエピペン(アナフィラキシーに対する緊急補助的な医薬品)の所持の有無なども知らせることができます。


アレルギー アレルギー表示テープ アレルギー表示テープ

 子どもなど自分でアレルギーを把握できない人に助かるという意見の他、アレルギーを好き嫌いだと言われるというケースもあるとして好意的な意見が相次いでいます。


アレルギー アレルギー表示テープ アレルギーの細かい種類を書き込むことが可能

なぜ「アレルギー表示テープ」が生まれたのか

 ねとらぼ編集部では開発元のアスモスマイル代表、吉野夕子さんに開発のきっかけや、なぜテープにしたのかなどを聞きました。

advertisement

――なぜアレルギー表示テープを開発したのでしょうか。

吉野私自身、子どものころから「アレルギーがある」と伝える際に、自分だけ食べられないものがあるために、配慮が必要になることに対して申し訳ない気持ちになったり、みんなの楽しい雰囲気を壊すのが嫌だったり、好き嫌いだと決めつけられたり、ちょっとぐらいならと我慢して食べてしまおうかを思ったりということがありました。

 学校などの集団の中でアレルギーと伝えることは、小さな子にとっては勇気が必要だったり、気持ちの負担が大きかったりすることがあるんです。そのため、一目でアレルギーと知らせられるテープやバッジがあれば、それもお母さんに付けてもらったアレルギー表示であれば、子どもたちも心強くなってアレルギーだと伝える勇気が湧いてくるのではと思い、製作をはじめました。


アレルギー アレルギー表示テープ 用途に応じて2種類の大きさを取りそろえている

――テープ以外にもバッチなどがあるのですね。

advertisement

吉野はじめはキーホルダータイプを作り、その後バッジタイプ、テープタイプと展開しました。


アレルギー アレルギー表示テープ アレルギー表示バッチ

――テープ状にした狙いを教えてください。

吉野テープだと保育園児くらいの小さな子でも付けていて負担がないだろうと思いました。またコップやお箸箱など身近な持ち物に何でも貼れるので使い勝手が良いこと、アレルゲンは人それぞれなので、個々に書き込めること、震災の際にアレルギーを理解してもらうのに苦労したという話を聞いたことなどを考慮し、テープタイプを考案しました。

――テープだと必要に応じて貼ったりはがしたりできる点も良いなと思いました。またテープに描かれているキャラクターも可愛らしいですよね。

吉野あのマーク(キャラクター)は、幼稚園から小学生のお子さんたちとお母さんたち、アレルギー内科の医師に意見を聞いて選んだものです。黄色と黒で目を引くことにより、注意喚起を促し、集団の中や災害時の混乱する状況でも目立つようにと考えました。


アレルギー アレルギー表示テープ キャラクターもかわいい

 アレルギー表示テープやバッジ、キーホルダーなどが、アレルギーがあることで不安だったり、心細い思いをしている子どもたちや保護者の方たちの安心のお供になってくれればといつも願っています。


 各アレルギー表示グッズはアスモスマイルの公式サイトで購入可能。バッチ(370円)、アレルギー表示テープ(Lサイズ 580円/Sサイズ 460円)、エピペン表示キーホルダー(560円)などの他、中には英語対応している商品もあります。


アレルギー アレルギー表示テープ

 近年理解が深まってきたとはいえ、アレルギーに対する認識が周知されているとまでは言いにくい現在の日本。アレルギーを持っている人だけでなく、アレルギーの無い人にもこうした商品が広く知られることにより、より理解が深まるのではないでしょうか。

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/01/news016.jpg 消波ブロックの隙間にカニカゴを仕掛けたら…… 「うそでしょ!」“想像を絶する結果”に大興奮「見てて声出た」
  2. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  3. /nl/articles/2502/02/news005.jpg 「正直破格です」 成城石井の元店長が辞めてからも買い続ける“名品”がリピ必至 「ヨダレが出そう」
  4. /nl/articles/2501/31/news013.jpg これは“1秒”で解きたい! 「8×2×0÷4」の答えは? 【算数クイズ】
  5. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  6. /nl/articles/2502/02/news069.jpg 「レベル間違えてる」 イオンの“1944円恵方巻”、衝撃ビジュアルにネット大騒然 「なにこれ」「本気かよ」
  7. /nl/articles/2502/02/news038.jpg 100均ビーズをどんどんテグスに通していくと…… うっとり見入る完成品に世界が注目「これは傑作」「どれも可愛いいい!」
  8. /nl/articles/2502/02/news003.jpg 「こんなお母さんになりたい」 北海道で暮らす67歳女性の“手作り料理”がすてき 「参考にしたい」「ぱぱっと作ってみな美味しそう」
  9. /nl/articles/2502/02/news027.jpg 「この子はきっと豆柴サイズ」と言われた子柴犬、4年後の姿が大きな話題に…… それから約1年たった“現在の様子”を聞いた
  10. /nl/articles/2501/30/news003.jpg 親の反対を押し切り、17歳で同棲を開始→それから13年後…… 若くしてママとなった女性の“現在”が話題
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議