「アレルギーがあります」 誤食防ぐ“アレルギー表示テープ”、子どもや災害の備えに便利と話題 開発の経緯聞いた
テープの他、バッジ、キーホルダーなど用途によってアレルギーを周知。
アレルギーを持つ人にとって命とりとなるアレルゲン(アレルギーの原因物質)の誤食。それを防ぐための「アレルギー表示テープ」が「これは流行ってほしい」と話題になっています。発売元に開発のきっかけを聞きました。
「アレルギー表示テープ」は、黄色をベースに黒い文字で「アレルギーがあります」と書かれたテープ。コップや食器、カバンなどに貼ることにより、アレルギーがあることを分かりやすく伝えることができるほか、マジックなどでメッセージを書き足すこともできるので、「そば、エビ、カニ」「卵、乳製品」などのアレルゲン情報やエピペン(アナフィラキシーに対する緊急補助的な医薬品)の所持の有無なども知らせることができます。
子どもなど自分でアレルギーを把握できない人に助かるという意見の他、アレルギーを好き嫌いだと言われるというケースもあるとして好意的な意見が相次いでいます。
なぜ「アレルギー表示テープ」が生まれたのか
ねとらぼ編集部では開発元のアスモスマイル代表、吉野夕子さんに開発のきっかけや、なぜテープにしたのかなどを聞きました。
――なぜアレルギー表示テープを開発したのでしょうか。
吉野:私自身、子どものころから「アレルギーがある」と伝える際に、自分だけ食べられないものがあるために、配慮が必要になることに対して申し訳ない気持ちになったり、みんなの楽しい雰囲気を壊すのが嫌だったり、好き嫌いだと決めつけられたり、ちょっとぐらいならと我慢して食べてしまおうかを思ったりということがありました。
学校などの集団の中でアレルギーと伝えることは、小さな子にとっては勇気が必要だったり、気持ちの負担が大きかったりすることがあるんです。そのため、一目でアレルギーと知らせられるテープやバッジがあれば、それもお母さんに付けてもらったアレルギー表示であれば、子どもたちも心強くなってアレルギーだと伝える勇気が湧いてくるのではと思い、製作をはじめました。
――テープ以外にもバッチなどがあるのですね。
吉野:はじめはキーホルダータイプを作り、その後バッジタイプ、テープタイプと展開しました。
――テープ状にした狙いを教えてください。
吉野:テープだと保育園児くらいの小さな子でも付けていて負担がないだろうと思いました。またコップやお箸箱など身近な持ち物に何でも貼れるので使い勝手が良いこと、アレルゲンは人それぞれなので、個々に書き込めること、震災の際にアレルギーを理解してもらうのに苦労したという話を聞いたことなどを考慮し、テープタイプを考案しました。
――テープだと必要に応じて貼ったりはがしたりできる点も良いなと思いました。またテープに描かれているキャラクターも可愛らしいですよね。
吉野:あのマーク(キャラクター)は、幼稚園から小学生のお子さんたちとお母さんたち、アレルギー内科の医師に意見を聞いて選んだものです。黄色と黒で目を引くことにより、注意喚起を促し、集団の中や災害時の混乱する状況でも目立つようにと考えました。
アレルギー表示テープやバッジ、キーホルダーなどが、アレルギーがあることで不安だったり、心細い思いをしている子どもたちや保護者の方たちの安心のお供になってくれればといつも願っています。
各アレルギー表示グッズはアスモスマイルの公式サイトで購入可能。バッチ(370円)、アレルギー表示テープ(Lサイズ 580円/Sサイズ 460円)、エピペン表示キーホルダー(560円)などの他、中には英語対応している商品もあります。
近年理解が深まってきたとはいえ、アレルギーに対する認識が周知されているとまでは言いにくい現在の日本。アレルギーを持っている人だけでなく、アレルギーの無い人にもこうした商品が広く知られることにより、より理解が深まるのではないでしょうか。
(Kikka)
関連記事
- 甘くみちゃダメ! アレルギーで救急搬送された体験マンガに反響
アレルギーは命にかかわります。 - 犬や猫って花粉症にかかるの? 動物病院「身体がかゆくなる症状も」
春がつらいのは、人間もペットも一緒。 - 「何で生きてるの」「二足歩行が下手」 ハッシュタグ「ドクターに言われた衝撃的な言葉」が数度目の流行
ヤブか名医か、耳を疑う言葉の数々。 - クロネコヤマトのヤマトグループがベーカリーとカフェをやってるって知ってた? 猫の肉球型クリスマスケーキで話題のスワンを取材
アレルギー対応のクリスマスケーキやオリジナルパンなどで人気。 - 「爪バッテン」はやっちゃダメ! 蚊に刺されたときの「かゆみ」対策を専門家に聞いてみた
秋口になってもまだまだ蚊の季節です。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「ふざけてる」「作品を知らないのになぜ?」と怒りの声 マクドナルドと「HUNTER×HUNTER」コラボの“PR施策”が物議【台湾】
-
「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた
-
たった築8年で“ぶっ壊れた”マイホームのリアル おそろしい戸建て事情に「声出た」「我が家もそうでした」
-
大家に「好きにしていいよ」と言われて薄暗い部屋をDIY改装したら…… あまりの変貌に仰天「すっげえええ」 投稿者に話を聞いた
-
【今日の計算】「3+3÷3−3」を計算せよ
-
荒れ放題の“悪夢の庭”をたった1人で11時間掃除したら…… あっぱれすぎる働きぶりに「あなたはヒーロー」と称賛
-
一度も髪を切ったことがない女性が、髪をほどくと…… 美容師も驚がくのスーパーロングヘアに470万いいね「リアルラプンツェル!」【海外】
-
生後0日→1歳10カ月の赤ちゃん成長ビフォーアフターが衝撃の700万再生 それから2年たった現在は…… さらに驚く姿に反響
-
2歳娘が一時保育に行ってる隙に“空き巣”が…… まさかの正体に「留守を狙ったんですね」「かくほしちゃうぞ」
-
自宅の犬小屋に住み着いた野良猫が、1年後…… まさかまさかの“現在”に「うわあ!よかったねえ!」「お幸せに」と100万表示
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「Snow Man」の映像が中国で物議→公開停止 所属会社「歴史的事象に対する配慮に欠けた」と中国語と日本語で謝罪
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「かわいいってこういうこと」 生後1カ月の子猫が暖をとる場所は……幸せしかない姿に「この角度から見るのが最幸」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 「ボットン便所を簡易水洗にしたい」→「どれどれ……」 建設会社スタッフが驚がくした“歴史的遺物”に大反響 「相当貴重なもの」
- 「その手があったか!」 ほぼ卵焼きだけの弁当?→“まさかのサプライズ”が800万再生 「天才すぎて泣いた」
- 飛行機で傷口が感染し「身体の一部を切除」 133万フォロワーの元アイドル「痛みで涙が止まらない」悲痛の現状報告
- “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
- 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
- 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
- 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
- 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
- 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
- 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
- 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
- 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
- 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声