ニュース
» 2018年05月23日 10時30分 公開

満足必至の濃厚旅「観光列車はしご旅」ご存じですか? 「これは楽しそう!」鉄道旅のプロに楽しみポイントを聞いてみた(1/2 ページ)

「焼き肉としゃぶしゃぶとステーキとケーキを1食で食べる」くらいに濃厚な旅になります。皆さんもぜひ!

[高橋ホイコねとらぼ]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 雑誌「旅と鉄道」(通称:タビテツ)が、1回の旅行で2〜4種類の観光列車を乗り継ぐ「観光列車はしご旅」を5月21日発売の2018年7月号で特集しています。観光列車を“はしご”するとはどういうことでしょう。そして、どんな楽しさがあるのでしょう。鉄道旅のプロ「旅と鉄道」編集部に聞きました。

7月号表紙 旅と鉄道 2018年7月号」は「観光列車はしご旅」を特集

 観光列車とは「列車に乗ることを楽しむ」をコンセプトにした列車のことです。毎年幾つも新しい観光列車が誕生しています。車窓をより楽しめるような座席配置になっていたり、車内でご当地の食事を楽しめたりします。

 観光列車というと、もしかして「TWILIGHT EXPRESS(トワイライトエクスプレス)瑞風」(関連記事)、「TRAIN SUITE(トランスイート)四季島」(関連記事)、「ななつ星in九州」(関連記事)のような超豪華なクルーズトレインを思い浮かべるかもしれません。しかしここでいう観光列車はもっとお手軽なものです。真柄編集長によれば、運賃と座席指定券などで乗れるものがほとんどなのだとか。

 ともあれ、たくさんある観光列車を図鑑のように並べるだけならば他にもあるでしょう。タビテツならではの切り口ということで、観光列車の「はしご旅」を企画したそうです。

はしご旅表紙 1回の旅で数度楽しい観光列車はしご旅

1度の旅で「4回分楽しめる」ほど濃厚な旅になる

 巻頭ルポは四国の観光列車4本、JR四国予讃線の「伊予灘ものがたり」、JR四国土讃線の「四国まんなか千年ものがたり」、伊予鉄道の「坊っちゃん列車」、土佐くろしお鉄道「しんたろう号」を乗り継ぐ旅です。1回の旅でこんなに名物列車に乗れちゃうのか! 実際に取材に同行した編集部の北村さんに観光列車はしご旅の思い出を振り返ってもらいました。

四国はしご旅表紙 四国の観光列車をはしごします

―― 観光列車はしご旅、いかがでしたか?

 濃かったですね。2泊3日の行程だったので慌ただしくはないのですが、とにかく盛りだくさんでした。

―― 最初に「坊っちゃん列車」に乗ったんですよね

 夏目漱石の小説『坊っちゃん』に「マッチ箱のような汽車」という表現が登場します。これは明治時代から松山市内を走っていた軽便鉄道のこと。坊っちゃん列車は、これに登場する蒸気機関車とその客車を復元したものです。

坊っちゃん列車写真 蒸気機関車みたいな「坊っちゃん列車」。この形で路面を走っているのがかわいい!(写真:「旅と鉄道」編集部)

―― 「坊っちゃん列車」にはどんな魅力がありましたか?

 再現度が高いんです。外観は蒸気機関車そのものですが、実際はディーゼル機関車です。煙突からは蒸気機関車の煤煙(ばいえん)を再現した水蒸気も出ます。客車は小さく、壁や床も木でできています。照明もレトロなランプ風でしたね。

 車掌さんも当時と同じデザインの制服を着ており、松山城など観光ポイントを教えてくれるんです。解説を聞きながら、車窓から松山城を眺めたりしました。

―― 次に乗ったのが「伊予灘ものがたり」ですね。

 伊予灘ものがたりには、夕方に八幡浜から松山へ向かう「道後編」に乗車しました。ずっと海沿いを走ります。景色がいい海向きにカウンター席があります。車内ではケーキセット、オリジナルカクテルなどを楽しみました。地元産の食材を中心としたおいしいスイーツなどを楽しめますよ。

伊予灘ものがたり JR四国予讃線「伊予灘ものがたり」は海沿いを走る(写真:「旅と鉄道」編集部)

―― 夕方ということは、夕日がきれいだったのでは?

 そうです。そうです。海面がキラキラ輝いて、車内にオレンジ色の光が差し込みます。私たちが行ったのは4月だったので日の入り前に列車が運行してしまうのですが、それでも美しい光景を堪能できました。

―― 特に心に残ったエピソードはありますか?

 四国まんなか千年ものがたりも同じですが、沿線の人が手を振ってくれるんです。そこに暮らしている皆さん。ガソリンスタンドでは店員さんだけでなく、お客さんまで手を振ってくれて……ほっこりしました。もちろん鉄道会社が頼んでいるものではなく、地元の方が自然発生的に手を振ってくれるようになったそうです(関連記事)

 ちなみに今回のルポは愛媛出身・香川在住の鉄道カメラマン坪内政美さんがプロデュースしてくれました。なので坪内さんが沿線の方をよくご存じでして。「次はあそこに誰がいて、手を振ってくれますよー」など解説してくれるんです。こっちからも一生懸命手を振ったりして。すごく盛り上がりましたよ。

手を振るたぬき駅長 五郎駅ではたぬき駅長と地元の皆さんが見送ってくれます(写真:「旅と鉄道」編集部)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/04/news076.jpg 君島十和子の長女・君島憂樹、 “母上のお洋服”を拝借したシャネルコーデが超絶美人 「お人形さんかと」「素敵すぎ」
  2. /nl/articles/2312/04/news026.jpg 貞子もビビって逃げ出すレベル 驚異のハイスピードで迫るハムスターの姿に度肝を抜かれる人続出「怖いよ」
  3. /nl/articles/2312/02/news048.jpg 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  4. /nl/articles/2312/03/news054.jpg 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  5. /nl/articles/2312/04/news028.jpg 愛猫に「猫鍋」をもらったのに、夢中になったのは予想外の…… 「違う、そうじゃない」とツッコむ展開に笑ってしまう
  6. /nl/articles/2312/04/news022.jpg 秋田犬の子犬、これで生後4カ月!? ベビーデカワンコの抱っこが「“超”大型犬ですよね」「かわいいの塊でたまらん!」と話題
  7. /nl/articles/2312/04/news021.jpg いつも空いているドッグランが大盛況→常連の柴犬が困惑のあまり…… 胸がキュッとする“うろたえっぷり”に応援の声続々
  8. /nl/articles/2312/03/news057.jpg クロちゃん、20歳年下の恋人に旅行持ちかけるも「行かない」 交際1周年のお祝いもなし「1回しっかりしゃべりたい」
  9. /nl/articles/2312/04/news099.jpg 笑福亭鶴瓶、夜中に“超一流俳優”たちの呼び出しでパジャマ出動 豪華メンツの泥酔姿に「凄いメンバー」「映画撮れそう」
  10. /nl/articles/2312/04/news016.jpg 写真家が「もう二度と撮れません」と語るエゾモモンガの水平飛行 貴重な1枚に「感動しました」「最高です!」と絶賛の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」