秋葉原(あきはばら)がアキ「バ」と略される歴史的な理由
どうして濁点がつくの?
» 2018年05月25日 12時00分 公開
[ねとらぼ]
東京都にある電気街・秋葉原の略称は「アキバ」。普段、何げなく使っている表現ですが、なぜ「バ」を使うのでしょうか。元の地名は「あき『は』ばら」なのですから、濁点を使わず「アキハ」とした方が自然なのでは?
実は、3文字目の「は」が濁ったり濁らなかったりするのには、歴史的な理由があります。
秋葉原(あきはばら)が「アキ『バ』」と略される歴史的な理由
秋葉原という地名の由来は、秋葉大権現(あきばだいごんげん)という火除けの神様。明治時代初期に大きな火災が発生したときに、この神様をまつる神社が作られ、「秋葉神社(あきばじんじゃ)」と呼ばれるようになったそうです。
ここから生まれたのが「あきばがはら」「あきばっぱら」という呼び方。現在の地名に変わった理由には諸説あり、「明治23年(1890年)に秋葉原駅ができた際、その駅名が『あきはばら』だったから」などといわれています。
つまり、明治時代に「あき『ば』〜」「あき『は』〜」という2つの地名が誕生。この名残りが、「通常は濁らないのに、略すときだけ濁点がつく『は』」なのだそうです。
ちなみに、秋葉信仰は秋葉原特有のものではなく、「秋葉神社」と呼ばれる場所は他の地域にも存在します。例えば、長野県にある「秋葉街道」は、「秋葉山本宮秋葉神社」(静岡県)へと続く道。メイドさんがたくさんいるあの電気街にはつながっていません。
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