わずか1グラムで100万人以上の命を奪う 自然界最強の毒素を持つ“ソーセージ菌”とは
生物兵器にも利用されたことがある、身近な菌。
» 2018年06月15日 11時00分 公開
[ねとらぼ]
コレラや炭疽、チフスなど、この世界には数々の菌がありますが、なかでも「自然界最強の毒素を持つ」とされているのが「ボツリヌス菌」。これが放つ毒素は、わずか1グラムで100万人以上の命を奪うほど危険だといわれています。
実はこの「ボツリヌス菌」という名前は、ソーセージに由来。今回は、自然界最強とうたわれながら、実は身近に存在するボツリヌス菌(ソーセージ菌)の雑学をご紹介します。
自然界で最も危険なボツリヌス菌とは
ボツリヌス菌の危険性に関しては、国内の各種行政機関が注意喚起を行っています。それらの情報によると、この菌が出す毒素について以下のようなことが知られているそうです。
- サリンの20万分の1の分量で、人間の命を奪う
- 筋肉がマヒするなどの症状があり、重症に至ると呼吸ができなくなってしまう
- 第二次世界大戦中には、生物兵器として生産されていた
- ボツリヌス菌は自然界に広く存在するうえに、熱にも強い
- 酸素が少ない環境に強い菌(嫌気性)で、缶詰やレトルト食品のような真空包装で増殖するおそれがある
ボツリヌス菌の学名「Clostridium botulinum」の「botulinum」は、ラテン語の「ソーセージ」「腸詰め」に由来。19世紀末のヨーロッパでは、自家製のソーセージなどを食べて「ボツリヌス菌食中毒」にかかる人が多かったことから、この名がついたといわれています。なお、現在、市販されているソーセージには、ボツリヌス菌の増殖を防ぐ効果がある「亜硝酸ナトリウム」という添加物が使われていることが多いようです。
ボツリヌス菌が出す毒素に関しては、100℃で数分以上加熱することで毒性を失うとされていますが、それを出すボツリヌス菌には、通常の調理では死なないほど熱に強いという厄介な性質があるとのこと。そのためか、厚生労働省は「一般的に、ハチミツは包装前に加熱処理を行わない」という理由から、1歳未満の子どもにはハチミツそのものだけでなく、ハチミツ入りの飲食物も与えてはいけないとしています。
他にもある! こんな雑学
- 「マンガで雑学」記事一覧
advertisement
関連記事
- 「じゃこ天」と命名された小惑星が誕生 「食べてみたい」と話題に
腹減ったよ。 - 21年前のワープロ「書院」で2018年にインターネットをしたら、無間地獄に突入した
ネット機能を搭載した21年前のワープロで、2018年のネットの世界を見てみました。 - これ12歳が解けるの!? 超難関「灘中学」の入試問題「初日の出を2回見るには?」を解いてみた
あなたは最強小学生に勝てるか? - 「16×4は?」「68−4だから64」 小学1年生の掛け算の計算方法が斬新だと話題に
発想が見事。 - 「カニミソ」はカニの何なのか?
カニミソって何だ? 脳ミソか? 僕は何を食べようとしているのだ?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
-
不二家の「プレミアムショートケーキ(国産苺)」が半額に! 3日間限定キャンペーン
-
中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
-
日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
-
動物病院の会計中、振り返って愛犬を見たら…… “柴らしい”もん絶級の光景に「天使かよ!」「帰れるもんねw」
-
ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
-
上沼恵美子さん直伝「ホタテの一番おいしい食べ方」に絶賛の声続々! 「発想が主婦目線」「マネして作ってみます」
-
「ハンガー・ゲーム」出演俳優、撮影中の性的暴行被害を告白 泣きながら撮った当時の写真添え「すごくつらかった」と胸中明かす
-
【今日の計算】「8×4−2+1」を計算せよ
-
1歳赤ちゃん、寝ぼけまなこの謎行動が150万再生突破 「仕事の疲れ、吹っ飛んだ」「少し出ちゃったの可愛すぎ」
-
「めざましテレビ」“新お天気キャスター”が「美しすぎる」と注目 ミス東京GP獲得から約4カ月で
先週の総合アクセスTOP10
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
- 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
- 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
- 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
- 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
- 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
- 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
- パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
- “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
- 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
- 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
- 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
- 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
- “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
- 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」