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» 2018年07月05日 18時00分 公開

「鉄聞」知ってますか? 九州大好き女子が描く「鉄分入りフリーペーパー」 読むと九州へ行きたくなってきてやばい(1/2 ページ)

「あのイラスト」商品化記念、JR九州の中の人(女性)「鉄聞編集長さん」に聞きました。

[高橋ホイコ,ねとらぼ]

 ほっこりと鉄分が補給できると人気のフリーペーパー「鉄聞(てつぶん)」をご存じでしょうか。

 鉄聞は、JR九州東京支社の中の人(社員)が自身で取材をし、手書きで作成している「鉄分入り」のフリーペーパー。その人気と評判により、なんと鉄聞オリジナルデザインの商品が発売されることになりました。あらためて鉄聞とは何か。どんな人が、どんな気持ちで作っているのか。発行人の「鉄聞編集長さん」に話を聞きました。

鉄聞4号 フリーペーパー「鉄聞(てつぶん)」(提供:JR九州東京支社

鉄聞デザインの「JR九州列車いっぴつせん」発売

 鉄聞で人気のやわらかイラストを使い、九州北部豪雨の被災から1年ぶりに久大本線前線での運転を再開する「ゆふいんの森」(関連記事)や力強く走る「SL人吉」を描いたいっぴつせんが発売となりました。

いっぴつせん「ゆふいんの森」 「ゆふいんの森」いっぴつせん

いっぴつせん「SL人吉」 「SL人吉」いっぴつせん

 いっぴつせんは一言添える小さなお手紙。鉄聞のやわらかい手書きイラストとの相乗効果で、あたたかいお手紙になりそうです。裏面にはゆふいんの森やSL人吉に関する列車のぷち情報も掲載されています。

 販売はJR九州商事鉄道グッズ専門サイト「鉄コレ!」、ゆふいんの森とSL人吉の車内、東急ハンズ博多店、ポポンデッタ アミュプラザ博多店、アミュプラザおおいた店、銘品蔵 博多銘品蔵新幹線博多駅店、博多銘品蔵筑紫口店、別府銘品蔵(ゆふいんの森版を販売)、熊本銘品蔵(SL人吉版を販売)、熊本 人吉温泉 清流山水花 あゆの里 売店(SL人吉版を販売)など。各324円(税込)です。



フリーペーパー「鉄聞」の、ほんのり鉄分ないい話

 JR九州東京支社が発行するフリーペーパー「鉄聞」は「JR九州の楽しい列車を多くの人に知ってもらいたい」という思いではじまりました。2011年創刊。2018年6月時点で63号まで発行しています。過去には日本フリーペーパー大賞2013の読者投票部門で1位を獲得したほどなので、ファンはもうかなり多いはずです。

鉄聞7号 鉄聞7号「SL人吉」

 しかし、このSL人吉のイラスト、いかがでしょう。色鉛筆で描かれた、ユルメでやわらかタッチのイラストにググッと引きつけられてしまいます。拡大してよーく見てみてください。記事も全部手書き。写真にもていねいで分かりやすいキャプションが添えられています。

 「列車編」「沿線編」「駅編」「温泉編」「グルメ編」のテーマに分け、九州エリアの列車や観光情報を1号ごとにスッキリと紹介する構成も分かりやすいですね。創刊から変わらず、JR九州東京支社の女性社員、発行人の「鉄聞編集長さん」が執筆しています。

鉄聞59号 「ここは気合い入れまくり」という列車のイラストのほんわかタッチがまたいい

鉄聞60号 やはり中の人ならではの、でも普通の人に向けて“濃すぎない”、絶妙な濃さの鉄分入り車両情報

鉄聞42号 グルメ情報も詳しい。情報量がちょうどよくて好印象

── 「鉄聞」面白いですね。もう63号ですが、中でもおすすめの号はどれですか?

 人気があるのは列車情報を書いた号ですね。九州にはいろいろ、面白い、楽しい、珍しい、おいしい列車があります。どれが一番かを選ぶのは難しいのですが……私が思い出深いのは、鉄聞で最初に描いた「特急 指宿のたまて箱」です。この列車は何とも不思議。「左右で白黒に塗り分けられた車体で、乗ろうとすると白い煙が出る」んです。浦島太郎の物語を列車で表現した列車です。

鉄聞1号 第1号「指宿のたまて箱」

── おぉぉ見事に左右のツートン。け、煙が出るんですか?

 そうなんです。車両は山側を黒く、海側を白くしたのが斬新ですよね。浦島太郎の髪の毛の色を表現しています。駅到着時にはミストが噴出します。たまて箱を開けると出てくるあの煙です。面白いでしょう。

── 列車だけでなく観光情報も濃いですね。鉄聞編集長さんはJR九州といっても勤務地は東京支社ですよね。自分で取材に行っているのですか?

 はい、もちろん。全て実際に行っています。温泉も全部入っています。全部食べています。上司の理解があるので「行ってきなー」と快く送り出してくれます。

── ほぇぇぇ、いい職場ダナー。あらためて、九州の魅力ってなんでしょうか?

 風景がいい。食べ物もおいしい。自然と温泉も最高ですね。どこがというか……全部いいです。私は千葉県出身なんですけれど(笑)、九州はなんというか「緑が濃い」のです。緑を見ているだけで癒やされます。

 あと九州の人はみんな元気がいいので、現地へ行って話をしているだけで元気をもらえちゃいます。関東近県だと九州は少し遠いので、この良さをご存じないかもしれません。鉄聞を通じて、もっともっと良さを伝えていきたいです。皆さん九州へ来てください。



 普段は落ち着いた印象の鉄聞編集長さんですが、九州の話になると豹変。声がワントーン高くなり、話がポンポンと弾むように出てきます。あは、九州が本当に大好きなんですね。九州は関東圏住みの筆者からすると、ちょっと遠くて「えいやっ! よし行くぞ!」と気合いを入れてじっくり前もって計画して行く印象がありました。でも、そんなことはないそうです。

 「そんなふうに構える必要はないですよー。飛行機ならばほんの1時間30分ほどですし、そこから楽しい列車や楽しい場所、おいしい食べものがあります。本当に九州は楽しいです」

 鉄聞は毎月25日ごろ、JR九州東京支社のほか、オンリーフリーペーパー、天賞堂(銀座店、みなとみらい店)、日本橋長崎館、銀座熊本館、新宿みやざき館KONNE、かごしま遊楽館で無料配布しています。電子版はJR九州のWebサイトJR九州東京支社のFacebookでもチェックできます。

 鉄聞を持って旅に出て、鉄聞いっぴつせんに現地で思いを書いて手紙を出てみたりして。このアナログ感いいかも……。ゆっくり時間が流れるような旅を楽しめそうです。

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