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» 2018年08月31日 10時00分 公開

バラエティってレベルじゃねえ! 地上波で放送できなかった企画に挑む番組「カリギュラ」がもっと評価されるべき理由

ある意味、究極の社会派番組。

[たろちん,PR/ねとらぼ]
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 最近、次々に挑戦的な作品を送り出して話題になっているAmazon Prime Videoのオリジナル番組。そんな中でもひときわギリギリアウトな領域に踏み込む攻めっぷりを発揮しているのが「今田×東野のカリギュラ」です。

今田×東野のカリギュラ 今田×東野のカリギュラ

 「カリギュラ」とは禁止されるほどやりたくなってしまう心理現象のこと。番組では今田耕司さん、東野幸治さんの両MCをはじめとしたさまざまな芸人さんたちが、“地上波ではNGになった企画”を実現していきます。

 一口に「NG」と言っても、その理由は「くだらなすぎる」「コンプライアンスに問題がある」「シャレにならなすぎる」「出演者に前科がある」など多岐にわたります。内容も笑えるものから予想外のドラマが生まれてしまうものまでさまざま。いろんな意味で「バラエティってレベルじゃない」と思わされます。

 そんなカリギュラのシーズン2が8月31日から配信開始。今回は「この番組もっと評価されるべき」と思っているカリギュラファンの筆者が、シーズン1のおすすめエピソードを紹介していきます。

東野、鹿を狩る

今田×東野のカリギュラ 東野、鹿を狩る

 記念すべき第1回。東野さんの「狩猟をしてみたい」という思いから生まれた企画ですが、同行者のサバイバル登山家・服部文祥さんの個性がすさまじく、この人のおかげで壮絶な内容に仕上がります。

 服部さんは自然や命に対して極めて真摯。逆に言うと、そこに対してバラエティのノリで小ボケをかまそうとする東野さんやスタッフに素でキレたりします。もう第1回からバラエティじゃない。僕が好きなのは、服部さんが生け捕りにしたカエルを家の手すりでバチーンと叩き殺して「これが今日の弁当だ」というシーンです。

今田×東野のカリギュラ 前半と後半で東野さんの表情が全然違うのが見どころ

 山を何時間も連れ回された挙句「(鹿が逃げるから)ハァハァ言わないように」としかられる東野さん、クスクス笑いに「笑ってるなら帰れよ」とキレられるスタッフなど、とにかく鹿狩りの主役は服部さん。そして最後は自ら鹿の解体に挑み、骨の固さや内臓や血の温度を知ってついに東野さんも笑い一切なしの真剣な顔に変わります。この「バラエティ」が「ドキュメンタリー」に変わっていく展開にしびれます。

 東野さんはこのシリーズで猪の狩猟にも挑戦。どちらも自分たちの日々の食事が「殺して食べる」ということとつながっていることを痛烈に学べる番組の看板企画になっています。

 ちなみにシーズン2の第1回は「東野、カラスを食う」です。カラス、ご期待ください。

うちの親は大丈夫! 母ちゃん、オレオレ詐欺選手権

今田×東野のカリギュラ うちの親は大丈夫! 母ちゃん、オレオレ詐欺選手権

 芸人の親に「オレオレ詐欺」をしかけてだまされるかどうかを検証するというトンデモ企画。コンセプトの段階でアウトですが、番組では実際の詐欺の手口を参考にした超リアルな詐欺グループを結成して、ガチでだましにかかっています。地上波でやったらクレーム対応で死人が出ると思う。

 詐欺の口実も「痴漢をした」といったベーシックなものから「スパイだった」といったイカれたものまでさまざま。ところがその手口が恐ろしく巧妙で、最初に「オレオレ」と本人を装って電話した人物が会話するのはごく短時間。セキばらいなどで声をごまかしつつ「大変なことになった」とただならぬ雰囲気を漂わせます。

今田×東野のカリギュラ 「お宅の息子さん、電車で女性の脇を舐める痴漢をしまして……」という無茶なオレオレ詐欺で母親をだまされたとろサーモン久保田さん

 親が動揺すると、弁護士、警察官、被害者といった人物にバトンタッチ。相手の反応を見て示談の話をしたり、泣き叫んだり、怒鳴りつけたりと対応を変えていくことで自分たちのペースに引き込み、最初は半信半疑だった親たちも本当にだましてしまいます。手が込みすぎてて怖い……。

 「うちの親は大丈夫」「そんなわけないだろ」とツッコミを入れていた芸人たちも次第に目がマジになっていく。最後にネタばらしをした瞬間の安堵と困惑はもうドッキリでやっていい領域ではありません。かわいそうすぎる。

今田×東野のカリギュラ でも最後は笑顔(すごいシリアスなことがあった直後です)

 ただ、そのリアルさは必見。巧妙な手口を見せることで結果的に最高の注意喚起になっているので、まさに「オレオレ詐欺に引っかかるわけない」と思っている人ほど見ておいたほうがいいです。ある意味、どんなニュース番組よりも社会派なシリーズ。

訳あって地上波ではなかなか会えない、あの人は今!? 〜後藤祐樹編〜

今田×東野のカリギュラ まさかの後藤祐樹さん登場

 元モーニング娘。後藤真希さんの弟で、EE JUMPの「ユウキ」として活動していた後藤祐樹さん。銅線窃盗で逮捕されたという衝撃的な事件は、覚えている人も多いのでは。そんな後藤祐樹さんで「あの人は今」をやってしまうという、カリギュラでも屈指の問題回です。地上波で放送できるわけない。

 後藤さんが番組収録に参加するのは約15年ぶり。今はすっかり改心して穏やかな口調で話していますが、当時の思い出話がいちいち壮絶です。引退のきっかけとなった15歳でのキャバクラ飲酒報道についても、「キャバクラに行ったのは自分たちの意思だけどお酒は飲まなかった」というあまりフォローになってない真相が話され、今田さんと東野さんが「おっととっと」とリアクションをするシーンも。

今田×東野のカリギュラ 冒頭でいきなり後藤さんのタトゥーをイジる今田さんと東野さんの勇気もすごかった

 また、こういう番組でありがちな再現VTRも「銅線窃盗の様子」「刑務所内での壮絶ないじめ」といったエグすぎるもの。「警備員をロープで縛って犯行におよんだ」「超怖い部屋長から食事に体液をかけられる」など、悪そうな登場人物しか出てこない任侠ものみたいな仕上がりになっています。地上波で放送できるわけない。

今田×東野のカリギュラ 後藤さんはシーズン2にも登場(銅線がありそうな場所に連れていくというスタッフの悪意)

 現在はまっとうな仕事に精を出して家族を支えているという後藤さん。番組側も安心したのかシーズン2では、後藤さんを使ったロケ企画に挑戦しており、後藤さんの人生に大きな影響を与えた「タトゥー」について若者たちと討論を行っています。

自作自演やらせドッキリ

今田×東野のカリギュラ コンセプトがイカれている「自作自演やらせドッキリ」シリーズ

 「バラエティに見せかけた社会派実験番組」の色が強い企画が多いですが、とんでもなくくだらない方向に振り切った企画もあります。それが「自作自演やらせドッキリ」です。

 この企画は「芸人が自分のかかりたいドッキリの演出を考え、自分で全力でかかっていく」というもの。当然ながらリアクションは全部演技です。説明していても意味がよくわかりませんが、だから地上波で企画が通らなかったんだと思います。

 今田さん東野さんも「これ何を見せられてるの?」と言っていますが、「自分の考えたドッキリにだまされる」というドッキリともコントとも違う特殊なシチュエーションがじわじわ笑いに変わってきます。例えばロバート秋山さんは「相方が爆発して死ぬ」というありえないシチュエーションを披露。秋山さんは迫真のリアクション(演技)をしているのですが、むしろ試されているのは全部やらせだとわかっている視聴者のリアクションだと思います。

今田×東野のカリギュラ ところどころコントっぽいリアクションが出る秋山さん

 やたら大量の火薬を使用する予算の無駄遣い感や、食べ物を盛大にぶちまけるリアクションなど規制の厳しくなったテレビではできないことをこれでもかとやってくるので、昔のバラエティが好きだった人には懐かしさも感じられると思います。地上波でやったらクレーム対応で死人が出ると思う。

今田×東野のカリギュラ シーズン2ではついに俳優が「自分の考えたドッキリにだまされる演技」に挑戦

 シーズン2では俳優の竹中直人さんがまさかの参戦。だまされる側(本人)の演技力も重要な企画だけに期待できそうです。

シーズン2も配信開始

今田×東野のカリギュラ

 「今田×東野のカリギュラ」シーズン2パート1は8月31日配信開始。全18話でエピソード1〜8までが現在一挙配信中。エピソード9〜18は今冬に一挙配信されます。

 シーズン2パート1はどのエピソードも一話完結。シーズン2もさらに無茶してます。

今田×東野のカリギュラ 東野さん狩猟シリーズ第3弾「東野、カラスを食う」。驚くほど知能の高いカラス被害の実態にも迫ります

今田×東野のカリギュラ 後藤祐樹さん新企画「デスペラード〜ならず者よ、正気に戻ったらどうだい?〜」。正気に戻った側の後藤さんが今度は生半可なタトゥー娘にお説教をします

今田×東野のカリギュラ タレントたちがマジで火だるまになって宙を舞う「人間火の鳥コンテスト2018」。芸人さんだけでなく引田天功さん、矢口真里さんといった癖のある人選にも注目

今田×東野のカリギュラ 芸人たちが自分の嫁のイチオシ下着を内緒で持ち出してきてみんなに自慢する、という斜め上すぎる夫婦愛確認企画「家庭内下着泥棒グランプリ」

 そもそも「やっちゃダメ」とされたことに挑戦する番組なのでかなり見る人を選ぶのは間違いないのですが、だからこそ個人的にはもっと評価されるべき番組だと思います。最近のテレビに満足できないという方、ぜひ気になった回からでも見てみてください!

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アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2018年9月6日