人体切断や空中浮遊で「戦う」! “ヤバい人たち”が集うマジックの世界大会では何が起こっているのか?(3/4 ページ)

» 2018年11月10日 12時00分 公開
[赤いシャムネコねとらぼ]

 加えて、もちろん「技術のレベル」。斬新な技法だけではなく、マジシャンの業界では有名な技法でも、とてつもなく難しいことをうまくやっていたら評価が高くなります。

 あとは、マジックはもちろんお客さんが見るものですから、「ショーとしての完成度」も評価対象ですね。演技の構成や演出の上手さ、エンターテイメントとしての楽しさが評価項目になっています。


魅せる技術も評価対象

――技術点とありますが、マジックの場合「技術」と「ギミック(道具の仕掛け)」の区別はできるんですか?

 審査員が技術と思えば技術として評価されますし、ギミックと思えばギミックとして評価されます。その想像すらつかない場合は、審査員の知識を超えた新しい現象ということになりますから、それは「純粋な不思議」と言ってよいのではないでしょうか。

 もし純粋な技術を評価してもらいたい場合は、ギミックを使っていないことを審査員にアピールするのも重要です。

 例えば、レナート・グリーンというスウェーデンのマジシャンがいます。彼は1988年のFISMで大変不思議なカードマジックを披露したのですが、仕掛けのあるトランプを使っているのではないかと思われて入賞できなかったんですね。

 その雪辱を果たすため、3年後のFISMで彼は、トランプに仕掛けがないことを審査員に改めさせた上で同じマジックを披露したんです。結果は見事優勝でした。

 このように、本当は技術だけでやっているのにギミックを使っていると勘違いされることを、仲間内では「審査員バグ」と呼んだりしています。

――どういう演技がオリジナリティが高いと評価されるのでしょう?

 カップアンドボールというマジックを例にとりましょう。カップの中に入れた玉が消えたり移動したりする、昔からあるマジックです。

 2003年のFISMでは、これを透明なカップでやる人が現れて業界騒然となりました。今まで誰も見たことのなかった「透明カップアンドボール」は、ビジュアルが強くクリーンで、世界中で話題になったのです。

 最近では、このカップアンドボールはさらなる進化を遂げています。例えば、2人組でやる。途中で2人がケンカし、最後には仲直りするというストーリーに乗せて演技をします。

 あるいは、水槽にカップを沈めて演技をする。ボールの代わりに水中の空気の泡を使うのですが、泡がカップを移動するんです。最後はレモンの代わりに水草や金魚が出たりする。普通にやっていることを単に水中で行うのではなく、水の中だからこそできる現象を見せているというのがポイントですね。

――競技マジックにはトレンドはあるんですか?

 2012年に行われたFISMでは、ステージ部門の上位を「静かな演技」が占めていたんです。それから数年間はピアノ曲をBGMにした演技がはやりましたね。

 現象でいうと、2014年あたりから「じわじわ系」が増えました。シルクの色が変わるという現象でも、ぱっとは変わらず、端っこからじわじわと色が変わる。そういうトレンドは出ては消えての繰り返しですね。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」