「猫=魚が好き」なのは日本だけ?

大事にしてあげたい、猫ちゃんの気持ち。

» 2018年11月12日 11時30分 公開
[QuizKnockねとらぼ]

 「お魚くわえたドラ猫」を追いかける展開から始まる歌がありますよね。みんなもお日様も笑ってる、陽気なシチュエーションです。


今にも魚を持っていってしまいそうな猫

 さて、国民的アニメの主題歌の歌詞にもなるように「猫は魚が好き」というイメージは、広く持たれていると思います。

 しかし、猫がおそるおそる水に足をのばして結果的に驚く、みたいな動画をよく見かけるほど「猫は水が嫌い」のはず。野生の猫であれば、水嫌いで魚を自力で獲れず、食べることもそうそうないのでは?

 「なぜ猫は魚が好きというイメージが定着したのか」そのルーツを探ってみましょう。


答えは「仏教」にあった

 動物と一緒に暮らしていれば、自然とその動物の生活も人間の生活に似てくるものですよね。

 日本の仏教では原則肉を食べることが禁じられており、これは「五戒」の一つ「不殺生戒(生命を殺すことを禁じること)」という教えからきています。


女性・男性を問わず、在家の信者が守るべきとされています

 精進料理は肉類を使わず野菜や海藻などを材料としていますが、これは仏教のこの思想からきています。そのため、仏教が主流であった江戸時代までの日本では、基本的に獣肉は食べず、魚を主なタンパク源としていました。

 人間にかわいがられた猫は、必然的に肉よりも人間の食べた魚のおこぼれをもらって食べることが多くなり、「猫=魚」というイメージがついたのではないかといわれています。


そもそも猫を飼うようになったのはいつ?

 現在ペットとして飼われている猫のルーツは、リビアヤマネコだと考えられています。最初に猫を家畜としたのは古代エジプト人です。

 リビアやエジプトといえば砂漠。水なんかありませんね。ですから猫はもともとネズミなどの小動物を生で食べることで栄養を摂取していました。そういえば「猫はネズミが好き」というイメージもありますね。日本に猫が輸入されたのも、もともとは大事な書籍などをネズミから守るためだったといわれています。

 ところが、江戸時代になると浮世絵師・歌川国芳が「猫が魚を食べている様子」を描くといったように「猫=魚」のイメージが形成されていることが分かります。


画:歌川国芳『其のまま地口 猫飼好五十三疋』

海外では大体肉

 欧米では「猫=魚」のイメージはこれといってありません。それどころか、普通肉を好むものとして認識されています。例えばキャットフードは日本のものの多くは原料が魚である一方で、海外のものは牛肉や鶏肉などを原料としていることが多いです。

 「猫が魚を食べる」シチュエーションが一般的なのは、日本の文化が根強く残っていることが、より分かりますね。


おわりに



 猫はもともと小動物の生肉を食べる生き物であり、欧米でも肉を食べるものとして認識されています。

 江戸時代までの日本では仏教の影響で獣肉を食べず主に魚を食べていたため、その影響で猫も魚をたくさん食べることになり「猫は魚が好き」というイメージが定着したといえます。

 もちろん「肉より魚の方が好き!」という猫もいるかとは思います。それぞれの猫の好みと健康に合わせた食生活をさせてあげたいものです。

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 「虎に翼」、共演俳優がプライベートで旅行へ “決別中”の2人に「ドラマではあまり見ることが出来ない全力笑顔」
  2. 「ハードオフには何でもある」 → 4万4000円で売られていた“とんでもないモノ”に「これは草www」「見てるだけでワクワクする」
  3. 釣りから帰宅、持ち帰った謎の“ニュルニュル”を水槽に入れてたら…… いつの間にか誕生した意外な生き物に「すごおー」「どこまで育つかな!?」
  4. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  5. 「さざれ石に苔のむすまで」何日かかる? 毎日欠かさず水やりし続けてまもなく1年、チャレンジの結果に「わびさび」「継続は力」
  6. 朝ドラとは雰囲気違う! 「虎に翼」留学生演じた俳優、おなかの脇がチラ見えな夏らしいショットに反響「とてもきれい」
  7. フードコートでふざけたパパ、1歳娘に怒られる→8年後の“再現”が1185万再生 笑えるのに涙が出る光景に「大きくなった!」「泣ける」
  8. 1歳妹「ん」だけで19歳兄をこきつかい…… 「あれで分かるにいに凄い」「ツンデレ可愛い」マイペースな妹にほんろうされる姿が280万再生
  9. 「ベランダは不要」の考えを激変させた“神建築”が200万表示 夢のような光景に「こんな家に帰りたい」「うっとり」
  10. 三重県沖であがった“巨大マンボウ”に漁港騒然…… 人間とサイズ比較した驚愕の光景に「でっか!!」「口から何か出てますね」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」