キーボードの「NumLock」と「CapsLock」、何のためにあるの?

間違って押すとイライラするアレ。

» 2018年12月19日 11時30分 公開
[QuizKnockねとらぼ]

 PCのキーボードの中には、普段あまり使わないものがある。「Page Up」や「Insert」などだ。

 その中でも特に、うっかり間違って押してしまうとかなりイライラするキーがある。そう、「NumLock」と「CapsLock」のことだ。


いらない子? CapsLockキー

押すとLockされてしまう

 NumLockは、テンキーで数字を入力できなくするキーテンキーをカーソルキーやその他の機能キーとして使いたいときに押すのだが、なかなか使う機会はやってこない。

 CapsLockは、デフォルトで入力されるアルファベットを小文字から大文字に切り替えるキー。日本語入力が介在するとさらにややこしく、突然カタカナ入力になったりアルファベット入力になったりする。

 多くの人にとっては厄介者のイメージしかないこれらのキー。なぜいまだに存在するのだろう?


NumLock:カーソルキーのないキーボードで有能

 まずはNumLockだが、誕生したのは1980年代前半。IBMが発売したカーソルキーのないキーボードで、テンキーをカーソル移動で使えるようにするために作られた。



 その後、独立したカーソルキーがあるキーボードが主流となり、NumLockの役割は小さくなっていった。

 キー自体は互換性の維持などを目的として残されてきたが、最近はテンキーがないキーボードで、アルファベットキーの部分をテンキー代わりに使うときの切り替えキーとしての役割を持つようになっている。


見えにくいが、赤枠内のキーには数字が書いてあり、NumLockキーを押すことでテンキーとして使える

CapsLock:タイプライターのキーが固かった

 一方、CapsLockキーが生まれた背景には、タイプライターの特性がある。

 タイプライターも現代のキーボードと同様、大文字を入力する際はシフトキーを押しっぱなしにするのだが、タイプライターはキーが固いため、長時間押しっぱなしにするのは大変なのだ。そのため、大文字を続けて入力したいときのためのキーが作られた。

 ただし、ご存じの通り今のキーボードは軽く押せるので、CapsLockの本来の恩恵はほとんどなくなっているというのが現状だ。


必要だった時代から残り続けた

 ちなみに世の中にはいろんな記念日があるもので、海外には「International Caps Lock Day(世界CapsLockの日)」なる日まで存在する(それも年に2回も!)。

 NumLockとCapsLock、今となっては無用のキーでも、40年前は確かに必要だったものである。

 今の大学生はスマホでレポートを書く、とは近年よく聞くようになったが、QWERTY配列のキーボードそのものすら存在意義を見直される時期なのかもしれない。2058年に今のキーボードは使われているだろうか。

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/31/news019.jpg “部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
  2. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  3. /nl/articles/2501/28/news188.jpg 「やられたな」 ベトナムで「FUJITSU」だと思って購入した家電→“衝撃の正体”に思わず戦慄
  4. /nl/articles/2502/01/news088.jpg 「痩せた」 大谷翔平、“最新ショット”に驚きの声 “寝ぐせ”にツッコミも……「うわ凄い絞ってる」
  5. /nl/articles/2502/01/news039.jpg 生え際後退で老けて見える25歳男性、プロが大胆カットしたら…… 「不可能を可能にした」「35歳から15歳に」大変身が740万再生【海外】
  6. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  7. /nl/articles/2501/31/news041.jpg 水道検針員から直筆の手紙、確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生→大反響から1年たった“現在の様子”を聞いた
  8. /nl/articles/2502/01/news008.jpg 【ハギレ活用】「もう最高……」 着物のハギレをリメイク→わずか30分で“すてきなアイテム”が完成! 「私にもできそう」
  9. /nl/articles/2501/31/news215.jpg 「こういうの大好き」 ユニクロ“3990円パジャマ”が発売前から話題騒然 「最高」「シンプルで良い」
  10. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議