札幌の爆発にも居合わせ 「なぜNHK職員はよく現場に遭遇するのか?」の謎に、NHK「公共放送の役割を全職員に徹底」

NHK広報に聞いてみました。

» 2019年01月04日 12時00分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 「現場に居合わせたNHK職員によると」――NHKによる事件・事故の報道でこんなリポートを目にすることがままあります。

 NHK職員の現場遭遇率の高さは数年前からネットでも取り沙汰されるようになり、以前には「NHK職員=江戸川コナン説」が浮上し、Twitterのトレンドを賑わせたことも(関連記事)。2018年末に札幌市で起きた爆発事故にもNHK職員が現場を通りかかり、ネット民をざわつかせました。


札幌の爆発にも居合わせ 「なぜNHK職員はよく現場に遭遇するのか?」の謎に、NHK「公共放送の役割を全職員に徹底」 先月の爆発事故にも居合わせていたNHK職員(画像はNHK NEWS WEBより/下線強調はねとらぼ編集部によるもの)

 実際のところ、NHK職員はなぜこれほど現場に遭遇するのでしょうか? NHK広報局に聞きました。

NHKにきいてみた

 どうしてこんなに現場に遭遇するのでしょうか? 直球で質問をぶつけてみたところ、「NHKでは、公共放送としての役割を果たすことを全職員に徹底しています。このため、事件や事故、災害などの際には、記者やカメラマンなどの職種に限らず、職員がスマートフォンなどで映像を撮影し、放送に使用するケースがあります」と、職員全員に報道に従事する認識が行き渡っている点を説明する回答がありました。

advertisement

 そもそもNHKの職員数は約1万人であり、他の民放局(日本テレビ:1263人、TBS:1072人、フジテレビ:1340人、テレビ朝日:1257人、テレビ東京:578人)に比べると多いです。その上、職員の全体的な意識まで高ければ、報道につながる情報提供が他社に比べて目立つようになるのもうなずけます。



 職員数が多ければ、撮影素材の共有ノウハウについても気になるところ。こちらについては「撮影した映像は、視聴者からの投稿映像を受け付けている『NHKスクープBOX』に送るよう、関連のグループ会社を含め、全職員に周知し、投稿する訓練も行っています」とのことでした。自前で投稿用のプラットフォームを用意し、情報共有をスムーズに行えるのもNHK独自の強みになっていそうです。

 また、危険な現場に遭遇することも予想される点に関しては「撮影する際は、安全に十分に配慮するよう徹底しています」とのことでした。

 日頃から当事者意識を持つよう職員への教育が徹底されている上、情報共有の動線が記者以外の職員にまで広く共有されているのは他の媒体ではなかなか見られない特色。今後、居合わせたNHK職員からの情報を見かけた際には、報道されるまでのスタッフワークについて想像してみると、また違った面白さがあるかもしれません。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/26/news022.jpg 「日本人だけが感じる絶望」 職場に置かれたドーナツ → “抹茶味”かと思いきや…… “まさかの事実”に反響「怖くて泣いちゃった」「笑いました」
  2. /nl/articles/2503/25/news028.jpg 「これはうれしい」 引っ越しのあいさつでもらった手土産、開封したら…… “センス抜群の中身”に「参考にしたい」
  3. /nl/articles/2503/24/news034.jpg 「多分日本で1位、2位を争う」 3児のママが書いた“通園経路図”がすごい! 「えーめちゃ最高ですね」「中高生だったら溜まり場」
  4. /nl/articles/2503/22/news096.jpg 40歳女性、“ネットで買って失敗した服”→似合わせアイデアを募集したら…… 驚きの結果が720万再生 「すごい!」
  5. /nl/articles/2503/25/news050.jpg 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
  6. /nl/articles/2503/26/news030.jpg 「やばい髪形にされた」とショートが気に入らなかった女性→バッサリ切ったら…… 衝撃のビフォアフに「可愛い過ぎる」「半端ねぇな」と反響
  7. /nl/articles/2503/23/news042.jpg ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  8. /nl/articles/2503/26/news110.jpg 「この値段は信じられない」 ワークマンの“2500円防水バッグ”に高評価殺到 「即買い」「使い勝手最高」
  9. /nl/articles/2503/25/news022.jpg これが駅前だって!? 世界最大級のデカすぎる重機が並ぶ景色が920万表示 「かっけぇぇぇ!」「どうやってここまで」
  10. /nl/articles/2503/23/news033.jpg 段ボールに切れ込みを4つ→“信じられない変形”をするライフハックに80万再生の反響 「今世紀最高の技だ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  2. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  3. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  4. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  5. ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  6. ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  7. 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
  9. 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  10. 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に