奇跡? 狙った? ファン歓喜「箱根駅伝ロマンスカー」の真相:2019年新春乗り鉄話題8選(1/3 ページ)
「おぉぉ! 小田急さんやるな!」といい話で始まった2019年の乗り鉄話題。今年はどこへ行こうかな。今回は「2019年注目の乗り鉄トピック8選」を紹介。【訂正】
乗り鉄の「松の内」はいつまで? 「アレが発表されたら」でいいですよね?
松の内も過ぎてしまいまして、今さらですが本年もよろしくお願いします。
さて、正月気分の代名詞「松の内」ですが「本来は7日まで説」「小正月の15日まで説」などがあるようです。しかし乗り鉄的に決着をつけるならば「JRが年末年始の利用客数を発表したら年始気分は終わり」で良いのではと思います。本年2019年は1月7日でした。
ざっくりまとめると、JR旅客会社各社は全て対前年比を超えました。JR北海道は北海道新幹線を含む主要4線区で対前年比103%。JR東日本は新幹線・特急列車などの利用者合計が対前年比103%、JR東海も同様の集計で対前年比106%、JR西日本も同じく対前年比106%、JR九州も対前年比101%でした。JR四国は主要3線区で102%でした。
曜日の配列や天候影響もある数字ですけれども、まずは景気の良いスタートです。
箱根駅伝に「真っ赤なロマンスカー登場」 絶妙過ぎるタイミングの良さに鉄道ファンざわつく
さて、新年最初の楽しい乗り鉄話題は「箱根駅伝」でした。
大学生ランナーが主役のイベントになぜ鉄道ファンがざわついたのでしょう。それは、小田急ロマンスカーの新型車両「GSE」(関連記事)がテレビ中継にバッチリ映ったからです。しかも往路、復路ともにトップの選手が箱根湯本駅を通過する瞬間のことでした。
GSEこと70000形の車体は赤系統の「ローズバーミリオン」(関連記事)というとても目立つ色です。さらに小田急の「ロマンスカーで箱根へ」のテレビCMも流れ、PR効果はバッチリ。SNSなどでは「あれは絶対ワザとだ(笑)」などと盛り上がったのでした。その後のニュースでも小田急電鉄の「このためにGSEを配置した」というコメントがあったそうです。うまいこと言うなあ。
「急にこの日だけ車両変更なんて無理でしょ。駅に停車させておくなんて無理でしょ」と思って、小田急電鉄にあらためて聞きました。
「ダイヤ担当者の機転と偶然です」(小田急電鉄)
とのこと。なんと、やっぱり狙ってた! ちょっと深追いしてみます。
このダイヤ自体は2018年3月に改正されたものです。ただし、そのダイヤにどの車両を割り当てるかは、大体2カ月前に計画し、車両担当者と打ち合わせて決めるそうです。
「ダイヤ担当者が2019年1月の車両運用を計画するときに、新型ロマンスカーを走らせて“選手の皆さんを応援したい”、そして“応援にお越しの皆さまにも新型ロマンスカーをご覧いただきたい”という思いから、選手の通過時間に近い列車にロマンスカーGSEを割り当てました」(小田急電鉄)
小田急電鉄は日中の箱根湯本行きロマンスカーを1時間当たり2〜3本運行しています。ロマンスカー車両は4種類。このうち展望車がある車両は、赤い「GSE」と白い「VSE(50000形)」です。この2つは特に人気があるため、小田急は列車の車両の割り当てをネットで公開しています。
一方で箱根駅伝の方も、交通規制などのために選手の通過予想時刻を公開しています。これをロマンスカーの時刻表と照らし合わせます。なるほど2019年1月2日の往路は、選手の箱根湯本駅通過予定時刻と同じ12時28分に発車する「はこね16号」にGSEが割り当てられていました。
1月3日の復路もそうです。選手の通過予定時刻であった8時50分に到着する「はこね51号」にGSEが割り当てられていました。やるな小田急さん。しかも1月3日の復路は、選手の通過とぴったりと重なり、ロマンスカーのミュージックホーンが放送で中継されたほどでした。
「定刻通りの運行です。わざと遅らせるなどで到着したのではありません。選手の通過予定時刻は気象状況などでも変わりますから、このバッチリタイミングは偶然の一致です」(小田急電鉄)
小田急電鉄は2018年まで、特段に駅伝を意識して車両を割り当てることまではしていなかったそうです。今回、初めて「新しいロマンスカーで選手を応援しよう」の意図で実施し、それがバッチリ決まりました。ダイヤ担当者の「選手の通過時刻ぴったりに箱根湯本駅でGSEを配置できるかも」という気付きと、「そのアイデア、乗った!」とばかりに割り当てを決めた車両担当者、彼らの粋(いき)な試みだったのでした。
関係者は計画したときから当日までワクワクしただろうなあ。バッチリとテレビに映って、さらにタイミングもバッチリと決まって、うれしかっただろうなあ(笑)。
昨年の駅伝の実況中継では、法政大学の磯田和也選手が小田急電鉄へ就職が内定していると紹介されました。「就職しても運転手として箱根を目指す」という言葉にジーンと胸を熱くした鉄道ファンも多かったようです。なお鉄道と箱根駅伝といえば、JR東日本に就職し、実業団ランナーとして活躍する選手もいます。また、JR九州も実業団陸上競技に参加しています。鉄道ファンの皆さん、駅伝や陸上競技に興味を持ったならば、JR東日本やJR九州も応援しましょう。
さて小田急は次回、箱根湯本駅にどんな車両を仕込むのでしょうかね。来年2020年の箱根駅伝、今からもう楽しみです。
続きまして、乗り鉄的に注目しておきたい2019年の鉄道話題をお届けします。
関連記事
伝統のオレンジを復刻、“よりいい眺め”に 「小田急ロマンスカー」に新型車両、70000形「GSE」2018年3月登場
伝統のオレンジを復刻した美しい車体、無料Wi-Fiと電源も配備。ロマンスカー乗務員専用制服も一新。いちばん分かりやすい「鉄道のダイヤ改正」のお話
そもそもなぜ変えるの? なぜJR九州は改正でなく「見直し」なの? ダイヤ改正の「?」を解説。【秘蔵フォトも14点】廃線間近で大騒ぎ! どうして三江線は廃止されるの?
時代に乗り遅れた「陰陽連絡線」、JR三江線を振り返る光と陰のお話。【三江線秘蔵フォトも20点】「京都鉄道博物館」グランドオープン 初日に約1万4300人が来館
GW初日に多くの来館者が集まった。笑内、南蛇井、神戸……これ全部読める? 全国各地の難読駅名クイズ【全15問】
駅名って面白い。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
“鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
「心底惚れて」「毎日うっとり」 宮里藍、新たな愛車を公開→国産車のチョイスに反響「庶民的」「きれいな色」
「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
「惨めな人生を送ってる」 パリス・ヒルトン、0歳息子の容姿揶揄をまたもバッサリ “頭が大きい”と受診勧めた人々振り返り「気の毒」
ワンコ大好きなインコに“恋がたき”登場で174万再生! まさかの展開に困惑するワンコに「爆笑w」「ダブルだw」
寝込んだママが心配でたまらない元保護犬と小学生息子 それぞれが見せるけなげな姿に「泣けてきた」「なんて優しい子!」
シロフクロウが自分とそっくりのぬいぐるみをくわえ…… 自慢げな表情に「本物の赤ちゃんかと」「ヘドウィグが!」と453万再生
俳優の井川瑠音さんが31歳で逝去 体調不良から復帰ならず、最後の投稿では「忘れられないようまだまだ精進」
- 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
- 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
- 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
- ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
- 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
- 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
- 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
- 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
- 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
- デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
- 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
- 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
- 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
- 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
- “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
- 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
- おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
- 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」