ラノベのタイトルが長くなったのはいつ頃か? タイトル文字数の長さを年別分布にした図表が興味深い
ここ2〜3年でまたタイトルがどんどん長くなっていると感じていた人、(たぶん)正解です。
ライトノベル(ラノベ)にタイトルの長い作品が多いというのは以前から言われていますが、その「ラノベのタイトルが長くなったのはいつ頃?」という疑問を調査してみた結果が興味深いです。
Twitterユーザーのジャンルコード探検隊(@GenreCodeLovers)さんが投稿したのは、「ラノベタイトル長年別分布」。ラノベ発行情報をまとめている個人サイト「ラノベの杜」のデータベースを元に、1975年〜2018年までの作品タイトルの「文字数」(※)と「作品数」をチェックして1つの図表として作成しています。
※サブタイトルや巻数なども含めた「文字列長」でのチェックしたとのこと
まず全体を大まかに見て言えるのは、徐々にタイトルが長くなっているのは事実っぽいということ。1990年以降、10文字〜19文字までのタイトルが多いのは基本的に変わらないものの、それ以上の長いタイトル(30文字以上)が2016年頃から増加傾向となっており、各年の作品数の多さを示す“赤色”を見ると少しずつですが右側(長いタイトル文字数)へ伸びていっているのがわかります。
最初の疑問「いつ頃から長くなったのか」については、何文字以上で“長いタイトル”なのかが定まっていないため明確に言い切ることはできませんが、20文字以上のタイトルが50作品以上にまで増えだしたのは2007年から。ただし2001年には、19文字のタイトルが71作も出ており、それがその年で最も作品数が多かったりと、定義や見方によって意見は変わってきそうです。参考として、タイトルの長さが当時注目を集めた『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(著・伏見つかさ)(16文字)は2008年刊行。
今回の調査結果では、タイトル文字数の最大が「76」となっており、その分かなり横長な図表になっています。ちなみにその作品は、2014年刊行の時雨沢恵一さんによる『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 II ―Time to Play― <下>』(電撃文庫)で、トップ3は全て同シリーズとなっています。
さらに同データから、年ごとのタイトル長の「平均値」「中央値」「最頻値」をグラフ化しており、こちらではわかりやすく右肩上がりで文字数が増えているのがわかります。また「年別レーベル別平均タイトル長」でも、一部のレーベルを除くほとんどの有名レーベルでタイトル文字数の平均値がここ数年でぐんと高くなっているのが確認できます。
今回のデータによると、2018年に発売された中で最も長いタイトルは、『元勇者のおっさん、転生して宿屋を手伝う 〜勇者に選ばれ親孝行できなかった俺は、アイテムとステータスを引き継ぎ、過去へ戻って実家の宿屋を繁盛させる』(著・茨木野)で「72」文字。一口にタイトルが長い作品といっても、そこにもさまざまなパターンや流行があり、近年では同作のような説明系をよく目にする気がします。
もし今後100文字を超えてきた時に、なにか別のパターンが生み出されるのか否か。もしくはある時を境に、逆に短い方向にいくのかどうか。今回のようなデータを見ながら予想してみるのも面白いかもしれません。
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