「手つだいが こうかいに かわる」9歳の少女が作った天才的“ことわざ”が書籍化 1年半かけて100個以上を考案
付録「死にかた占い」付き。
9歳の天才少女が考えたオリジナルのことわざ“自分ことわざじてん”(関連記事)の書籍化が決定しました。2017年9月にTwitterに母親が投稿した「てつだいが こうかいに かわる」「こうきゅうな けしょうひん いってきずつ」などが話題に。それ以降、1年半かけて100個以上のことわざを考えました。
書籍には、さくらこちゃん自身が執筆した“ことわざ”に、ことわざの意味と具体的な例、イラストが入るほか、三省堂国語辞典をつくっている飯間浩明氏による本物の解説が掲載されます。
例えば「手つだいが こうかいに かわる」のページには何が書いてあるのでしょう。
- ことわざ:手つだいが こうかいに かわる
- 意味:一回手つだったら、たくさん やらされた
- 例え:小さい子とあそんだら まい日 あそばされた
そして、さくらこちゃんのオリジナルことわざに対して、飯間先生が「似たことわざに『ひさしを貸して母屋を取られる』というのがある」と解説を入れています。
他にも「千円札にお湯をかける:(例)千円札にお湯をかけても、ふくらんでふえるわけがない」などユニークなことわざが多数収録されています。
書籍化のきっかけは、やはりTwitterの投稿でした。さくらこちゃんの圧倒的な才能にひとめぼれした出版社が、2017年9月に連絡し制作が始まりました。
最初のうちはテンポよく書けていましたが、興味が薄れてしまったのか、ある日パッタリと筆が止まってしまったそうです。編集担当者は、メールや手紙のやりとりで毎回「なぞなぞ」を交換するなど工夫をして気分を盛り上げ、鉄棒・ブランコなどの過酷な接待(?)もこなしました。
一方、さくらこちゃんはトイレに「ことわざがんばる!」と貼り紙をして、自分を鼓舞してがんばりました。
解説を担当した飯間氏は「それぞれの作品は、読んでいると、思わず微笑・苦笑し、なるほどと膝を打ちます」とコメントしています。さくらこちゃんが何十年か前の自分とよく似ているところがあると感じ、解説を引き受けたそうです。
ちなみに付録として、さくらこちゃんによるもうひとつの超・話題作「死にかた占い」(関連記事)がついてきます。2018年8月に話題となったもので、くじ引きを引くと、自分の“死に方”が占えるというもの。おかあさんが占ったところ「バンジージャンプの ひもが ながすぎて 死ぬ」という死に方でした。他にはどんなくじが入っているのでしょうか。あんな死にかた、こんな死にかたが、全部読めます。
単行本「自分ことわざじてん」は、ライツ社から3月21日に発売されます。税込1404円、全112ページ。
(高橋ホイコ)
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作者が息子の書いた約7000文字をトレースし、調整して作成。有料版は難しい漢字もきちんと表示されます。
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