コラム
» 2019年03月19日 11時19分 公開

花粉のツラさはくしゃみ連発、鼻水ズルズルだけじゃない 花粉症じゃない人も知っておきたい“意外な症状”

風邪と区別がつかない、皮膚炎、食品アレルギー……。

[ねとらぼ]

 春が近づくときまって話題にあがるのが、花粉症。特に症状が現れていない人にとっては、周囲が一斉に「今日はキツい」「今、たくさん飛んでいる気がする」といった会話をしはじめる、ちょっと不思議な時期かもしれません。

 花粉症の主な症状としてあげられるのは、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなど。しかし、この他にもさまざまな症状があり、この“国民病”には一言で説明しがたい悩ましさがあります。今回は「どんなツラさがあるのか理解するためにも知っておきたい“花粉症にまつわる意外な症状”」をご紹介。



症状が出るのは目や鼻、のどだけではない

 花粉症に関するニュースなどでは「患者にとっては憂鬱(ゆううつ)な季節がやってきた」のような表現がよく使われますが、実際、そのように気分が落ち込むことが症状の1つに数えられていることも。さらに、イライラする、集中力が低下する、不眠、体がだるい、食欲が落ちる……といった症状が現れることもあるのだとか。

 「花粉症の四大症状」と呼ばれているのはくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ。ただ、この他にもさまざまな症状があるため、「目や鼻、のどだけがツラい病気でなはい」というわけです。

風邪をひいているのような状態になることも

 長崎大学病院によると、花粉症では熱っぽい、寒気、頭痛、めまいといった全身症状が認められることもあり、風邪との区別が難しい場合も。医師自身でも、自分が「花粉症なのか風邪を合併しているのかわからなくなる」ことがあるといいます。

 診断の際には「のどの痛みの有無、経過の長さが鑑別に役に立ちます」とのことで、全く見分けがつかないわけではないようですが……患者側の本音は「どんな病気にしろ、ツラいものはツラい」といったところでは?


この簡易診断では「鼻水は出ているが黄色っぽくなく、体温が37.5度以下」なら花粉症の疑い(画像は厚生省「的確な花粉症の治療のために(第2版)」より)

花粉が肌に付着して起こる「花粉皮膚炎」

 花粉が鼻や目に入ったときだけでなく、皮膚と接触したときにも症状が現れることがあり、「花粉皮膚炎」と呼ばれています。高知大学医学部附属病院によれば、「境界のはっきりした赤みの強い、少し盛り上がった赤い発疹」が顔やまぶた、首といった露出している部分にでるのが特徴だとか。さらに、アトピー性皮膚炎の場合、花粉によって全身の皮膚炎が悪化することもあるといいます。

 なお、対策としてあげられるのは、やはり「できる限り花粉と接触しないこと」。保湿により、異物の侵入を阻止する角層を整えることも有効だそうです。

花粉と“似た野菜や果物”で起こる「口腔アレルギー症候群」

 花粉症患者の中には、特定の野菜や果物を食べたときに口の中がかゆくなったり、のどがイガイガしたりする「口腔アレルギー症候群」を発症する人も。症状は短時間で収まることが多いものの、アナフィラキシーショックなどで全身症状が現れるケースも見られるといいます。

 花粉と食品のタンパク質の構造が似ていることから起こる(交差抗原性)とされ、症状がでる野菜や果物は花粉症の種類によって変わります。ニッポンハム食の未来財団によれば、スギ花粉症ならトマト、カバノキ花粉症ならリンゴやニンジン、シシトウガラシなど……といった具合。

【おまけ】どんな市販マスクでも花粉除去率99%以上にできる方法

 花粉症予防の基本は「花粉との接触を防ぐこと」。そのために、花粉阻止率の高い素材を採用したマスクを使っている人も多いのでは? しかし、実際には顔とマスクのあいだの隙間から花粉が侵入してしまう可能性があり、素材通りのパフォーマンスが発揮されるとは限らないようです。

 環境省が推奨しているのは、ガーゼとコットンで「インナーマスク」を作り、その上からマスクを装着する方法。ちょっと手間はかかりますが、「市販のどんなタイプのマスクでも99%以上の花粉除去率」が実現できるとしています。









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