カレー入りのどら焼きだと……? インド英雄神と同じ名を持つどら焼き「インドラ」を食べてみた!
カレー入りのどら焼きって、どんな味?
「ちょっと、インドラ買ってくる」
と、家族に申したところ
「えっ!? 天空を駆ける雷神で、旱魃(かんばつ)を起こす魔神ヴリトラを倒した英雄、インド神話で神々の王と呼ばれる、あのインドラが買えるのかい?」
と驚かれました。そうです。買えるんです。140円で。東京都新宿区で。大辛カレー入りのどら焼き“インドラ”が買えちゃうんです。
古代の英雄神インドラを売る店とはどのような店か、そして光り輝く軍神インドラはどのような味なのか、戦いを挑んできたのでご覧いただきたい。
明治31年創業 革新和菓子「船橋家」にインドラがいる
東京・市ケ谷駅から徒歩8分。鰻坂をのぼった先に「インドラ 一度食べたらやみつき!?」とデカデカと手書きした看板を掲げる店を発見しました。
船橋家は明治31年(1898年)創業の、持ち帰り専門の和菓子屋です。通りかかった保育園児が店主に手を振ったり、店の前に信号待ちで止まった車の運転手が窓越しに手を振ってきたりと、ガチで地元密着型のお店でした。
インドラはウインドーケースに入っていました。「(大辛口 カレー入り)インドラ 1ケ 140円」。ああ、本当に神を売っています。
3代目にあたるお母さんに話を聞くことができました。話のポイントは3つ。
- 昭和60年代から作っていた
- 当初は辛くしていなかったが、ご主人が「これからは辛口がはやる」と予言し大辛に
- インドのどら焼きで「インドラ」
えっ!?
ええっ!?
ええええええええええええええ!
聞いたか、みんな?
インドのー、どら焼きでーー、インドラーーーー!!!?!?
うぁー、まさかのインド神話のインドラ関係なし。「インド神話に“インドラ”っていう神様がいるんです」と伝えたところ「えええ、そうなの知らなかった」と逆に驚かれてしまいました。
船橋家は、他にはない和菓子作りがモットーで「革新和菓子 船橋家」と自称しているそうです。店頭には、白あんにダージリンを入れた「ダージリン万十」や、チョコでコーティングされたおはぎ「モヴィーディック」など、革新的な和菓子が並んでいました。筆者が訪ねた際には店頭になかったのですが、「おっぱいちゃん」というちょっとエロチックな響きの和菓子も作っているそうです。
なかなか個性的なお店でした。でも、こういうお店って地元にあったら通っちゃいますよね。さあ、インドラの入手に成功しました。家に帰って食らいましょうぜ!
インドラは固定観念との戦いだった
帰宅して、早速包みを開きました。紙に包んでくれるお店というのも最近めずらしいように感じます。包みの中にはインドラ様が鎮座しておりました。
インドラが包まれているセロハンを開きます。それだけで部屋がインドー! めちゃくちゃカレーが香ってきました。日本のカレーの香りです。
さあ、神々の王インドラを食らうのである。つまり食べてみました。
味を説明しましょう。まずカレーパンを想像してください。そこからパンをふわっとさせます。表面をしっとりとした食感に。皮をゆっくりかむと、甘く幸せな味がします。さらにかみ込めばカレー味。カレーにはピリピリっとくるスパイスがたっぷりと。うわっ、辛いと思っても安心してください。皮の甘みがすべてを包含してくれるのです。
スライスされたアーモンドがぎっしり入っていて、シャキシャキした食感もいい感じです。確かになぜか後を引くおいしさ。甘いモノが苦手という方なら、普通のどら焼きより好きというかもしれない。だがしかし、だがしかしだ、40年間培った固定観念の壁を筆者は越えられない。ああ、この食べ物に13歳のときに出会いたかったー。
インドラ以外もめちゃおいしいですぞっ!
インドラの試食を終えて、仕事を終えた気になっていた筆者。記事とは関係なく、おやつにと思って買ってきたダージリン万十を、ほぼ無意識でほおばりました。
う、うまいっー!
手にしていたまんじゅうを見つめて3回まばたき。すかさず「口内に広がる白あんフレーバー。まさにタージマハール。紅茶の妖精が舞い踊る。どうやったら、こんな味出せるの? 魔法のよう」とメモしていました。メモの意味は不明ですが、船橋家の和菓子……レベル高いですぞ。
こうして、我は神々の王インドラを胃に収めることができました。おまんじゅう、おいしかったなー。インドラ征服後、家族がやたらと“シヴァ漬け”を推してくるようになったのが目下の悩みです。
(高橋ホイコ)
関連記事
- 「イモ感すごい」「今までになかった食感」 HIKAKIN絶賛で絶滅寸前“ヒカキンポテト”を食べてみた
本当においしいのか、実際に食べてみました。 - 丑の日の代用品で注目 魚のすり身でウナギ再現した「ほぼうなぎ」、お味はどうなのか食べてみた
2017年に話題になった「うな次郎」に続く、ジェネリックウナギ界の新風。果たして食感や味は……? - こんなカツサンド見たことない! 松坂屋上野店「肉卸小島」のかつサンドが奇跡の分厚さ
老舗が本気出した結果生み出された奇跡、マジ半端ない。 - とんがりコーンの穴に「クリームチーズ」「アイス」「トマト」を入れるとウマいだと? 公式ディップアイデア10種全部を食べてみた
ホームパーティーにいいかも。 - こんなに青いカレー見たことない…… ひたち海浜公園の「ネモフィラカレー」を食べてみたら舌が真っ青に
ネモフィラどら焼きも食べてみました。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
-
ディズニーランド、新イベント前に「強制退園」対応が話題 「これくらい厳しい方がいい」などさまざまな意見
-
“今日好き出演”辻希美の長女・希空、6人の男子の中で“気になる人”明かす「かっこいい」 しかし相手は……
-
夫婦でプラダンの二重窓をDIYしたら…… 予想以上の断熱効果に驚き「す、す、すっごい! 一番分かり易くて、可愛いくて、何より簡単そう」
-
長編みの輪っかを作り、ひたすらまっすぐ編み続けたら…… 完成した“冬のおしゃれアイテム”に「すごーい!」「作ってみます」
-
「すごっ!!」 手縫いの最中で糸が足りなくなったら…… “もっと早く知りたかった”裁縫ハックが100万再生「これはありがたい」
-
「ハライチ」岩井勇気の18年下の妻、成人式に出席 「今日嫁の成人式で」と報告 前撮りで晴れ着姿も
-
囲碁教室の看板が「不覚にも爆笑」「こんなんずるいやろ…」と420万表示 「囲碁、始めてみませんか?」からの……
-
「お菓子作りはピカイチだけど」 辻希美の17歳長女・希空、“全くできないこと”が明らかに……危うい腕前に母「マジで怖い」「シャシャとできる日は来る」
-
「こんなのいるんだ〜」 沖縄の山奥にある“人工池”で釣りをしたら…… “まさかの結果”にびっくり仰天「ロマンしかない」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
- 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
- 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
- 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
- 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
- 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」