実はミステリーな料理「がんもどき」の歴史

謎すぎるだろ……。

» 2019年04月08日 12時00分 公開
[ねとらぼ]

 10秒で読めて、会社や学校でちょっと知ったかぶりできる「マンガで雑学」。今回はちょっと意外な「料理の雑学」3つをお届けします。



雑学その1:実はミステリーな料理「がんもどき」の歴史

 豆腐をつぶし、細かく切った根菜などと混ぜて油で揚げた料理、がんもどき。しかし、もともとは豆腐ではなく「こんにゃく」が主な材料だったと言います。

 謎めいた名前の由来は、鳥の雁(がん/かり)の肉の味に似ているからとか、こんにゃくを使った別の精進料理である「糟鶏」の俗称が「がんもどき」だったため、それが転じて……などといわれていますが、はっきりしません。

 さらに、関西では「ひろうす/ひりょうず」とも呼びますが、これはポルトガル語の「フィロウス」に由来し、小麦粉をこねて焼いたり油で揚げたりしたお菓子のこと。

 つまり、

  • もとの名前の由来
  • こんにゃく料理が豆腐料理になった理由
  • その後お菓子の名前が付けられた理由

 何もかもが判然としないがんもどき。まさしく「謎が多すぎるミステリー料理」です。



雑学その2:日本のカレーが誕生した理由

 日本のカレーライスは、インドではなくイギリス(の海軍)に由来するということは、ご存じの方も多いでしょう。

 イギリス式カレーは、定番料理であるシチューから転じて生まれました。海軍の航海では日持ちしない牛乳を使う代わりに、保存の効く香辛料を使って同じ具材を煮込んだのが由来です。

 イギリス海軍は、このカレーを軍隊食に採用。明治初頭、同国の兵式を採用した創設期の日本海軍にも伝わりました。当時、兵隊の栄養不足に悩んでいた日本海軍は「栄養バランスが良い」「大量調理もしやすい」といった理由から、イギリス式カレーを歓迎。今ではすっかりおなじみですが、このころは画期的なメニューとして受け止められていたようです。



雑学その3:「ようかん」には肉が入っていた

 今では定番の和菓子として知られている「ようかん」(羊羹)ですが、もともとは中国の料理で「羊肉が入った汁物」のことでした。留学した禅僧が、鎌倉〜室町時代に日本に伝えたとされています。

 その後、肉料理が植物性の「蒸しようかん」に変わった理由には諸説あり、「日本の禅宗では肉食が禁止されていたから」「当時の日本人には、肉を食べる習慣がなかったから」などといわれています。

 さらに現代のわれわれが単に「ようかん」と呼んでいるのは、寒天で固める「練りようかん」。寒天が発見され、生産がスタートしたのは江戸時代のことで、比較的新しい和菓子ということができそうです。


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