角川ドワンゴ学園「N高」に「投資部」誕生 あの村上世彰氏が顧問に就任、生徒に資金も提供
1人当たり20万円。
ユニークな教育方針を掲げる学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校(N高)は5月22日、生徒が金融を学ぶ課外活動として「投資部」を設立すると発表しました。実際に株式投資を体験する“生きた金融教育”で主体的に経済を意識して社会に向かう姿勢を育むとしています。かつて“村上ファンド”を率いた村上世彰氏が特別顧問に就任し、自身の財団を通じて運用資金も提供します。
投資部の部員は生徒から希望者を募り、審査を通過した50人程度で活動。5人で1チームを組み、株式を買い付ける資金として1人当たり20万円を「村上財団」が支給。「リスクのない投資の機会」を用意し、優秀な生徒には運用資金を増額する制度も設けています。
部員は投資や統計学に関する講義を受けながら運用し、2020年2月まで活動。3月には最終成果を発表します。
顧問に就任する村上氏は「物言う株主」の代表として知られた投資家。就任にあたり、
「『子どもはお金のことなんて考えなくていい』そう考える大人が、まだまだこの国には少なくありません。その証拠に、日本の学校ではお金のことをほとんど教えていません。
結果、子どものころにお金について学ぶ機会がなく、正しいお金の使い方を身に付けないままに社会に出ていく人たちが多いのではないでしょうか。ぜひ子どもたちには、『お金は汚いものでも悪いものでもなく、ただの道具でしかない』ということを知ってもらいたいと願っています。
これまでも数々の先進的な取り組みをされているN高校が、今回『お金の教育』に目を向け、実際の株式投資を通して“生きた金融教育”を提供する課外活動『N高 投資部』を設立するというチャレンジに共感し、特別顧問に就任して応援させていただくことになりました。
『N高 投資部』部員の皆さんが高校生の間に本気で株式投資に挑戦することで、どんな学びを
得ていただくか、とても楽しみにしています。
──とコメントを寄せています。
投資部の発足に合わせ、高校を舞台に投資をテーマにした漫画「インベスターZ」とのコラボレーション企画を実施。著者の三田紀房さんが同部のメインビジュアルを描き下ろしています。
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