「本当にヒールはつらいのか?」YouTuberがヒールつきパンプスで1日歩き回った検証動画が話題に パンプスを履いた本人に話を聞いてみた
自分の体で試してみたチャレンジングな動画。
2019年7月3日に2人組のYouTuberユニット「トペコンヒーロ」が投稿した動画「ヒールが辛いのは本当か?男が実際に履いて検証!」が広く拡散されています。2019年7月5日現在、Twitterでは1万7000回以上リツイートされ、再生回数は53万回以上です。
こちらの動画は、「本当にヒールは痛いのか」という疑問を検証するため、メンバーのしらいしかえでさんがパンプスを履いて1日出かけてみるという内容です。しらいしさんはスニーカーを黒いヒールつきのパンプスに履き替え、相棒の江口さんとともにお台場に向かいました。
結果、しらいしさんは11時から15時までの4時間ほどで足に擦り傷やみずぶくれを作ってしまい、予定を完遂することなく靴を履き替えて帰宅することになります。しらいしさんは「パンプスは立っててもしゃがんでてもきつい」「脱がないことには(足にかかる負担の)回復はない」「本当にきつい」と話し、「痛みが分かれば優しくなれる」とパンプスを履く人を労わりました。
またTwitterでは、「スーツに革靴で1日東京を歩く」「工事現場アルバイトで1日安全靴」「YouTube撮影で4時間パンプス」の3つの経験のうち、「パンプスがぶっちぎりで痛かった」と話しています。
2019年初頭から、パンプス着用の強制をはじめ、履く靴を強制的に指定するオフィスマナーに疑問を呈するムーブメント「#KuToo」が盛り上がっています。グラビア女優でライターの石川優実さんが開始した署名「#KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」には、2019年7月5日現在で3万筆以上が集まっています。女性のヒールつきシューズを中心に、靴のドレスコードを強制する圧力はさまざまな場所に存在しています。「#KuToo」を必要としている人は少なくないのです。
しらいしかえでさんインタビュー
ねとらぼ編集部ではしらいしかえでさんに取材を行い、今回の動画について話を聞きました。
――今回の企画を始めたきっかけは何ですか?
先月ごろから友人と2人でYouTube配信を始めました。「とにかく人が気になることを自分達の体で検証しよう!」と考えていたところ、就活中の友人が「パンプスを履くのがキツい」と言っていたのを思い出し、企画立案に至りました。
――企画を行って新しくわかったことはありましたか。
パンプスを履く前は正直「痛い言うても気合いでごまかせるくらいの痛みでしょ」くらいに思ってました。しかし終わってみると1日持たずに断念してしまいました……。「ナメててごめんなさい。侮ってましたすみません」って気持ちでいっぱいでした(笑)。
自分の周りの就活生は「自ら選択してパンプスを履く」というよりは「周りの就活生もそうだから無理やり履く」という感じの人が多くて、何か同調圧力的なものをみんな感じてるのかなと思いました。
この企画を終えてみて、世の中が「パンプスを履く履かないは自由。ぺたんこ靴もフォーマルシューズとして認めるから好きなの履いてきな」という風潮になれば、足の痛みに悩む人も減るのかなと感じました。
――Twitterでは「#KuToo」のハッシュタグをつけて発信されていましたね。これまでの「#KuToo」の活動や情報発信などについて、どのように考えていたのでしょうか。
動画を作る前から「#KuToo」の活動の存在自体は知っていたのですが、どこか他人事みたいな部分はありました。「自分は一生履かないだろうしな」みたいな。
動画の反響が大きく、後に「#KuToo」の活動を調べてみると、男性も当事者なのだなと強く感じました。パンプスを履くのは女性が主ですが、そのルールを作る側には男性もいるのでやはり他人事ではいられないという考えです。
私自身はYouTuberとして今後も活動したいと考えており、「#KuToo」問題活動家ではないので、靴については発信し続けるつもりはありません。しかし、痛みに悩む人は1人でも減るといいなと思っています。
――動画にはどのような反響が寄せられていますか?
SNSでバズった事がほとんどないので反響の多さにビビりました(笑)。動画のコメントは痛みに共感していただけるものが多かったです。足は大丈夫でしたか?と心配してくださるかたもいて「自分で勝手に履いといて怪我しただけなのに、なんかすんません…」って感じです(笑)。
「#KuToo」の活動に否定的な方も現れ、様々な意見が交わされたりもしていました。この動画が拡散されて少しでもパンプス問題が前に進めばいいなと思っています。(了)
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調査、確認を進めるとのこと。
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