NHKよるドラ「だから私は推しました」6話で発覚していくアイドルのウソ 「私は金づるだった?」ちりばめられた伏線を検証(1/2 ページ)
過去の放送&次回予告に仕込まれた伏線がヤバイ。
NHK「よるドラ」「だから私は推しました」(土曜23時30分〜)第6話。
放送開始当初は、あまりにもリアルなアイドル現場が既視感たっぷりに描かれていたため「オタ活、たーのしー!」なドラマだと思っていたが、回が進むごとに、どんどんアイドル&オタクのダークサイドが掘り返されている本作。
今回、遠藤愛(桜井ユキ)は、エロい配信バイトをしてまで一心不乱に金を貢いできたアイドル・ハナ(白石聖)に対して疑心暗鬼になってしまう。これもまた、アイドル現場あるあるではあるが……。
発覚していくハナの嘘(?)
「サニーサイドアップ」が売れていくにつれ、ハナの悪評がネットで拡散されるようになった。その内容は「ハナによる陰湿ないじめで同級生が自殺未遂を起こしていた」というもの。はじめは意に介していなかった愛だが、いくつかの出来事によってハナに対して疑問を抱くようになる。
ハナがライブ配信で「加湿器が壊れちゃったんです」と発言したことから、加湿器を買ってあげようと考えた愛。しかし、この行動は頼まれてもいないのにハナへ洗濯機をプレゼントした厄介オタ・瓜田勝(笠原秀幸)と同じだということに気付いてしまったのだ。
「洗濯機をプレゼントされたんですよ。私がねだったって言うんです、してないんですよ、そんなの!」
瓜田の厄介っぷりを訴えるハナはこう言っていたが、ねだったわけではないものの、今回の加湿器と同じようにアピールしていたんじゃないだろうか?
そこからポロポロとハナの嘘(?)が発覚し、愛はますます疑心暗鬼となっていく。
★瓜田との出会いについて、バイトをしていたパチンコ屋で瓜田に声をかけられたと言っていたが、ハナの方から声をかけていた?(ライブ配信の視聴者がコメントで指摘)
★ライブで倒れた後、病院からライブ配信していると言っていたが、どうもハナの部屋からだったようだ(瞳に映った照明の形で判明)
★ハナにいじめられていた松田杏子(優希美青)の母親だと主張する女性がライブ会場にまでやって来たが、愛にはいじめはしていないと説明(しかしその時、目が泳いでいる)
このうち、病院と偽って自宅からライブ配信していた件は「その方が心配してもらえるかなって」とハナ自身も認めていたので嘘確定。では他の2件はどうなのだろうか? 過去の放送を見直したらヒントが出ていた。
ハナは虚言癖なのか?
まず、第2話で瓜田との出会いについて愛に説明する際、「最初は……」と言いかけて、荒れた映像でババーッと回想映像が流れていたのだが、その中に、パチンコ台の前に座る瓜田に話しかけているハナの姿が。
その後の説明では、逆に瓜田の方から声をかけてきたと言っていたが、あれがまるまる嘘だったのだろうか?
いじめに関しては、第5話で「あそこ(サニーサイドアップ)しか私の居場所ないんで」という話の流れで「私、いじめられてたんです。キモいって」と言っていたが、1度目の回想シーンでは松田杏子の「おはよう」というあいさつを、ハナが無視していた。2度目の回想シーンでは逆に、ハナが無視されていたが……。
どちらの場合も、回想の後、話す前に目が泳ぎ、まばたきが増えていた。これは愛が指摘したハナが嘘をつく時の癖だ。
ハナ、天然に見えて、何かを説明する時により同情を誘うように記憶を再構築して話す癖があるのかも……。
ただ、パチンコ屋での件のコメントを書き込んだ視聴者のユーザー名は「スイカちゃん」。西瓜……瓜田なんじゃない? いじめの方も言い分がありそうだし、ハナが嘘をついているわけじゃないという可能性もまだ残されている。
いずれにせよアイドルなんて、年齢、プロフィール、恋人の有無まで、嘘で塗り固められていて当たり前。
オタクは勝手に好きになってライブに通い、嫌いになったら勝手に去って行くべきもの。ハナのことが信じられなくなったら、黙って去ればいい話で、ライブ会場で直接アイドルに向かって言動の矛盾を問い詰め、「どうせ金づるだから」とキレるのはただの厄介オタクだ。
「二人三脚」なんて言って、ハナと一心同体、すべてを知ったつもりになっていた愛にはショックが大きかったのだろうが……。
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